照明は、部屋の雰囲気を大きく左右する要素の一つであり、居心地の良さや機能性を高めるためには適切な選択が求められます。しかし、照明には様々な種類があり、その選び方にはどの部屋にどのような照明を選ぶべきか、また選ぶ際の基本的な知識などが必要となります。
本記事では、それぞれの部屋に最適な照明の選び方について詳しく解説します。更に、照明選びに役立つ基本的な用語についても説明します。この記事を読むことで、あなたの部屋に合った照明選びに自信を持てるようになるでしょう。
どのような種類があるか
一般的によく見かける形状としてはシーリングライト、ダウンライト、スポットライト、スタンドライトなどがあります。ここでは、さまざまな種類の照明について詳しく見ていきましょう。
シーリングライト
シーリングライトは、その名の通り天井に取り付けるタイプの照明器具で、多くの家庭において最も一般的に使用されるライトです。その理由として、その配置が部屋全体を照らすのに適しているからです。
天井から直下に光が放射されることで、部屋全体が均一に照らされ、明るく開放的な雰囲気を作り出します。
6畳用・8畳用・12畳用 LEDシーリングライト LOG(ログ)
発光面に年輪をイメージしたグラフィックを施した丸太のような形状。日々の「ちょっとした幸せ」の積み重ねが年輪のように記録として刻まれていくようにと思いを込めてつくりました。見た目だけでなく使うシーンによって、光の色や明るさを調節できます。部屋の大きさに合わせて6畳用・8畳用・12畳用から選べます。
ペンダントライト
ペンダントライトは、その名の通りペンダント(吊り下げる)ように天井から吊り下げて使用する照明器具です。その形状から、室内の雰囲気を一変させる力を持っています。それぞれの部屋に合わせた照明の選択は、部屋の利便性と快適さを大きく左右します。
スマートでシンプル 3灯円筒 LEDペンダントライト ゴールド/シルバー 引掛シーリング MPN06GO(SI)-3
器具の幅5.5㎝と細身でスマートな見た目がポイント。3灯で2.8kgというコンパクトですが、ダイニングテーブルの上を明るくします。3灯使いでも圧迫感を感じることなく、どんなお部屋にでも合わせやすいです。
シャンデリア
シャンデリアは、主に装飾的な役割を果たす照明器具として広く知られています。その豪華な装飾と輝きは、空間に華やかさと煌びやかさをもたらします。シャンデリアの魅力は、多数のライトが組み合わさったその形状によって引き立てられ、それはまさに一種の芸術作品とも言えます。また、シャンデリアは一般的に天井から吊り下げられ、その存在感で部屋全体を彩ります。多くの場合、リビングや応接間などに使用されることが多いです。
シンプルな華やかさを追求したシャンデリア
昔から使われてきたロウソクを立てるための台「燭台」をモチーフとしたデザイン。どこか懐かしさを彷彿とさせ穏やかな心地にしてくれる癒やしと、シャンデリア特有の派手さを抑えたシンプルかつ上品で大人っぽい雰囲気にします。
ダウンライト
ダウンライトは、その名前が示す通り、照明が直接下に向かう形状をしている照明器具です。特に、天井に埋め込むタイプのものが一般的で、本体が天井から飛び出さないため、室内空間をすっきりと見せることができます。
ブラケットライト
ブラケットライトは、その名の通り壁に取り付けるタイプの照明器具で、その形状やデザインから空間に彩りを添えるアイテムとしても注目されています。さらに、間接照明としての役割も果たすため、光の強さや色を調整することで部屋全体の雰囲気を大きく変えることが可能です。
場所別の選び方
場所別の特性を理解し、適切な照明を選ぶことで、部屋の雰囲気や機能性を高めることが可能です。ここでは、それぞれの場所に合わせた照明選びのポイントを詳しく解説していきますので、自分の理想とする部屋作りの参考にしてください。
リビング、ダイニング
家族が集まる場として重要な役割を果たすリビングとダイニング。特に、近年の間取りでは、これらの空間が一体化したLDK(Living Dining Kitchen)というスタイルが主流となっています。リビングやダイニングは多目的に使われることが多く、家族の団らん、食事、家事、子供の遊び場や勉強場所など、その用途はさまざまです。
そのため、こうした空間の照明選びには、その多様な機能性を考慮に入れることが重要です。例えば、シーリングライトを用いて全体を明るく照らすとともに、特定の場所に明るさを足したい場合には、スポットライトやスタンドライト、ブラケットライトなどの補助照明を活用すると良いでしょう。
また、光の色についても意識して選ぶことが重要です。ソファやダイニングテーブル周りでは、リラックス感を演出しやすく、食事がおいしそうに見える電球色がおすすめです。一方、子供が遊んだり勉強したりする場合には、集中力を高める昼白色や昼光色が有効です。調光機能を持つ照明を取り入れることで、シーンに応じて照明を調整することが可能となり、より使い勝手の良いリビング・ダイニングを実現できます。
廊下、階段
廊下や階段は、家の中でも事故が起こりやすい場所とされています。そのため、照明選びには特に注意を要します。安全性を第一に考えた照明の選び方をご紹介します。
