ミッドセンチュリーという言葉を聞いたことはあるけど、具体的にどんなインテリアなのが分からないという方は多いのではないでしょうか?今回はそんなミッドセンチュリーインテリアについて詳しく解説していきます。
ミッドセンチュリーの部屋にするためには
ミッドセンチュリーインテリアの魅力とコーディネート方法について照明も含めて詳しくみていきましょう。
ミッドセンチュリーとは?
1950年代に戦後の世の中は経済が急激に発展し製造業も大きく発達してきました。新素材や技術の開発も進み、家具についてもそれらを活かした製造がおこなわれました。素材と技術の発展と合わさり様々な素材をつかって多彩なデザインアイディアが出始めた時代。素材や加工技術の進展により一体形成も可能になったことで大胆なデザインやアイデアも生まれ、それまでは装飾性の高いデザインが多かったのが大量生産もできる技術も発展したこともあり余分なデザインをそぎ落としたシンプルなインテリアデザインに注目があつまるようになりました。技術の発展によって固定概念がなくなり様々な人が素材とアイデアを生み出して様々な製品が出始めた時代、それがミッドセンチュリーです。そんな時代にたくさんのデザイナーが生まれました。まずはミッドセンチュリー時代の代表的なデザイナーと商品をお伝えします。
◎代表的デザイナー
・チャールズ&レイイームズ
ミッドセンチュリーデザインの象徴的な存在の夫婦デザイナーです。シンプルで普遍的なデザインながら成形合板、プラスチックなどの素材をつかい遊びごころもあるデザインが特徴です。家具や建築物など様々なものを手掛けています。
代表作:プライウッドチェア、プラスチックシェルサイドチェア、ワイヤーチェア
・ジョージネルソン
ミッドセンチュリーを代表する家具デザイナー兼建築家です。アメリカを代表するハーマンミラーのディレクターも20年勤め、世界的な家具メーカーへ成長させました。
代表作:マシュマロソファ、ネルソンロック、バブルランプ
・エーロサーリネン
フィンランド生まれですがアメリカへ移住しアメリカで活躍したデザイナーです。大学在学中にはイームズ夫妻と成形合板の技術も一緒に研究しています。建築家としての実績も非常に高いです。
代表作:チューリップチェア、ウームチェア
・イサムノグチ
日本人の父とアメリカ人の母とに間で生まれました。彫刻作品、照明のプロダクト、庭園など様々な作品を残したデザイナーです。日本では照明デザイナーとして知られています。
代表作:AKARIシリーズ、モエレ沼公園(北海道)
ミッドセンチュリーの内装などのポイント
①デザイナーズ家具を取り入れる
先ほど紹介したでミッドセンチュリーの代表的なデザイナーズ家具を空間に一つ置くだけで雰囲気が演出可能です。ダイニングのチェア1脚だけでも部屋のアクセントにとりいれてみましょう。シンプルながらも自由なフォルムで個性的なデザインが特徴です。
②ポップな色使いなどで個性をだす
アクセントクロスやクッションや小物などにポップな色を使うことでミッドセンチュリーな雰囲気が演出できます。個性ある柄をアクセントクロスやクッションなどのファブリックに取り入れることもおすすめです。
③レトロな小物やオブジェ
部屋に飾る小物をレトロでポップな色使いのものや個性的なデザインで選びましょう。小物類も扉のないオープンな飾り棚でみせることが理想です。また壁面にもアートやポスター、時計なども飾ることもモッドセンチュリーなインテリアにするポイントとなります。ミッドセンチュリー時代のデザイナーの小物なども多くでているので取り入れてみましょう。
③素材をミックスして使う
家具などに使う素材もひとつにまとめず、木、プラスチック、金属など素材をミックスしてつかいましょう。素材の異なる組み合わせで個性的でモダンな雰囲気の演出が可能です。
ミッドセンチュリーの照明のポイント
①時代にあったものデザイナーズのものを選ぶ
ミッドセンチュリーの年代にあった照明器具を選びましょう。
1940年~1960年ころの年代ものでヴィンテージのもの、ミッドセンチュリーの名作照明やそのほかミッドセンチュリーの代表的なデザイナーの商品から選ぶと雰囲気をつくりやすいです。
②黒のアイアンや真鍮、エイジング加工などのレトロな素材で選ぶ
