シャンデリアと言えば、ゴージャスできらびやかなものをイメージしがちですが、近年ではシックでシンプルなデザインのシャンデリアも多く出回っています。
シャンデリアは大きなデザインのものや重量のあるものもあるため、どのように取り付ければよいのかわからないなどといった不安を感じている方も多いでしょう。そもそもシャンデリアは自分で取り付けることができるのでしょうか?
今回はそんなおしゃれでインパクトのあるシャンデリアを我が家にも付けたいと考えている方のために、シャンデリアの取り付け方について詳しく紹介していきます。ぜひ参考にしてみてください。
目次
シャンデリアの取り付け方の基本について
天井から吊り下げる照明の中でも、灯具のついた腕木が2本以上ある照明のことをシャンデリアといいます。シャンデリアはホテルにあるような装飾性が高くインパクトのある照明のイメージですが、近年では一般家庭でも取り入れやすいようなシンプルなデザインのものも多く出回っています。
取り付けには、照明器具の電気配線を屋内配線に電気的に接続することと、照明器具が落ちないように天井にビスや専用の固定金具を用いて照明器具を固定する必要があります。
取り付け方には『引掛シーリングタイプ』『引掛ローゼットタイプ』『直付け・直配線タイプ』の3種類があります。それでは、それぞれのシャンデリアの取り付け方について以下で詳しく紹介していきます。
シャンデリアの取り付け方〜引掛シーリングタイプ〜
引掛シーリングタイプのシャンデリアには引掛シーリングという固定器具がついています。引掛シーリングタイプのシャンデリアは固定器具の重量制限があるため比較的軽量になっています。耐荷重はメーカーにもよりますが、5キロ程度までの場合がほとんどです。
引掛シーリングタイプのシャンデリアを取り付けたい場合は、まず天井に「角型引掛シーリング」や、円柱形の「丸型引掛シーリング」「丸型フル引掛シーリング」といったシーリング用の取付金具があることを確認してください。
もし、引掛シーリングタイプのシャンデリアを取り付けたい場所に引掛シーリング用の取付金具がない場合は、電気工事業者に相談して設置しましょう。
取付方法はとても簡単です。
①天井のシーリング用の取付金具の穴にシーリングプラグの2つのツメを引っ掛ける。
②時計方向にカチッと音が鳴るまで回す。
以上です。
引掛シーリングタイプのシャンデリアの取り付けは、照明器具を電気的に接続することと、照明器具が落ちないように固定するという2つの作業が一気にできるためとても手軽です。取り付けに他の工具を使う必要もなく、簡単に取り付けられます。また、感電の危険もないため、自分で取り付けることができます。
シャンデリアの取り付け方〜引掛ローゼットタイプ〜
引掛ローゼットタイプのシャンデリアを取り付けたい場合は、天井に円盤状の「フル引掛ローゼット」や「引掛埋込ローゼット」といったローゼット用の取付金具があることを確認してください。
もし、引掛ローゼットタイプのシャンデリアを取り付けたい場所にローゼット用の取付金具がない場合は、電気工事業者に取り付けを依頼しましょう。
取付方法は以下の通りです。
①照明器具の本体をローゼットのハンガーにネジで固定する。
②天井にあるローゼット用の取付金具の穴にシーリングプラグの2つのツメを引っ掛ける。
③時計方向にカチッと音が鳴るまで回す。
このように、引掛ローゼットタイプは照明器具に付属したフランジという天井取り付けパーツをローゼットのハンガーにネジで固定する必要があります。引掛シーリングよりも作業工程が多くなりますが、引掛ローゼットタイプのシャンデリアも自身で取り付けることができます。
ただ、ひとりでの作業は安全面でも心配なため、もうひとりの人に補助をお願いすると安心です。
このように、引掛ローゼットタイプのシャンデリアは引掛シーリングタイプよりも天井にしっかりと固定されるため、より重量のあるシャンデリアを取り付けることができます。耐荷重はメーカーによっても異なりますが、10キロ程度までの場合がほとんどです。
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シャンデリアの取り付け方〜直付け・直配線タイプ〜
直付け・直配線タイプのシャンデリアは、天井からの配線に照明器具の配線を直接繋ぐため、専門の資格を持った電気工事士しか取り付けることができません。自分では取り付けできないため、必ず専門の資格を持った電気工事業者に取り付けを依頼するようにしてください。
直付け・直配線タイプのシャンデリアは、重量のある大きなデザインの場合がほとんどです。重量のあるシャンデリアを取り付ける場合は、そのままでは天井がシャンデリアの重量に耐えられないこともあるため、天井の補強工事が必要になる可能性もあります。その場合、専門業者に工事を依頼することになるため、コストがかかってしまうので注意が必要です。
シャンデリアの取り付け方で気をつけるポイント
自分で取り付ける場合は安全に作業しよう
シャンデリアの取り付けは高所での作業になるため、必ず安全面に注意をして作業しましょう。まず踏み台がぐらつかないことを確認してから作業します。また、取り付け作業の前には安全のために必ず照明のスイッチを切っておくようにしましょう。
また、シャンデリアを吹き抜けなどの高い天井に取り付けたい場合は、自身での取り付けは危険です。その場合は、専門業者に取り付けを依頼するとよいです。
シャンデリアの重量に注意する
シャンデリアは様々なデザインがあり、素材や大きさによっては重量のあるものも多いです。
シャンデリアの取り付け方は、重量に応じて『引掛シーリングタイプ』『引掛ローゼットタイプ』『直付け・直配線タイプ』の3種類があり、耐荷重はメーカーによっても異なりますが『引掛シーリングタイプ』は5キロまで、『引掛ローゼットタイプ』は10キロまでの場合がほとんどです。10キロを超えるものは『直付け・直配線タイプ』で取り付けます。
ただ、シャンデリアの重量によっては天井が重さに耐えられない場合もあります。その場合は専門業者に天井の補強工事をしてもらう必要があるため、コストもかかります。シャンデリアを購入する際は重量に注意しましょう。
シャンデリアの取付位置や高さに注意する
シャンデリアは比較的大きなデザインのものが多いです。そのため、シャンデリアを取り付ける際には、取付位置や高さにも注意が必要です。
リビングにシャンデリアを取り付けたい場合は、ソファ上や壁際など通行の邪魔にならない位置に取り付けるとよいです。大きなデザインのシャンデリアを取り付けたい場合は、吹き抜けに取り付けるのがおすすめです。
明るさが足りない場合は他の照明と併用する
シャンデリアは大きさや灯数によって明るさが異なります。部屋の大きさによっては明るさが足りないこともあります。その場合はダウンライトなどの他の照明と併用しましょう。
まとめ
今回は、シャンデリアの取り付け方について詳しく紹介しました。
シャンデリアの取り付け方は、シャンデリアの重量に応じて『引掛シーリングタイプ』『引掛ローゼットタイプ』『直付け・直配線タイプ』の3種類があり、それぞれ取り付け方が異なります。
『引掛シーリングタイプ』『引掛ローゼットタイプ』のシャンデリアは天井に専用の取付金具があれば自分で取り付けることができますが、『直付け・直配線タイプ』のシャンデリアは自分では取り付けできないため専門の電気工事業者に取り付けを依頼しましょう。