リノベーションにおける照明選びは、全体の雰囲気を左右する重要な要素です。どの種類の照明を選ぶべきか、具体的な設置場所はどこが良いのか、といった疑問を抱えている方も多いでしょう。
本記事では、リノベーションを成功させるための照明選びについて詳しく解説します。照明の種類とその特徴、おすすめの設置場所について理解を深め、理想のリノベーションを実現しましょう。
リノベーションする前に知っておきたい照明の種類と特徴
リノベーションを行う際、照明はインテリアの大きな要素となります。適切な照明を選ぶことで、空間の雰囲気を大きく左右するだけでなく、機能性も向上します。しかし、照明はその種類が多岐にわたり、特徴も様々です。
ここでは、リノベーションを考えている方が知っておくべき照明の種類とその特徴について詳しく解説します。
シーリングライト
シーリングライトはその名の通り天井に取り付ける照明で、部屋全体を均一に明るくすることができます。シーリングライトは、特に全体的に明るい空間を好む方におすすめです。
その特徴として、まず一つ目は、部屋全体を明るくすることができる点です。これは、お子様や高齢の方など、幅広い世代が快適に暮らせる明るさを確保するのに役立ちます。
二つ目の特徴は、設置方法が簡単である点です。多くは天井にある照明用コンセント(引掛シーリング)への接続なので、自身での照明交換も容易です。
【MotoMオンラインストア限定】小国和紙を使ったアクリルカバー付き円筒ペンダントライト
人気のアクリルカバー付き円筒ペンダントライトに、新潟県長岡市で作られる伝統工芸『小国和紙』を用いました。「MotoMオンラインストア」を運営するオリンピア照明会社も同じ新潟県の燕市に自社工場を構えます。同郷ということからつながったコラボレーション商品です。
ペンダントライト
ペンダントライトは、その名の通りペンダント(吊り下げ)された照明で、コードやチェーンで天井から吊るします。明るさは控えめで、落ち着いた雰囲気を好む方に特におすすめです。
特徴として、照明から照らされるものまでの距離が近いため、陰影がはっきりと出る点が挙げられます。これにより、部屋全体にドラマチックな明暗を演出することが可能です。また、小さいサイズのものが多く、複数の照明を並べて取り付けることで、空間にアクセントを加えることができます。
デザインの豊富さも魅力の一つで、電球のみのシンプルなものから、ガラスや金属のシェード付きのものまで、選択肢は多岐にわたります。
しかし、ペンダントライトはその性質上、お部屋全体を照らすことは難しいため、購入の際には注意が必要です。他の照明と組み合わせることで、部屋全体を適切に照らすことが可能となります。
オプティカルパーツがワンポイントのペンダントライト
ミニマルな円筒形LEDペンダントライト。細身な円筒形のボディと光を拡散するアクリルパーツの組み合わせが、シンプルかつスタイリッシュな空間をつくります。
スポットライト
スポットライトは、その名の通り特定のスポットに光を当てるための照明です。天井近くから放たれる光は、部屋の一部を強調したり、特定のアイテムをハイライトしたりするのに最適です。これは例えば、壁に掛けられた絵や写真、美しい家具など、部屋の中で特に目立たせたい要素に対して用いられます。
この照明の大きな特徴の一つは、その向きや角度を自由に調節できる点です。これにより、照らしたい場所をピンポイントで明るくすることが可能となります。また、その光が物体に当たって反射し、部屋の他の部分に漏れ出ることで、間接的な照明としても機能します。これは、部屋全体をソフトに照らすのに役立ち、また目に優しい光環境を作り出すのにも寄与します。
さらに、スポットライトは壁の絵や彫刻など、特定の物体を照らすのに特に適しています。その光が物体に当たって生じる影は、部屋に深みを与え、より立体的な空間を演出するのに役立ちます。
ダクトレール用スポットライト
スポットライトのメリットは、お店みたいでお洒落にでき、他のインテリアの邪魔にならず、むしろ引き立たせることもでき、気軽に光の方向を変えられることです。多灯使いで光を色々な方向・角度にあてると空間に陰影がつき立体感がでます。"
ダウンライト
ダウンライトは、その名の通り下方向に光を放つ照明で、複数台を天井に均一に設置してスペース全体を均一に照らすことが可能です。主に天井に埋め込み、スッキリとした印象を与えることから、モダンな空間づくりには欠かせない照明の一つと言えるでしょう。
このダウンライトの最大の特徴は、照明器具が目立たず、天井をフラットに見せることができる点です。天井の表面が滑らかになることで、部屋全体が広く感じられ、すっきりとした印象を与えます。また、その設計から照明器具にほこりが溜まりにくく、掃除のお手入れが簡単なのも嬉しいポイントです。
それぞれの照明のおすすめの設置場所
照明は空間を彩り、居心地を左右する重要な要素です。しかし、どの照明をどこに設置すれば良いのか迷う方も多いでしょう。ここでは、それぞれの照明が最も効果を発揮する設置場所をご紹介します。
シーリングライトの設置場所
