気に入った照明を購入して、いざつけてみようとしたら「明るさが足りない」「取り付けできなかった」などと失敗してしまった経験はありませんか?このような失敗をしないために、照明器具を購入する際は事前のチェックが大切です。
そこで今回は、照明器具を購入する前にチェックしておくべき注意点について紹介していきます。照明を購入しようと考えている方は、ぜひ購入前の参考にしてください。
目次
照明器具を購入する前の注意点①天井の配線器具
まずは、照明を取り付けたい部屋の天井に配線器具がついているか確認してください。照明器具を取り付けるには配線が必要で、天井に引掛シーリングボディといった配線器具がついていれば自身で照明器具を取り付けることができます。
引掛シーリングボディには、「角型引掛シーリング 」「丸型引掛シーリング 」「丸形フル引掛シーリング 」「フル引掛ローゼット 」「引掛埋込ローゼット」など様々な種類があります。これらの引っ掛けシーリングがついていれば、それに対応する取り付け器具のついた照明器具を選べば基本的には問題ありません。
また、場合によっては引掛シーリングがなく、配線が直接出ていることもあります。この場合は引掛シーリング対応の照明器具をそのまま取り付けることができません。照明器具のコードを切って直接配線に繋ぐか、天井の配線を引掛シーリングに変えてもらう必要があります。これらの作業は電気工事士の資格を持った者しか行うことができないため、必ず専門業者に依頼をしましょう。
そのほか、照明を設置したい場所に配線がない場合は、配線器具を新設しなくてはなりません。この場合も有資格者による電気工事が必要となるため、専門業者に工事を依頼してください。
照明器具を購入する前の注意点②天井の形状
天井に配線器具がついており、それに対応した照明器具を選んだとしても、天井の形状によっては取り付けができない場合があります。
傾斜天井や勾配天井といった「傾斜のある天井」や、竿縁天井や格子天井などの「桟のある天井」、「凹凸のある天井」などは注意が必要です。
シーリングライトなどは水平で凹凸のない天井にしか対応していない製品がほとんどです。取り付けたい照明器具が天井の形状に対応しているか、事前にチェックしておきましょう。また、別売のパーツなどを組み合わせれば取り付けできるようになる製品もあるので確認してみてください。
照明器具を購入する前の注意点③照明の明るさ
照明器具を選ぶ際、照明の明るさをチェックすることも重要です。照明の明るさを確認するためには、照明器具の適用畳数をチェックします。適用畳数が記載されているのはシーリングライトが多く、ペンダントライトなどの他の照明は適用畳数が記載されていない場合が多いです。ペンダントライトは部屋全体というよりダイニングテーブル上などに設置を推奨している器具が多いです。
照明器具にはそれぞれ適用畳数があり、その照明を使用するのに適した部屋の広さの目安が示されています。この適用畳数は日本照明工業会によって表示基準が定められており、メーカーの異なる照明器具であっても、適用畳数が同じであればほぼ同等の明るさが得られます。照明の明るさについては以下を参照してください。
照明器具を購入する前の注意点④照明の使用目的
照明器具には様々な種類があり、それぞれ照らす範囲や光の出方などの特徴が異なります。そのため、照明器具選びはその使用目的によって選ぶ照明の種類が変わってきます。
購入する照明器具をメイン照明として使用するのか、あるいは補助照明として使用するのか、使用目的に適した照明器具を選ぶことが大切です。それでは、照明器具の種類と特徴について紹介していきます。
シーリングライト
シーリングライトは天井に直接取り付けて使う照明器具です。部屋の中で最も高い位置である天井に取り付けるため、部屋全体をまんべんなく照らします。また、天井についているため圧迫感が少ないです。シーリングライトはメイン照明として利用するのに適しています。
昔ながらのシンプルな白い円形のデザインや和室に馴染む四角形のデザインなどもあれば、近年では雲型などのかわいらしいデザインのものやサイドに色のついたデザインなどおしゃれなものも多くなりました。リビングや寝室、子供部屋などでよく使われます。
6畳用・8畳用・12畳用 LEDシーリングライト LOG(ログ)
発光面に年輪をイメージしたグラフィックを施した丸太のような形状。日々の「ちょっとした幸せ」の積み重ねが年輪のように記録として刻まれていくようにと思いを込めてつくりました。見た目だけでなく使うシーンによって、光の色や明るさを調節できます。部屋の大きさに合わせて6畳用・8畳用・12畳用から選べます。
