玄関は家の顔とも言えます。来客が最初に目にする場所であり、その印象がその後の家全体の印象を左右します。
そこで、この記事ではおしゃれな玄関照明の選び方について詳しく解説します。
どのような照明を選ぶべきなのか、どのような視点から選べばよいのか、また、玄関照明の種類とその特徴についても触れていきます。
素敵な玄関照明で、訪れる人々を心地よく迎え入れ、また自分自身も毎日帰宅するたびに心地よい気持ちになれる空間を作りましょう。
空間をほんわか照らす5灯の球状ランプ付きシーリングライト
かわいい球状のランプがリズミカルに天井を照らします。灯具のつく水平アーム部分は上下と横向きで位置を変えられるため、オリジナリティのあるアレンジが可能。
玄関照明を選ぶ際に気をつけたいポイント
玄関照明は、お家の第一印象を決定付ける重要な要素です。しかし、照明選びは多くの要素を考慮する必要があり、思わぬ落とし穴もあるため、注意が必要です。
ここでは、玄関照明選びのポイントを詳しく解説します。
具体的には、照明の設置位置や明るさ、デザインや色温度など、見落としがちなポイントについても触れていきます。
これらの情報を参考に、自宅の玄関がより機能的でおしゃれな空間になるような照明選びをしていきましょう。
照明の高さ
一般的な内玄関の天井高は約240〜250cmとされており、この高さに合わせて照明を選ぶことで、適切な明るさを確保することが可能となります。
具体的には、上がり框の真上付近に60W相当の主照明を設置すると、必要な明るさが得られます。この設置高さが適切であると、玄関全体が照らされ、暗い部分や影、ギラつきなどが生じにくくなります。
その結果、明るい印象を与え、心地よい空間を演出することができます。
明るさ
明るさは、玄関照明選びの重要な要素の一つです。
まずは、照明の明るさを理解するための基本的な指標、「ワット(W)」と「ルーメン(lm)」について説明します。
一般的に、電球のパッケージには「60形」などの表記がありますが、これは「60W相当の明るさ」を意味します。しかし、これは消費電力を表すもので、明るさそのものではありません。消費電力が多いほど明るく、少ないほど暗くなると考えてください。
近年では、エネルギー消費が少ないLED電球が普及してきました。これに伴い、照明の明るさを表す新たな指標、「ルーメン(lm)」が重要となってきます。これは、光源から放出される光の量を表すもので、数値が高いほど明るいと考えてください。
一方、ルーメン表記は白熱電球との比較が難しいため、LED照明には「○形相当」の表記が一般的です。例えば、「60形相当」とは、「白熱電球で60W相当の明るさ」という意味です。
そして、玄関の平均的な広さである2〜3畳・天井高240〜250cmでは、白熱電球であれば60W(40〜60形)、LED電球であれば810〜1,160lmで十分な明るさが確保できます。
明るすぎると眩しさが強くなりますし、暗すぎると靴を履き間違える可能性もあります。
明るさ選びには十分注意しましょう。
色温度
色温度は、光源が放つ光の色相を数値で表現したもので、この数値が低ければ低いほど、光はオレンジ色に傾き、逆に数値が高ければ高いほど、光は青色に傾きます。
この色温度は「ケルビン(K)」という単位で示されます。
一般的に、落ち着いた雰囲気を醸し出すためには電球色が最適ですが、内玄関などではどうでしょうか?
ここでは、靴の着脱や身だしなみのチェック、郵便物の確認などの作業が行われます。
そのため、色の判別や文字の識別を容易にする昼白色や昼光色が適しています。
昼光色は、色の識別が難しい方や視力に問題を抱えている方に特におすすめです。
その理由は、昼光色がコントラストを際立たせてくれるからです。
これにより、色や形の判別が一層容易になります。
球状ランプΦ65mmが2灯ついた ブラケットライト MBK036W(B)-2
ミニマルな直径65mmの乳白フロストガラスにより、やわらかな灯りを発する「スフィアシリーズ」の壁面ブラケットライトです。お好みに応じて縦横、どちらの向きにも設置していただけるので、居室空間にあかりのリズムが生まれます。
玄関照明の種類と特徴
玄関照明は、その設置場所からも分かるように、訪問者を迎える第一印象を左右する重要な要素です。しかし、その影響力は外観だけに留まらず、自分自身が帰宅した際の気分も大きく左右します。
ここでは、玄関照明の種類と特徴について詳しく解説していきます。
これから新築を考えている方、リフォームを予定している方、あるいはちょっとした模様替えをしたいという方に、おすすめな玄関照明の選び方を解説します。
ダウンライト、ブラケットライト、シーリングライトなど、様々な種類の照明がありますが、それぞれの特徴とどのような空間に適しているのか、また、どのような効果をもたらすのかを解説します。
ダウンライト
玄関にダウンライトを設置することで、奥行きと一体感を生み出し、洗練された空間を演出します。特に、廊下との導線を明確にすることで、空間全体が一体となり、すっきりとした印象にすることができます。
また、玄関の棚下に間接照明を配置すれば、玄関全体を優しく照らし出します。
これにより、落ち着きと安心感を与えることができます。
ブラケットライト
吹き抜けの玄関には、ブラケットライトがおすすめです。
その洗練されたデザインは、高級な雰囲気を醸し出します。特に、ロングタイプのブラケットライトは、その長さが玄関の天井高を引き立て、豪華さを強調します。
しかし、注意も必要です。インテリアの全体的なテーマや配色に合うよう、慎重に色や形を選ぶことが重要となります。選択したブラケットライトが玄関の雰囲気を損なうことのないよう、デザインは重要なポイントです。
シーリングライト
天井に設置されている配線器具に後付けできるシーリングライトは、引越しや照明器具の変更を考えている方々にとって非常に便利です。
シーリングライトの最大の特徴はそのコンパクトさと、様々なデザインが存在することでしょう。
これによって、玄関の空間を有効に活用しながらも、自分の好みや家の雰囲気に合わせた照明を選ぶことが可能です。また、後付け可能なタイプを選べば、設置も簡単で、DIY好きな方にもおすすめです。
ペンダントライト
ペンダントライトは、天井から吊り下げるタイプの照明で、デザイン性が高く、空間を華やかに演出することができます。
そのため、玄関の照明としても非常に適しています。
また、ペンダントライトは、一般的に直接照明と間接照明のどちらにも使用することが可能で、玄関の広さや形状、インテリアのテイストに合わせて光の質や明るさを調節することも可能です。
特に、玄関は家の顔ともいえる場所ですから、ここにペンダントライトを設置すると、訪れた人を特別な気分にさせることができます。
また、ペンダントライトは見た目の美しさだけでなく、機能性も優れています。天井から吊るすことで広範囲を照らすことができ、玄関全体を明るくすることができます。
しかし、ペンダントライトを選ぶ際には、そのデザインがインテリア全体と調和するかどうか、また、照明の明るさが適切かどうかを考慮する必要があります。
また、設置する天井の高さも重要なポイントとなります。ペンダントライトは吊り下げるタイプの照明のため、天井が低い場所に設置すると頭にぶつかる可能性があるからです。
まとめ
この記事では、おしゃれな玄関照明の選び方について詳しく解説しました。
おしゃれな玄関照明は、訪れる人を暖かく迎えるだけでなく、家全体の印象を大きく左右します。正しく照明を選ぶことで、お家はより魅力的で快適な空間になることでしょう。