アッパーライトは何かご存知でしょうか?
アッパーライトを家に取り入れることで、照明による優しい光でよりおしゃれな空間を作ることができます。
本記事では、アッパーライトが何なのか、その特徴や取り入れるメリットについて解説しています。
布シェードのシンプルなフロアスタンド GST003
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目次
アッパーライトとは間接照明のこと
自然光や一般的な照明は、上から下への光を照射しますが、アッパーライトは下から上に向かって光を照射します。
通常では照らされない天井や壁を下から照らすため、目を惹きつけるような演出をすることが可能です。
また、光源部分を隠して壁や天井を照らす間接照明としても使える点がアッパーライトの特徴でもあります。
アッパーライトは優しい光が特徴
アッパーライトは、室内・屋外問わず使用できますが、光源が直接目に入らないように照射することで、間接照明のような優しい光を発することができます。
例えば、リビングや寝室にアッパーライトを取り入れれば、部屋全体を柔らかい落ち着いた空間作りをすることも可能です。
お庭にもアッパーライトを取り入れることができます。
庭を縁取るように照らして立体感を出したり、シンボルツリーを下から照らすのも良いでしょう。
アッパーライトは優しい光が特徴ですが、実用面で考えると明かりが不十分なため、メインの照明と一緒に取り入れて使いましょう。
アッパーライトなどの間接照明を取り入れるメリット
アッパーライトのような間接照明を取り入れることで、どのようなメリットがあるのでしょうか。
アッパーライトを使うことで得られる3つのメリットについて解説していきます。
落ち着いた空間作りができる
まず、落ち着いた空間作りをすることができます。
アッパーライトは下から上に照射し、天井や壁に光が反射することで、柔らかい光を生み出すことが可能です。
光源が直接目に入ると眩しい刺激がありますが、アッパーライトは目への刺激を減らすため安心感も感じられます。
さらにオレンジ色の電球色を取り入れれば、ぼんやりと柔らかく暖かい光を演出でき、寝室などのリラックス空間におすすめの光を演出できます。
空間の広がりが感じられる
アッパーライトなどを使って間接照明を取り入れると、空間の広がりや明るさが増します。
天井や壁に光を反射させることで、空間に陰影ができて奥行きができます。
空間が立体的に感じられるだけでなく、壁・天井などの反射面が多いほど空間全体を明るくすることも可能です。
空間のデザイン性がアップする
アッパーライトを取り入れることで、空間のデザイン性を高めることも可能です。
特に、光源を隠すように壁や天井を造作して間接照明にすることで、反射する壁や天井がより際立って美しく見えます。
アッパーライトなどの間接照明を取り入れるデメリット
続いて、アッパーライトなどの間接照明を取り入れる4つのデメリットについて解説します。
明るさを確保するのが難しい
アッパーライトは下から上へ向かって光を照射する間接照明のため、十分な明るさを確保するのが難しいというデメリットがあります。
間接照明のみだと、ぼんやりとした明るさになり、物書きをしたり本を読んだりなど実用的なことをするのは難しいです。
そのため、しっかりと部屋の明るさを確保できる直接照明と一緒にアッパーライトを使う必要があります。
例えば、シーリングライトやダウンライトで部屋の明るさを確保し、天井を照らすアッパーライトを取り入れれば、実用性も意匠性も確保できます。
定期的に掃除をしなければならない
上に向かって光を照射するアッパーライトは、光源部分に汚れが溜まりやすくなります。
照明器具にホコリや汚れが溜まった状態が続くと、本来の明るさを発揮できなくなり、視界不良によって目が疲れてしまうなど健康状態にも影響が出てきます。
月に1度など、掃除する頻度を決めて定期的にお手入れをするようにしましょう。
プランニングには専門知識が必要