きれいにつくりすぎず個性的なデザインがミッドセンチュリースタイルの特徴です。アイアンや真鍮などレトロな雰囲気を演出する素材を選んでみましょう。エイジング加工された使いこんだ風合いもおすすめです。個性的なデザインのものを選ぶこともポイントです。
③1室に多灯での計画
お部屋の中央にだけのシーリングライトだけの均一のあかりではなく必要な場所に分散させてあかりを配置し、あかりを広げすぎずメリハリのある雰囲気で計画しましょう。お気に入りの小物を照明で照らして空間のアクセントにするのもおすすめです。
④器具そのものの表情を活かす
ペンダントライトの多灯使いや、個性的な雰囲気の器具を空間に多めに使用してみましょう。ペンダントライト、スポットライト、スタンドライトなど多数使用して演出したり、ブラケットライトをつけてお気に入りのアートや小物ライトアップすることもおすすめです。また、ダクトレールを設置してそこにペンダントやスポットライトを複数つけるのも効果的です。
シンプルで上質なインテリアの場合はノイズを極力減らすためにダクトレールはないほうがいいですが個性的なミッドセンチュリーの雰囲気をだすためにはあえてダクトレールを使うこともポイントです。またダクトレールには専用フックなどをつかって観葉植物をつるすこともできます。雰囲気に合わせて選んだ観葉植物と個性的なペンダントと組みあせて空間を演出してみましょう。
⑤低い位置のあかりで楽しむ
あかりは間接照明タイプのスタンドなどで観葉植物の裏に隠したスタンド等で低い位置からアッパーの光などあかりがおすすめです。コンセントあれば簡単にできるスタンドライトで間接照明を演出し、ミッドセンチュリーの空間をより印象深く演出しましょう。
ミッドセンチュリーにおすすめの照明器具
・6灯ペンダントライト GCH002-6
まっすぐにのびたシンプルなアームデザインながらもアシンメトリーな個性的なデザインでミッドセンチュリーのインテリアにあわせやすいペンダントライトです。ペンダントコードの長さも空間にあわせて調整可能です。コードを短くしてシーリングライトのように使用することもできるデザイン性の高い商品です。
アシメントリー 真鍮メッキ6灯ペンダントライト GCH002-6 引掛シーリング
まっすぐなアームのみを組み合わせて、複数のランプを取り付けた多灯ペンダントライト。支柱から左右にまっすぐに伸びたアームはあえて長さを均等にせずに短いアームと長いアームを組み合わせたものを交互に3本重ね、お互いのアームを支え合うようにバランスを考慮した新しい形。左右対称にならないところがポイントで、他にはない珍しくユニークな形を表現しました。
・テーブルスタンドライト MST11
真鍮古美メッキ仕上げのテーブルスタンドライトです。夜の空間演出はもちろん、日中はオブジェとして空間のインテリアとして演出できます。レトロな雰囲気の味わい深いデザインがミッドセンチュリーの空間にぴったりな商品です。
真鍮古美メッキが美しいレトロなテーブルライト[MST11]
1940年代の雰囲気が感じられるフォルムに真鍮古美メッキ仕上げを施し、使い込まれたテーブルライトの風合いをだしたデザイン。自在器は堅労性に優れた部品でアームを保持し、可動域内での角度調節が可能です。あたたかみのある真鍮色は無骨さを軽減させ、ヴィンテージテイストのみならずアンティーク調のお部屋や家具にもマッチします。
・フロアスタンドライト MST09
灯部が2つある背の高いフロアスタンドライトです。灯部が2つあるため、一つは読書灯、もうひとつは空間の灯として使用できるほか、デザインが個性的なため空間にひとつあるだけでミッドセンチュリーなインテリアを演出可能な商品です。黒のサテン仕上げとなっていてブラック色が空間を引き締めてくれます。
1台で2方向を照らせるフロアスタンドライト[MST09]
灯部が2つあることにより、様々な空間演出が可能。一方は机上やソファ横などを照らし、もう一方は灯部を上に向け空間を照らすアッパーライトとして使用するなど、1台の照明で同時に2つの使い方ができます。
まとめ
ミッドセンチュリーインテリアは時代背景を知ってその時代のデザイナーの商品を取り入れるだけでもミッドセンチュリーインテリアに演出可能です。是非、自分だけのミッドセンチュリーインテリアを楽しんでつくってみてください。