近年、建築と照明が一体化した「建築化照明」が注目されています。しかし、その種類やメリット・デメリットを理解されている方は少ないかもしれません。
本記事では、建築化照明とは何かから、その具体的な種類、そして取り入れることで得られるメリットと注意すべきデメリットまでを詳しく解説します。
6畳用・8畳用・12畳用 LEDシーリングライト LOG(ログ)
発光面に年輪をイメージしたグラフィックを施した丸太のような形状。日々の「ちょっとした幸せ」の積み重ねが年輪のように記録として刻まれていくようにと思いを込めてつくりました。見た目だけでなく使うシーンによって、光の色や明るさを調節できます。部屋の大きさに合わせて6畳用・8畳用・12畳用から選べます。
建築化照明とは?
建築化照明とは、建築物と照明が一体化したものです。具体的には、照明器具を建築物の内部、例えば壁や天井、床に組み込むことで、照明器具そのものが見えない形で光を放つデザインです。
一方、建築化照明とは対照的な、シーリングライトやペンダントライトなどの器具照明は、建物が完成した後に設置されるもので、照明器具自体が見える形となります。
建築化照明にはどんな種類がある?
建築化照明には一体どんな種類が存在するのでしょうか?ここでは、様々なタイプの建築化照明について詳しく紹介します。
コーブ照明、バーチカル照明、コーニス照明、トロファ照明など、それぞれの特徴と用途を理解することで、自分の空間に合った建築化照明を選ぶ参考になるでしょう。
コーブ照明
コーブ照明は、壁や天井の隅から天井全体を照らします。
その結果、やわらかい光が天井をふんわりと照らし、部屋全体を明るく、開放的に演出することが可能になります。
特に、無垢の天井板と組み合わせることで、より素材感を活かすことができます。
このような特徴から、コーブ照明はリビングやダイニング、寝室など、様々な空間で活用されています。
バーチカル照明
バーチカル照明は、縦方向にアクセントを置くことのできる照明です。
バーチカル照明の最大の特徴は、壁面を明るく照らすことで、空間に広がりと奥行きを感じさせる効果があるという点です。これにより、一見すると狭く感じられがちな空間も広く、深みのある空間に感じさせることが可能になります。
さらに、壁面と光が一体化することで、縦のラインが強調され、非日常的でドラマチックな空間演出が可能となります。
コーニス照明
コーニス照明は、壁に光を反射させることで、間接的に空間を照らすことができます。
コーニス照明には、下面開放、ランプ遮光、下面拡散ガラスなど、様々な種類があります。
また、カーテンやブラインドに光を当てることで、より幻想的で美しい空間を演出することが可能となります。
さらに、コーニス照明は空間に奥行きを持たせることで、広がりを感じさせる効果もあります。
トロファ照明
トロファ照明は、照明器具と空調用吸込み口が一体化しています。
この一体化がもたらすメリットは何と言っても、照明の発熱による空調負荷の軽減効果です。
また、トロファ照明にはランプ遮光のタイプも存在します。これは照明の光を遮断し、明暗を利用して空間に変化をもたらすことができます。
ルーバー照明
ルーバー照明は、遮光ルーバーを天井照明器具に取り付けることで、不快なグレアを防ぐ役割を果たします。この照明は、全体的に光を照らすタイプと部分的に光を照らすタイプの2種類があり、それぞれ異なる効果が期待できます。
全体的なルーバー照明は、部屋全体を照らすことが可能で、これにより部屋全体が明るく、広々とした印象を与えることができます。
一方、部分的なルーバー照明は、特定のエリアだけを照らすことができます。これは、例えば玄関や廊下などの狭い空間に適しており、開放的な空間を作り出すことが可能となります。
小国和紙 LOG(ログ) シーリングライト 12畳用 MCL012-WA
MotoM オリジナルシーリングライト「LOG(ログ)」のセード部分に潟県長岡市で作られる伝統工芸『小国和紙』を用いました。
