自宅を映画館のような特別な空間に変えてみませんか?
そのために必要なのが「シアターライティング」です。映画鑑賞の質を一段と高めるためには、ただスクリーンを設置するだけではなく、その周囲の照明にもこだわる必要があります。
適切な照明によって、映像が持つ臨場感や美しさを最大限に引き出すことが可能になります。
本記事では、そのシアターライティングの基本から、どの部分に照明を設置すべきか、設置のポイント、スクリーンシアターでの照明の取り扱いなど、シアターライティングを自宅で実践するための情報を詳しく解説します。
自宅で最高の映画を味わうために、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
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シアターライティングとは?
シアターライティングは、映画館のような環境を作り出すための照明設計のことを指します。また、映画鑑賞だけでなく、音楽鑑賞やゲームなど、様々なエンターテイメントも楽しむことが可能です。
シアタールームのどこに照明を設置するべき?
映画館のようなシアタールームを作るとき、照明の位置はとても大切です。なぜなら、照明の場所によって、映画を見る時の雰囲気や、画面の見やすさが変わるからです。
しかし、どこに照明を置けばいいのか、迷ってしまう人も多いでしょう。そこで、ここでは照明をどの位置に設置するべきかについて解説します。
リビングの中心
リビングの中心部は、シアタールームの照明配置において重要なポイントとなります。
ここでは、リビングテーブルの上にダウンライトやシャンデリア、シーリングライトなどを設置し、人々が自然と集まるような温かみのある雰囲気を作り出すことがおすすめです。
こうした照明の配置は、映画や音楽の鑑賞だけでなく、家族や友人とのコミュニケーションを促します。
また、リビングテーブルの位置が明確でない場合や、部屋が大きい場合は、光が広範囲に広がる「拡散タイプ」のダウンライトを選ぶことがおすすめです。
これにより、部屋全体を照らすことが可能となります。さらに、拡散タイプの照明は、視線を自然にスクリーンに引きつける効果もあります。
低めの位置
シアタールームの照明設置における重要なキーポイントは、「低位置、低色温度、低照度の『3低』」です。
この「3低」を意識することで、部屋の雰囲気を一気に落ち着いたものへと変えることが可能となります。具体的には、低い位置に照度を抑えた光源を配置することで、部屋全体が和やかなムードに包まれます。
設置場所としておすすめなのは、ソファの裏や横などです。ここに照明を配置することで、光が部屋全体に広がります。また、ソファの裏や横は設置しやすい位置であるとともに、テレビに映り込む心配も少ないため、ストレスを感じることなく映画鑑賞を楽しむことができます。
テレビ背面
一般的には、テレビの画面がより際立つようにテレビ周囲を暗くする傾向があります。
しかし、暗くしてしまうと目が疲れてしまう可能性があります。
そこで、テレビの背面に照明を設置することをおすすめします。テレビ背面にほのかなあかりを置くことで、まぶしさを和らげ、長時間の視聴でも目が疲れにくくなります。
ダウンライトを使用する場合、その設置位置と向きが重要です。具体的には、天井からテレビの裏の壁面を照らすように設置することをおすすめします。
手元の照明
手元の照明は特に重要な要素となります。なぜなら、映画鑑賞中に手元で飲食を楽しむ場面も多いからです。
スタンドやテーブルランプなどを手元に設置することで、必要な時に手元を照らし、映画の途中でもスムーズに飲食を楽しむことが可能となります。
また、手元の照明にはダウンライトの使用もおすすめです。これは、「中心のあかり」の拡散タイプとは異なり、光が下方向に集中する「集光タイプ」を選ぶことで、手元を明るく照らすことができます。
設置のポイント
自宅を映画館のようなシアタールームにする際、雰囲気を一層引き立てる照明設置ですが、ただ単に照明を設置するだけではなく、いくつかのポイントに注意が必要です。
ここでは、それらの注意しなければならないポイントについて解説します。
テレビの排熱口に注意
テレビの排熱口は熱を逃がす重要な機能を担っていますので、これを塞がないように注意が必要です。
熱がこもるとテレビの寿命を縮めるだけでなく、火災の原因にもなり兼ねません。また、熱を発生しやすい照明器具は、その熱が原因で怪我や事故を引き起こす可能性があるため、避けることをおすすめします。
それでは、熱を発生しにくく、安全性が高い照明器具とは何でしょうか。
それは間接照明の一種であるLEDライトバーです。これは発熱が少なく、長時間の使用でも安心して利用することができます。
さらに、スタイリッシュな雰囲気を出すことができるため、シアターライティングにぴったりです。LEDライトバーは、バーの長さ、縦型・横型、光の色など、商品によって特徴が異なるので、テレビの大きさや設置場所の広さ、そして求める雰囲気に合わせて選ぶことができます。
コードは見えないようにする
照明のコードが見えてしまうと、シアタールームの雰囲気や特別感が損なわれてしまいます。
コードが見えず、まるで光が自然に浮かんでいるかのような演出をすることで、シアタールームの雰囲気をより一層高めることができます。
設備をこれから整える方は、コードレスの照明を選ぶことを検討してみてください。
また、すでに設置済みの照明がある場合でも、コードを隠す方法は多々あります。
最近では、コードを隠すためのアイテムが多く販売されています。コードフックを使えば壁沿いに照明のコードを固定することができ、見た目もすっきりします。また、ケーブルボックスを使えば、コードが分岐するタップもおしゃれに隠すことができます。
特に、同じ場所に多くのコードが存在する場合は、配線カバーがおすすめです。留め具やチューブを使ってコードをまとめ、見た目をスッキリとさせることが可能です。
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スクリーンシアターの場合は?
スクリーンシアターとは、プロジェクターで映像を投影するタイプのホームシアターのことです。
しかし、このタイプは、照明設置場所に注意が必要です。なぜなら、スクリーンへの投影は光に敏感で、間違った照明設計は映像の質を大きく損なう可能性があるからです。
ここでは、スクリーンシアターのための照明設計について解説します。
背面を照らす必要はない
スクリーンシアターは、壁全体をスクリーンとして利用するため、テレビシアターとは異なり、背面照明は必要ありません。
むしろ、映画鑑賞を最大限に楽しむためには、部屋は完全に暗くすることが推奨されます。これにより、映画の映像がより鮮明に見えます。
ペンダントライトの高さに注意
スクリーンシアターにおいては、特にペンダントライトの設置高さに注意が必要です。
リビングやダイニングなどで、天井から吊り下げるタイプの照明器具であるペンダントライトを使用する場合、その位置や高さが大きな影響を与えます。
なぜなら、プロジェクターからの投影光がペンダントライトに当たり、映像が見えにくくなる可能性があるからです。そのため、ペンダントライトの配置を計画的に行うこと、プロジェクターのレンズシフトを活用して投影範囲を調整するなどの工夫が求められます。
まとめ
今回は、自宅をシアタールームに変身させる方法を詳しくご紹介しました。
シアターライティングについての基本的な知識から、具体的な照明の設置場所や注意点、そしてスクリーンシアターの場合の対処法まで、幅広く解説してきました。
本記事の内容を活用して、映画館のようなシアタールーム作りを楽しんでください。映画鑑賞の楽しみは、照明の演出次第でより一層深まることでしょう。