マイホーム計画の重要性とは？何から始めるか解説！

マイホームを手に入れるというのは、多くの人にとって一生に一度の大きな決断であり、大きな投資でもあります。そのため、十分な準備と計画が必要となります。

しかし、具体的には何をすべきなのか、どこから始めれば良いのかを迷っている人も多いでしょう。

本記事では、マイホーム計画を立てることの重要性と、その始め方について詳しく解説します。

これを読めば、マイホーム計画の立ち上げから完成までをスムーズに進められるようになるでしょう。

マイホーム計画を立てる重要性とは？

マイホームを建築する際、きちんと計画を立てないことで後悔や失敗を経験する人が存在するのは、残念ながら事実です。

「マイホーム後悔」という言葉がウェブ検索のキーワードとして頻繁に見受けられるのは、その証拠でしょう。マイホームは一度建てた後で簡単に変更することが難しいため、後悔や失敗を未然に防ぐためには、事前の計画がとても重要となります。

マイホームを建てる過程には多くの工程が含まれており、それらを事前に理解していることで、建築がスムーズに進行します。一方で、全体の計画を考慮せずに進めてしまうと、準備不足から失敗のリスクが高まります。

マイホームを建てるというのは、ほとんどの人にとって初めての経験であり、難しいと感じることも多いです。しかし、基本的なポイントを理解することで計画を立てやすくなります。

一つ一つのポイントをしっかりと理解し、把握していくことが、マイホーム建築の成功に繋がります。

マイホーム計画では何をするの？

マイホーム計画とは、自分たちの理想の住まいを具現化するための大切なステップです。しかし、どのような項目を考慮すべきなのか、何から手をつけるべきなのかを知らない人も少なくありません。

ここでは、マイホーム計画を進める上での各ステップを具体的に解説します。

1.どんな家が欲しいか明確にする

マイホーム計画の初期段階では、自分や家族がどのような家を求めているのか明確にすることが重要です。

自分一人で考えるだけではなく、家族全員の意見を集めて共有することで、理想的な家のイメージが具体化していきます。

例えば、子どもが2年後に小学校に進学する予定であれば、「このまま賃貸住宅で賃料を払い続けるよりも、マイホームを持った方が長期的に見てお得かもしれない」という考えが生まれるかもしれません。

その結果、庭付きの一軒家を求めるようになったり、子どもの通学に便利な立地を希望するようになったりします。

また、現在住んでいる住宅の不満点や気に入っているポイントもリストアップしておくと、新しい家の間取りを考える際の参考になります。

2.収入などを元に予算を決める

家を建てる際にかかる費用は、建物そのものの建設費だけではありません。土地の購入、諸費用（諸経費、銀行の費用、登記費用など）、場合によっては敷地の地盤改良工事費など、さまざまな項目を考慮する必要があります。

予算の設定にあたっては、毎月の返済額を基準に考えるとよいでしょう。現在の家賃が月々いくらで、それにどれだけ上乗せすることができるのか、または現状では負担が大きいので下げるべきなのか、このような視点から返済額の目安を定めます。これにより、生活スタイルに見合った予算設定が可能となります。

3.立地や建物の条件を決める

理想の生活と現実的な予算を見極めた後は、具体的な家の条件を決める段階に進みます。

選択肢としては、「建売住宅」を購入する、自分の理想に合わせて設計する「注文住宅」を選ぶ、「中古物件」の購入、または「マンション」の購入などが挙げられます。

家を建てるためには、敷地が必要です。子供の学区内に良い土地が見つかった場合、立地重視の選択をすることも考えられます。

自分で設計に関わり、理想の家を建てたいと思うなら、「注文住宅」が適しています。新築にこだわらず、費用を抑えたい場合は「中古物件」の購入も選択肢の一つです。また、理想の生活を見つめ直すと、「マンション」が適していることもあります。

4.どの業者に依頼するを決める

どの業者に依頼をするかは重要な決断となります。

各業者はそれぞれ異なる特徴とサービスを提供しており、自分に合った選択をすることが求められます。具体的には、ハウスメーカー、工務店、建築家（設計事務所）、そして不動産屋といった選択肢があります。