ダウンライト
ダウンライトは、天井に埋め込むタイプの小型の照明器具です。天井がフラットな状態になるため、すっきりとした見た目になります。照らす範囲が狭いため、複数台設置して使用する場合が多いです。
リビング全体に複数台設置してメイン照明として利用したり、他のメイン照明にプラスして補助照明として利用する場合もあります。リビングやキッチン、廊下などでよく使われます。
ペンダントライト
ペンダントライトは天井から吊り下げるタイプの照明器具です。光源が天井よりも低い位置にくるため、ダイニングテーブル上を明るく照らすのに適しています。
キッチンカウンター上や玄関などに吊るして部屋のアクセントとして利用するのもおしゃれです。デザインや大きさも豊富で、大きなものを1灯吊るすのと小さなものを多灯吊りするのとでもまた雰囲気が変わります。
ペンダントライトだけで部屋全体を明るくすることができない場合が多く、ダウンライトなど他の照明と組み合わせて使います。
ニッケルメッキワイヤー ペンダントライト MPN057
ニッケルワイヤーのセードから溢れる光が空間を素敵にします。お好みで電球付きか無しが選べます。電球を変えるだけでも印象が違います。
スポットライト
スポットライトは特定の場所にピンポイントな光をあてる場合に使われます。ダクトレールタイプやスタンドタイプなどがあります。
壁面や棚の飾りを強調したり、間接照明として利用されることもあります。ダクトレールなどで天井に複数設置することで、メイン照明として利用することもできます。
ブラケットライト
ブラケットライトは壁面に直接取り付ける照明器具です。壁面を照らすことで、間接的な光を広げます。デザインが豊富でおしゃれなアクセントになります。
また、デザインによって光の出る方向も様々です。上方向に光を広げるタイプは天井を高く見せて空間に広がりを持たせます。下方向に光を広げるタイプは凹凸のあるようなデザインの壁を強調してくれます。玄関や廊下、階段、寝室などで補助照明として使われます。
【スフィアシリーズ】 球状のランプが可愛い 直径Φ65mm ブラケットライト MBK035
内玄関・廊下・階段のポイントになるブラケットライト。新築・リフォーム・店舗照明として人気がある商品です。
フロアライト
フロアライトはスタンドで照明自体が自立した照明器具で、補助照明として利用します。コンセントが届く範囲であれば部屋のどこにでも設置できるため、後から増やすこともでき、部屋の模様替えなどでも気軽に移動できます。
デザインが豊富で、光の出方も様々です。背の高いものから低いものまであり、背の低いものはテーブルに置いてテーブルランプとして使えます。ソファの横やベッドサイドなどに置くとおしゃれです。また、部屋の角にフロアライトを置いて壁面を照らすことで、間接照明の効果により空間を広く見せることもできます。
間接照明
間接照明は壁や天井に窪みを作ってその中にテープライトやバーライトといった照明器具を設置して作られることが多いです。光源が直接見えないため、部屋がすっきりと見えておしゃれです。天井や壁面を照らしてやわらかく広がる間接的な光は、落ち着いていてリラックスできる空間を演出します。
リビングや寝室の天井でメイン照明として利用したり、テレビボード裏の壁面、ベッドのヘッドボード上、玄関の足元などでも利用されます。
間接照明でおしゃれに LEDフロアスタンドライト MST03
フロアスタンドライト 間接光 MST03 は、コンセントにつなげるだけで設置できるシンプルでおしゃれな照明です。間接光というとあまりパッとしないと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、リビングルーム・廊下・玄関の壁や植物を光で照らして反射する光でお部屋の奥行きや、ほどよい暗さをお楽しみいただけます。
照明器具を購入する前の注意点⑤賃貸物件の場合
配線器具を新設したり壁面にブラケットライトを取り付けるには電気工事が必要になりますが、賃貸物件ではこのような電気工事が必要な照明器具を取り付けることができない場合が多いです。そのため、賃貸物件の場合は既存の配線器具に合った照明器具を選んだり、フロアライトを置いたりするのがおすすめです。
まとめ
今回は、照明器具を購入する前にチェックしておくべき注意点について紹介しました。
照明器具を購入する前には「天井の配線器具」「天井の形状」「照明の明るさ」「照明の使用目的」に注意して、設置する場所に適した照明器具を選びましょう。