アッパーライトを使って間接照明をプランニングするのは非常に難しいことです。
間接照明の光源が見えるとおしゃれ感が出なくなるため、見えないように造作したり、空間に適したアッパーライトを選定したりと、様々な角度から計画しなければなりません。
専門知識のあるコーディネーターに依頼してプランニングをおすすめします。
施工費が高くなる
アッパーライトを用いた間接照明は、施工費が高くなりやすいです。
アッパーライトを隠すように壁や天井を細工する場合、電気工事だけでなく木工事や内装工事も必要になってきます。
専門知識も必要になるため、時にはコーディネーターのアドバイスを受ける必要もあるでしょう。
空間のデザイン性を高めることはできますが、その分かかる費用が高くなってしまうことは覚えておいてくださいね。
アッパーライトの種類
アッパーライトには、「スタンドタイプ」・「床に埋め込むタイプ」・「ダクトレールとスポットライトを使うタイプ」の主に3つのタイプがあります。
それぞれのタイプについて解説していきます。
スタンドタイプ
スタンドタイプは、コンセントが近くにあればどこでも手軽に設置することが可能です。
シェードなどのデザインも豊富なので、部屋の雰囲気に合わせて選べます。
また、アームやシェードを自由に曲げることで、光の角度や向きの調整も可能です。
壁や天井を加工するといった大掛かりなことをしなくても簡単に間接照明を取り入れられるので、賃貸の方にもおすすめします。
床に埋め込むタイプ
アッパーライトには床に照明を埋め込むタイプもあります。
床に出っ張りができないため、すっきりとした見た目になるだけでなく、倒れたりつまづいたりといった危険もありません。
ただ、埋め込みタイプは専門業者に設置してもらわなければならないため、新築やリフォーム時に施工してもらう必要があります。
ダクトレールとスポットライトを使うタイプ
ダクトレールとスポットライトを使うタイプのアッパーライトは、レールを壁・てんじょうに貼り付けてスポットライトをレールに取り付けて使うタイプのことです。
壁や天井に直付け・埋め込むタイプのダクトレールの場合は電気工事業者に施工してもらう必要がありますが、引掛シーリングで取り付けられる簡易型ダクトレールなら自分で取り付けることができます。
ダクトレールがあれば、引掛シーリングタイプの照明器具なら複数個設置することが可能です。
アッパーライトのおしゃれな取り入れ方
最後に、アッパーライトのおしゃれな取り入れ方について解説していきます。
折り上げ天井に取り付けて落ち着きのある雰囲気を演出
折り上げ天井とは、天井の中央部分を周りよりも一段高く取る天井のことです。
段になった箇所にアッパーライトを取り入れ、高くなった天井を光で照射することで、より部屋に奥行きが生まれ、落ち着いた雰囲気を演出できます。
また、天井の中央部分が高くなっているため、開放感が感じられ部屋を広く見せることも可能です。
素材を工夫して居心地の良い光を演出する
アッパーライトは、光に照らされる天井や壁の色・素材によって印象が大きく変わってきます。
例えば、障子やカーテンなどを照らすことで、壁紙を照らすのとはまた一味違った雰囲気が感じられるでしょう。
より優しい光を演出できるので、寝室のようなリラックス空間にはおすすめです。
まとめ
アッパーライトの特徴やメリット・デメリットについて解説しました。
間接照明をアッパーライトで演出することで、落ち着いた空間作りをすることができます。
賃貸の方や手軽に取り入れたい方は、まずはコンセント式のスタンドタイプに挑戦してみましょう。
新築やリフォームを予定しているのであれば、思い切って床に埋め込むタイプやダクトレールを用いたアッパーライトを取り入れるのも良いでしょう。
アッパーライトを使った間接照明のプランニングは難しく、専門知識を持つ業者と相談しながらプランニングする必要があります。
その分施工費も高くなってしまいますが、よりおしゃれで美しい空間作りが可能です。
アッパーライトが気になる方は、ぜひこれまでの内容を参考に取り入れてみてはいかがでしょうか。