家づくりで後悔しないためにできることは？

家づくりは一生に一度の大きなイベントです。しかし、設計や建築に詳しくない一般の方々が家づくりを行うと、後悔することも多々あります。

本記事では、そんな家づくりでよくある後悔ポイントを解説し、それを避けるための具体的なアドバイスをお伝えします。

それでは、家づくりで後悔しやすいことから見ていきましょう。

家づくりで後悔しやすいこと

家づくりは一生に一度の大きなイベントであり、後悔しないように細心の注意を払うことが必要です。

ここでは、家づくりでよくある後悔ポイントをご紹介し、それを避けるための対策についても解説します。

動線が悪い

動線とは、家の中での移動経路のことを指します。動線が悪いと、家の中を行ったり来たりする回数が増え、結果的に家事にかかる時間や負担が増えます。

住み始めた後に動線の悪さを感じても、すでに家は完成しており間取りを変更することは難しいのが現実です。

そのため、家を建てる際には日頃の生活パターンや経験を振り返り、それを基に動線を計画することが重要となります。

例えば、キッチンからダイニングまでの動線、寝室から浴室までの動線、リビングからトイレまでの動線など、具体的な動線をイメージしてみてください。

その上で、最小限の移動で日常生活を送れるように家を設計することで、日々の負担を軽減することができます。

収納スペースが少ない

新築の家であっても、収納スペースが十分でなければ、あっという間に物が溢れてしまい、すっきりとした暮らしができません。

収納スペースが不足していると、日々の生活が不便になるだけでなく、ストレスも溜まりやすくなります。また、収納スペースの不足は、家全体の見た目にも影響を与えます。物が散乱している家は、どんなに美しい家でも、その美しさが台無しです。

収納スペースを計画する際は、まずは持ち物の量を把握することが重要です。そして、その量に合わせて収納スペースを設計することが求められます。

収納スペースが少ないと感じるのは、持ち物が多すぎるということも考えられます。家のサイズに対して物が多すぎる場合、断捨離を行って物の量を減らすこともおすすめです。

デザインだけでキッチンを選んだ

キッチンは、家づくりの中でも特に重要なポイントとなります。デザイン性ばかりに惹かれて選んだ結果、後悔するケースが少なくありません。

美しいアイランドキッチンは、広々とした空間でこそ、その魅力を発揮しますが、狭い空間に設置すると、逆に生活スペースを圧迫し、機能性を損なう場合もあります。

そのため、デザイン性だけでなく、家全体のバランスや、自分たちのライフスタイルに合った機能性を考慮してキッチンを選ぶことが重要です。

コンセントの位置が悪い

新しい家を建てる際、コンセントの位置や数は非常に重要な要素となります。

適切な位置にコンセントがないと、電化製品を置きたい場所に設置できず、生活が不便になります。

このような状況を避けるためには、まず現在使用している家電の一覧を作成します。その上で、それぞれの家電をどの部屋のどの位置に設置したいかをイメージし、それを間取りに反映させてみましょう。

また、将来的に家電が増える可能性も考慮に入れておくことが重要です。例えば、子どもが成長するにつれて必要となる家電、趣味やライフスタイルの変化で新たに必要となる可能性のある家電など、将来的に必要となる可能性のあるものをリストアップしておきましょう。

特に、キッチン周辺のコンセントは多めに設置しておくことをおすすめします。キッチンには、冷蔵庫や電子レンジ、炊飯器など、多くの家電があります。

これらの家電を使用できるよう、十分な数のコンセントを確保することが重要です。

後悔しない家づくりをするためには？

後悔しない家づくりをするためには、どのように計画を立てるべきなのでしょうか？

ここでは、後悔しない家づくりをするために必要な行動について解説します。

設計士と打ち合わせをする

間取りプラン、設備、建材、予算など、家づくりに関する全ての要素について、設計士と繰り返し話し合うことが重要です。

これにより、理想の家を形にするための具体的なプランが作れます。また、建築用語など分からないことがあれば、遠慮せずに設計士に質問しましょう。

間取りや建材に対する疑問点や不安も、設計士との対話を通じて明確にしていくことが大切です。

施工会社を適当に決めない

適当に選んでしまうと、後になって大いに後悔する可能性があります。友人の紹介や親の勧め、インターネットの評判だけで会社を選ぶのは避けた方が良いでしょう。

なぜなら、それらは必ずしも自分の望む家づくりに適したものであるとは限らないからです。

選ぶべきは自分の理想とする家を実現できる会社です。そのためには、自分が希望するデザインを提供できるか、アフターサービスが整っているか、地元の評判は良いか、職人のスキルは高いか、営業担当者との相性は良いか、坪単価が予算内か等、様々な観点から判断することが求められます。

また、完成見学会や現場見学会を活用することで、会社の技術力や現場の雰囲気を直接確認することも可能です。これらは会社選びの大切な参考になるでしょう。

自分でも建築について勉強する

自分でも知識を持っておくことで、家づくりが施工会社主導になり、思っていたものと違う家になってしまうリスクを避けることができます。

「おまかせ」しすぎると、住み始めてから「思っていたのと違った」「もっとこうすればよかった」という後悔を感じることがあります。このような後悔を避けるためにも、ある程度の知識を身につけておくことをおすすめします。

さらに、施工会社によっては、建築についての勉強会を開催していることもあります。こうした機会を利用し、自分でも建築について学ぶことで、より自分の理想に近い家づくりを実現することができるでしょう。

ライフスタイルが変わる可能性も考慮する

家づくりを行う際、今のライフスタイルだけではなく、将来の生活の変化も考慮することが大切です。

例えば、現在は子供が小さい家庭でも、5年後、10年後、15年後と成長するにつれて生活のスタイルや必要な空間が変わります。子供部屋の間取りは十分か、コンセントや収納は充分に設けられているか、エアコンは各部屋に設置可能か等、これからの生活を見越した計画が必要です。

また、2階にリビングや浴室を設けると便利な場合もありますが、年齢とともに2階への移動が負担となる場合もあります。そのため、バリアフリーについても予め考慮しておくことで、安心して長く住むことが可能になります。

まとめ

本記事では、家づくりで後悔しないための重要なポイントを解説しました。

一般的に家づくりで後悔しやすい点は、動線の悪さ、収納スペースの不足、デザイン重視のキッチン選び、コンセントの位置の不適切さなどが挙げられます。

これらの問題を避けるためには、設計士との打ち合わせを大切にし、施工会社選びを適当にせず、自分でも建築の知識を身につけることが重要です。

後悔のない家づくりをするために、ぜひ本記事の内容を参考に家づくりをしてみてください。