建築化照明を取り入れるメリット
明るさだけでなく、空間そのものをデザインする建築化照明を取り入れることで得られるメリットは数多く存在します。
ここでは、建築化照明が生み出す魅力的な空間演出について詳しく解説します。
ホテルのような落ち着いた空間を演出できる
高級ホテルのロビーや客室には、落ち着いた雰囲気が漂っていますが、それは照明が大きな役割を果たしています。同様に、建築化照明を取り入れることで、住空間もゆったりとしたリラックスした雰囲気に変わるでしょう。
家族が集まるリビングや、一日の疲れを取る寝室など、部屋の用途に合わせた照明計画は、生活空間をより快適で心地よいものに変えてくれます。
例えば、リビングではソフトな光でくつろぎの空間を作り、寝室では暗めの照明でリラックスした環境を演出することができます。
また、建築化照明は単に照らすだけではなく、部屋のデザインや家具、インテリアにも影響を与えます。そのため、お部屋のコーディネートにも一役買うことが期待できます。
開放的な空間になる
ドラマティックな照明演出により、狭い部屋でも広々とした印象を与えることが可能となります。
また、空間に何か物足りなさを感じたときにも、建築化照明の導入を検討しましょう。光を適切に配置するだけで、メリハリのある空間に変貌します。
一方で、建築化照明には種類が存在します。それぞれの特性を理解し、空間に最適な照明を選択することが重要です。選択する照明によって、空間の雰囲気や使いやすさが大きく変わるため、自分のライフスタイルや好みに合わせた照明を選ぶことをおすすめします。
スマートでシンプル 3灯円筒 LEDペンダントライト ゴールド/シルバー 引掛シーリング MPN06GO(SI)-3
器具の幅5.5㎝と細身でスマートな見た目がポイント。3灯で2.8kgというコンパクトですが、ダイニングテーブルの上を明るくします。3灯使いでも圧迫感を感じることなく、どんなお部屋にでも合わせやすいです。
建築化照明のデメリット
建築化照明は、その魅力的な機能性とデザイン性により多くの人々に選ばれていますが、一方でデメリットも存在します。
ここでは、建築化照明のデメリットについて詳しく解説します。
工事費用が高額になる
一般的なスタンドライトやテーブルライトと異なり、壁や天井に設置することから、設計や工事が必要となるため、費用が高額になることが一般的です。
そのため、予算計画を立てる際には注意が必要となります。あらかじめ目標金額や上限金額を決定しておくことで、契約がスムーズに進む可能性が高まります。
手元照明が必要になる
建築化照明は、壁や天井からの反射光で空間全体を照らすことから、全体的な雰囲気作りには最適ですが、読書やパソコン作業といった細かい作業には適していないのです。
そのため、こういった作業を頻繁に行う場合には、追加で手元照明を設置する必要があります。
また、建築化照明の明るさは設置前に確認することをお勧めします。モデルルームなどで明るさを確認することで、適切な照明を選ぶことができます。
器具や電球の交換がしにくい
シーリング照明やペンダント照明など、一般的な照明器具は、天井の引掛けシーリングに接続するだけで交換が可能です。しかし、建築化照明ではそうはいきません。
建築空間と一体化しているため、器具本体や電球の交換には専門的な知識や技術が必要となることが多いのです。例えば、天井のコーニス照明の場合、照明BOX内に手を入れて器具や光源を取り出す必要があります。
これは、位置や高さによっては非常に手間がかかる作業となることもあります。
まとめ
この記事では、建築化照明とは何かその種類、そしてその取り入れるメリットとデメリットを詳しく説明しました。
建築化照明は空間を美しく演出できる一方、その選び方は少々難しいかもしれません。
それぞれの空間や目的に合った建築化照明を選び、適切に設置することで、その魅力を最大限に引き出すことができます。
本記事の情報を参考に、建築化照明を取り入れてみてください。