リビングやダイニング、寝室など約4.5畳以上の広さがある部屋には1つのシーリングライトで十分な明るさを確保できます。10畳以上の広さがある部屋では、部屋全体を均等に照らすために複数のシーリングライトを設置することが一般的です。
シーリングライトは部屋全体を照らすための照明として理想的ですが、部屋の大きさに応じて適切なものを選ぶことが重要です。商品には◯畳用と記載されているものも多く、これを参考に部屋の大きさに合わせてシーリングライトを選ぶと良いでしょう。これにより、部屋全体を適切に照らすことが可能となり、快適な生活空間を実現します。
また、シーリングライトをキッチンに設置するという大胆なアイデアもあります。天井の近くに照明を設置することで、料理中の動作に支障がなく、広範囲に明るく照らされるため料理がしやすくなります。存在感のある大きなシーリングライトを取り付けることで、キッチン空間に特別感を生み出すこともできます。
部屋全体を明るくするLEDシーリングライト LOG
発光面に年輪をイメージしたグラフィックを施した丸太のような形状。日々の「ちょっとした幸せ」の積み重ねが年輪のように記録として刻まれていくようにと思いを込めてつくりました。見た目だけでなく使うシーンによって、光の色や明るさを調節できます。部屋の大きさに合わせて6畳用・8畳用・12畳用から選べます。
ペンダントライトの設置場所
ペンダントライトの設置場所としては、リビングやダイニング、居室など広いスペースを持つ部屋が一般的です。しかし、その一方で、1つの照明だけでは部屋全体を照らすのに器具が少ないため、他の器具と併用することが多いです
洗面台周りにペンダントライトを設置することで、ほんわかとした照明効果が得られ、落ち着きのある空間を演出することができます。また、照明を左端に設置することで、顔を洗う際に頭が照明に当たることなく、ストレスフリーな使用感を実現することができます。
また、玄関や収納スペースなど、天井高さを考慮してサイズが小さい照明を使用することが多い場所でも、思い切って存在感のあるペンダントライトを設置することで、家に入った瞬間に目を引く演出をすることができます。
最後に、吹き抜けやロフトなど天井が高い空間でもペンダントライトは活躍します。その長さを活かし、高い天井からダイレクトに照らすことで、空間を明るく照らすことができます。
ダウンライトの設置場所
設置場所としては、リビングやダイニングといった広い部屋では、ダウンライトを多灯使いすることで、全体的に明るく均一な照明を実現することができます。また、ペンダントライトと組み合わせて使用することで、より洗練された照明空間を作ることが可能です。
さらに、ダウンライトは埋め込み式の設置が可能であるため、様々な場所に設置することができます。例えば、キッチンの収納棚の裏側に設置することで、作業スペースを明るく照らすことができます。これは、頭上に収納棚があり、照明選びが難しいキッチン作業スペースにおいて非常に効果的です。
その他にも、ウォークインクローゼットや洗面所、トイレ、廊下、玄関といった場所にもダウンライトを設置することで、必要な場所を適度に明るく照らすことができます。
ダクトレールの設置場所
ダクトレールはその柔軟性から、特にリビング・ダイニング・キッチンなどの生活空間におすすめの照明設備です。コンクリートむき出しの天井でも設置可能なので、モダンなインテリアにもマッチします。補助照明を設置する際にもダクトレールがあれば、照明を自由に動かして最適な位置に設定できるので、明るさの調整が容易になります。
一方、トイレや洗面所、廊下などは、照明を動かす機会が少ないため、ダクトレールの設置はあまり推奨されません。これらの場所では、固定式の照明がより適しています。
スポットライトの設置場所
リビングやダイニングでは、テーブル上の食事や会話の場を華やかに演出し、キッチンでは調理中の食材や器具を明瞭に照らし出す役割を果たします。また、作業用カウンターの上部に設置することで、細かい作業を行う手元を部分的に照らし出すことができ、読書や工作などの活動をサポートします。
広い空間を照らすためには、一つのスポットライトだけでは不十分な場合があります。そのような場合には、スポットライトを複数設置することで、部屋全体を均一に明るく照らすことが可能です。特に、ダクトレールと組み合わせると、スポットライトの位置を自由に変更することができ、部屋の雰囲気や用途に合わせて照明の向きや位置を調節することができます。
具体的な設置例としては、段差があって少し高くなっているスペース、いわゆる「小上がりスペース」にスポットライトを設置するのがおすすめです。本を読む時には手元を照らすために角度を調整し、昼寝の際には眩しさを避けるために角度を変えるなど、生活のシーンに合わせてスポットライトの向きを変更することができます。
まとめ:照明選びでリノベーションを成功させよう
本記事では、リノベーションを計画する際に重要となる照明の種類と特徴について詳しく解説しました。
それぞれの照明について理解した上で、リノベーションの際には自分のライフスタイルや好み、部屋のレイアウトなどを考慮し、最適な照明を選ぶことが重要となります。お部屋の雰囲気を大きく左右する照明選びに、ぜひ本記事を参考にしていただければと思います。