階段照明は、単なる照明以上の役割を果たします。しかし、どのような照明を選べばよいのか、どのように設置すれば効果的なのか、という疑問をお持ちの方も多いでしょう。
そんな方々のために、今回はおしゃれな階段照明を取り入れることで、いつもの階段を一変させる方法を解説します。
ぜひこの記事を参考に、階段をおしゃれで機能的な空間にしてみてください。
目次
階段照明でおしゃれな空間を作る際に気を付けるポイント
照明でおしゃれな階段を作るためには、一体どのようなポイントに注意すべきなのでしょうか?
ここでは、階段照明を選ぶ際の基本的な考え方から、光の色や明るさまで、階段を美しく照らすための重要なポイントを詳しく解説します。
デザインを統一する
家の内装と照明器具の色や素材を統一させることが基本となります。例えば、全体的にナチュラルな雰囲気を持っているなら、同じくナチュラルな感じの照明器具を選ぶことがおすすめです。
しかし、一方であえてその違和感を演出として使う手法もあります。これはかなりの上級テクニックで、自信がない場合は避けた方が良いでしょう。
明るすぎない電球色の照明を設置する
人間の目は明るさの差を敏感に察知するため、玄関、廊下、階段といった空間を明るすぎる照明で照らすと、リビングや居室へ移動した際に対比効果で暗く感じてしまい、視覚的なストレスを感じる可能性があります。
また、照明の色についても注意が必要です。特に階段は寝る前に寝室へ移動する際の動線になることが多いため、白い光を放つ蛍光灯を使用すると脳が覚醒し、睡眠の質が低下すると言われています。そのため、オレンジ色の電球色の照明がおすすめです。
球状ランプΦ65mmが2灯ついた ブラケットライト MBK036W(B)-2
ミニマルな直径65mmの乳白フロストガラスにより、やわらかな灯りを発する「スフィアシリーズ」の壁面ブラケットライトです。お好みに応じて縦横、どちらの向きにも設置していただけるので、居室空間にあかりのリズムが生まれます。
おしゃれな階段照明の種類
階段照明は、単に明るさを確保するだけでなく、おしゃれな空間を演出するための重要な要素です。
ここでは、ブラケットライト、フットライト、ペンダントライトの3つの照明を中心に解説します。
ブラケットライト
ブラケットライトは壁に取り付けるタイプの照明で、その設置位置が階段の雰囲気を大きく左右します。
一般的には、階段の踏み面から180cm〜200cmの高さが基準とされていますが、高すぎると足元が暗くなり、低すぎると眩しさが気になる可能性があるため、バランスが大切となります。
2個以上設置する場合も、全体のバランスを考えながら配置しましょう。また、ブラケットライトの出幅、つまり壁からどれだけ突き出ているかを確認することも重要なポイントです。
出幅の大きい照明の場合、空間が実際よりも狭く見える可能性があるため、写真だけではなく、実際のサイズをよく確認することが求められます。
フットライト
フットライトは、天井や壁の照明に加えて設置することで、足元を明るく照らし、夜間の安全性を向上させることが可能です。
フットライトの設置には、高さや位置に気を付ける必要があります。光源が直接目に入るとまぶしくなるため、床から25〜30㎝くらいの高さに設置することをおすすめします。
しかし、フットライトがあれば必ず足元が明るくなるとは限りません。
取り付ける位置によっては、段差の上下に影ができてしまうこともあります。これでは逆に足元が危なくなってしまうため、配置には工夫が必要となります。
全体の階段をきちんと照らすためには、複数のフットライトを組み合わせ、影を消すような配置を心掛けましょう。
ペンダントライト
ペンダントライトは、天井から吊るすタイプの照明器具で、そのデザイン性から空間全体の雰囲気を大きく左右します。フットライトと同じく、ペンダントライトも設置する位置や高さに注意が必要です。あまり頭に近づけると圧迫感を感じるかもしれませんので、階段を移動しながら見え方を確認し、適切な高さを調整してみてください。具体的には、踏み面から3m程度までの高さが理想的と言われています。
また、天井が高い吹き抜けのところに設置することで、頭がぶつからず安全です。
階段照明にブラケットライトがおすすめな理由
階段照明の選択肢として、特にブラケットライトが注目されています。
ここでは、なぜブラケットライトが階段照明としておすすめなのか、その理由を詳しく解説します。
広く感じられる
ブラケットライトは、直接照らすだけでなく、壁に当たって反射する光が影を作り出し、その影が部屋全体に広がることで、視覚的な広がりを感じさせるのです。
特に、階段や狭い廊下などの限られた空間では、その効果は一層際立ちます。光と影のコントラストが生み出す立体感により、部屋は実際よりも広く、深みのある空間に見えるでしょう。
設置するだけで階段がおしゃれな空間になる
白い壁紙が主流の日本の住宅では、壁面が寂しく感じることもありますが、ブラケットライトの設置だけで壁面が一気に華やかになります。
また、ブラケットライトは元々インテリア目的で使用されることが多いため、派手な装飾が施されたものやレトロなものなど、デザイン性の高いものが多いのも魅力です。
シェードと呼ばれる照明のカバー部分も、ガラス、布、金属など素材が多種多様で、階段の雰囲気に合わせて選ぶことができます。
内玄関をおしゃれに照らす スフィアシリーズ 球状ランプΦ65mmが3灯ついたブラケットライト
コンパクトでミニマルな直径6.5センチ球状の乳白フロストガラスより、やわらかな灯りを発し空間をリズミカルに演出するブラケットライト。天井や壁の色に合わせて、ベース部分を黒か白のどちらかお選びください。
ブラケットライトを設置する際は取り付け工事の有無を確認する
ブラケットライトの設置には、取り付け工事が必要なタイプと、工事不要のタイプが存在します。
取り付け工事が必要なタイプは、壁にライト用の配線が必要であり、電気工事士の資格が必須となる工事です。見栄えが良く、コンセントの差し込み口を圧迫しないというメリットがありますが、大掛かりな設置となります。
一方、工事が難しい場合や賃貸の住居では、壁に埋め込まないコンセントタイプがおすすめです。工事不要であり、模様替えも気軽に行えます。ただし、配線が露出してしまうデメリットがあります。
ブラケットライトを購入する際は、設置方法を確認することを忘れずに行いましょう。
まとめ
本記事では階段照明を用いて空間をおしゃれに演出する方法について解説しました。
空間作りの際に注意すべきポイントは、照明の位置や光の強さ、そして色など、全体のバランスを意識することです。次に、階段照明として活用できる種類も紹介しました。
フットライトやペンダントライトなど、様々な種類の中から空間に合わせた照明を選ぶことが重要です。
また、特にブラケットライトが階段照明としておすすめである理由を解説しました。ブラケットライトは、壁面に取り付けることで階段を明るく照らすだけでなく、デザイン性にも優れているため、空間にアクセントを加えることが可能です。ただし、ブラケットライトの設置は取り付け工事が必要な場合があるため、その有無を事前に確認しましょう。
階段照明は単なる明かり以上の役割を果たします。適切な照明を選び、適切な位置に設置することで、階段を美しく、また機能的に照らすことが可能です。
これらのポイントを踏まえて、より快適で魅力的な階段を作りましょう。