ハウスメーカーは一般的に、土地探しから家の設計、建築までを一括で依頼できる住宅建設会社です。また、資金計画の相談や住宅ローン手続きについてもサポートが可能です。

工務店は地域に密着した業者が多く、建築設計から施工、監理までを担っています。また、自社で直接請け負わないハウスメーカーの下請け専業の工務店も存在します。

建築家（設計事務所）は、建築家の個性を発揮したデザイン性に富んだ家づくりが期待できます。ただし、実際の建設施工は別の工務店との契約となることが多いです。

そして最後に、不動産屋は土地や建売住宅・マンションの売買仲介を行います。特に、希望のエリアでの土地探しの場合、地域に精通した不動産屋が有力な情報を持っていることがあります。

以上のように、各業者の特徴を理解した上で、自身のニーズに最も適した業者を選ぶことがマイホーム計画の成功に繋がります。

5.住宅ローンの仮申し込みをする

仮申し込みを行う際には、金融機関に直接依頼する方法もありますが、初めての経験であることから、不明点がある場合や、必要な書類の準備に時間と労力がかかることもあります。

そこで、住宅会社を通じて仮申し込みを行う方法もあります。特に、ハウスメーカーと提携している金融機関を利用することで、一般的な住宅ローンよりも有利な金利でローンを組むことができる可能性もあります。

6.希望のエリアで土地を探す

希望のエリアや条件に合致する土地が見つかった時は、その次の行動として住宅ローンの審査を急ぐことが求められます。

なぜなら、気に入った土地が見つかっても他の人に買われてしまう可能性があるからです。

そのため、希望の土地を確保する意味でも、ローンの審査を通過し、土地の購入手続きを進めることが重要となります。

ただし、この段階ではまだ建物の予算が確定していないため、住宅ローンの審査は概算での仮審査となります。これは、具体的な建物の予算が決まっていなくても、ある程度のローンが借りられるかどうかを確認するためのものです。

7.見積もりをもらう

検討している住宅会社に対して、予算や希望を明確に伝え、家づくりの相談を進めていきます。この時点で重要なのは、どのような家に住みたいのか、具体的なイメージを伝えることです。これには家の外観はもちろん、間取りなども含まれます。

また、注文住宅を建てる場合は、ハウスメーカーが提供している基本プランの中から、あなたの条件に合ったものを選びます。もちろん、既に気に入ったプランがあるハウスメーカーがあるのであれば、それを選ぶのも良いでしょう。

次に、選んだプランに基づいて、複数のハウスメーカーや住宅会社から見積もりを取得します。そして、それぞれの見積もりを比較検討し、最も希望に近い価格と間取りを選び出します。

この段階で納得のいく見積もりが得られたら、それをもとに具体的な家づくりの計画を進めていきましょう。

8.請負業者を決定する

請負業者との契約にあたっては、見積もりの金額だけでなく、どのようなサービスが含まれているのか、また含まれていないのかをしっかりと確認しましょう。さらに、建築工法や引っ越し後のメンテナンスのためのアフターサービスの条件なども、全てを総合的に判断することが重要です。

また、契約後に大幅な間取りの変更があると、見積もり額が大きく変動する可能性があります。契約してしまうと後戻りが難しいため、設計や間取りについては、契約前にできるだけ詳細に洗い出し、詰めておくことをおすすめします。

9.住宅ローンを申請する

家の設計が完了し、全ての費用が具体的に確定した段階で、住宅ローンの申請手続きに進みます。この段階を本審査といい、これまでの計画の中で最も重要な判断が下される時期となります。

事前審査の段階では、ざっと「3,000万円」などといった、大まかな金額を提示していたものが、ここでより具体的な数字に置き換わります。この金額は、土地代、建築費、内装費用、その他諸々の費用を含むため、細部まで確認し、間違いがないようにしましょう。

10.家を建てる

ローン審査が通れば、いよいよ建設工事が始まります。

この段階では、現場に足を運び、建設の進行を確認することが大切です。なぜなら、あなたが厳選した建設会社が手掛けるにせよ、施工には常に予期せぬトラブルが伴う可能性があるからです。

そして、建設工事が完了したら、次は行政による完成検査が待っています。この検査がクリアできれば、施主、設計士、工事責任者が集まり、竣工検査を行います。この時、家が図面通りに建てられているかどうかを確認します。何か問題が見つかり、補修工事が必要となった場合には、この検査でそれを確認することができます。

最後に、家の登記と残金の決済を済ませれば、ついにあなたのマイホームへの入居が実現します。

まとめ

マイホーム計画を立てる重要性について理解し、その具体的な進め方についても詳しく解説してきました。マイホーム計画は一見複雑に見えてしまいますが、しっかりとした計画を立てることで夢のマイホームを手に入れることが可能になります。

この記事を参考に、ぜひ自分たちのマイホーム計画を進めてみてください。