まず、廊下や階段の照明には、明るさがまんべんなく広がるものを選ぶことが重要です。特に階段は、足元が見えづらいと踏み外しや転倒の原因となります。照明の位置や角度を工夫して、すみずみまでしっかりと照らすようにしましょう。また、視界に入ったときに眩しさを感じさせないように、工夫することも大切です。
足元を照らすフットライトは、階段や廊下に特におすすめの照明です。間接照明としても機能し、柔らかな光が空間を演出します。また、天井のダウンライトと組み合わせることで、より安全性を高めることが可能です。
一方、夜間の移動時には、人感センサー付きの照明が便利です。人が近づくと自動的に点灯し、離れると消灯するので、電気の無駄遣いを防ぎつつ、必要な時に必要な明るさを提供します。
寝室
直接的な強い光は眼を刺激し、睡眠を阻害する可能性があります。そのため、全体の照明としては、光が直接眼に入らないようにカバーで覆われた照明を選ぶことがおすすめです。また、ブラケットライトやダウンライト、間接照明などを組み合わせることで、部屋全体にまんべんなく光を提供し、よりリラックスした環境を作り出すことができます。
さらに、光の色にも気を付けましょう。寝室では暖かみのある電球色が最適です。これは、リラックス効果を高め、心地よい睡眠を促進します。一方、常夜灯は、眠りを妨げないように、足元に設置することが理想的です。これにより、ベッドに横になった時に眼に直接光が入るのを防ぎ、深い睡眠をサポートします。
洗面所
洗面所は、日々の生活の中で頻繁に使用する場所であり、その使い勝手や機能性は大切です。特に、脱衣所も兼ねた洗面所の場合は、湿度が高くなりやすいため、鏡に曇り止めが施されているタイプがおすすめです。お風呂上がりの肌のメンテナンス時に、曇り止めがあると鏡をスムーズに使うことができ、ストレスフリーな時間を過ごすことが可能です。
さらに、洗面所は水を多く使う場所であるため、防湿・防雨型の照明を選ぶことが一番のポイントとなります。これにより、照明の故障やその他のトラブルを未然に防ぐことが可能となります。また、全体的に明るく照らすことが求められる洗面所では、天井に設置するタイプの全体照明が一般的ですが、部屋全体をまんべんなく照らすことができる小型のシーリングライトなどを選ぶと良いでしょう。
そして、鏡の周りの照明も重要です。メイクやシェービングなどの細かい作業を行う際に、鏡の反射による影を防ぐためには、ミラーライトと呼ばれる照明がおすすめです。これは、自分の顔を正確に照らすことができ、作業の精度を高めることができます。これらのポイントを踏まえ、洗面所の照明選びを行うことで、より快適な洗面所を実現することができるでしょう。
LED一体型ミラーキャビネット 曇り止めヒーター付き
LEDが組み込まれた鏡「ミラーライト」と収納家具の「キャビネット」が一体となった、MotoMオリジナルのLEDミラーキャビネット。十分な収納力で、乱雑になりがちな洗面周りをスッキリと魅せます。内蔵照明は前面発光と間接発光の2タイプそれぞれ一面鏡と三面鏡をラインナップ。自然光に近い色(4000K)のライトを備えメイクの確認に最適な前面光タイプと、温かみのある電球色(3000K)の光でパウダールームを優しく演出する間接光タイプがあります。
照明を選ぶ際に覚えておきたい用語
照明選びには専門的な知識が必要なことが多いです。その中でも特に覚えておきたい用語について解説していきます。
演色性
演色性は、照明が色の再現性をどの程度果たしているかを示すもので、質の良い照明選びにおける重要な要素となります。その指標となるのが「Ra」という値で、これは照明が物体の色をどれだけ自然に再現できるかを数値化したものです。このRaの値が高ければ高いほど、物体の色が自然光と同じように見えるというわけです。一般的には、Ra80以上が高演色とされています。
たとえば、ある物体が赤色であるとき、その物体を照らす照明の演色性が高ければ高いほど、その赤色は自然光下で見た時の色に近くなります。逆に、演色性が低いと色が歪んで見え、本来の色合いを失ってしまいます。
色温度
色温度とは、照明の色合いを示す尺度で、単位はケルビン(K)です。色温度が高いほど光は青みがかかり、低いほど黄みがかかります。これは、照明の色相が影響する空間の雰囲気を大きく左右します。
例えば、高色温度の青白い光は、明るく爽やかな印象を与えます。これは活気あふれる店舗やオフィス、または集中力を必要とする作業場所に適しています。一方、低色温度の暖かみのある黄色い光は、リラックスした雰囲気を演出します。これは居心地の良いリビングや寝室、リラクゼーションスペースなどに最適です。
全光束
全光束とは、ある光源から全方向に放出される光の量を示す指標で、照明器具の明るさを表すために用いられます。この値が大きいほど、その照明器具から出る光は明るいということになります。
器具光束
器具光束とは、照明器具を使用した際に実際に得られる光の量を示す数値で、光源から放出された光の全てが直接部屋を照らすわけではないことを示します。例えば、一部の光は天井に反射されたり、壁に吸収されたりします。そのため、器具光束の数値は照明器具の性能を正確に理解するために重要です。
まとめ
照明選びは、部屋の雰囲気を決定づける重要な要素です。本記事では、照明の種類や、その選び方、さらに選び方をスムーズにするための専門用語について解説しました。
これらの知識を活用して、自分だけの最適な照明を見つけてください。本記事が、あなたの照明選びの一助となれば幸いです。