電球にはLED照明や白熱電球などの種類があることはご存知でしょうか。また、電球はタイプによって光の広がり方も異なります。種類やタイプがあることを知らずに購入すると、思っていた明るさとは違った、などの後悔に繋がる可能性もあります。そこで、ここでは電球の種類と光の広がり方について解説します。また、電球を選ぶ際の選び方についても説明していますので、どうぞご覧ください。
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目次
電球の種類と光源寿命
電球にはいくつか種類があります。ここではLED電球と白熱電球について、光源寿命を含めて紹介していきます。
LED電球
LED電球は、半導体でできた電球のことです。以下のような特徴があり、近年主流となっています。
- 光源寿命が長く、電球交換の頻度が少なくて済む(一般的に約4万時間)
- 紫外線や赤外線をほとんど含まないため、家具などの退色や熱的ダメージを減らせる
- 少ない消費電力にもかかわらず明るく照らすので、電気代の節約につながる
- 低温でもすぐに反応して点灯する
- 水銀や鉛などの環境負荷物質を含まない
長寿命のため、生涯交換するLED電球の数は少なく済み、費用の節約につながるだけでなく環境にも優しいエコな電球です。上記のように、LED電球にはたくさんのメリットがあります。電球の交換の際には、LED電球への切り替えがおすすめです。
白熱電球
白熱電球は、住宅照明として広く使われている電球です。暖色系の明かりが特徴で、部屋を暖かく優しい印象にしてくれます。白熱電球の光源寿命は、約1,000〜2,000時間程度でLED電球よりも寿命が短いですが、価格はLED電球よりも安く購入できます。ただ、LED電球の寿命を考えると、白熱電球を購入して頻繁に電球交換するよりもLED電球を1度購入して10年近く使用する方がお得でしょう。
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LED電球の光の広がり方
LED電球の場合、ランプの性質上、直進性が強く配光角度(光を明るく照らせる角度のこと)が白熱電球よりも狭いとされていました。
そのため、白熱電球からLED電球に切り替えた時に、同じ明るさでもLED電球の方が暗く感じることがあったのです。しかし、近年では配光角度を広げて、より光を満遍なく広げられる種類も出てきています。LED電球の広がり方のタイプには、「全方向タイプ」「広配光タイプ」「下方向タイプ」の3種類があります。
それぞれの特徴について見ていきましょう。
全方向タイプ
全方向タイプは、光が260〜300度までと広範囲に光を広げて周囲を照らすタイプです。白熱電球に近い光の広がり方をするので、リビングや寝室、ダイニングなどにおすすめします。
広配光タイプ
広配光タイプは、光の広がり方が180〜200度までと比較的広範囲に光が広がるタイプのLED電球です。広い範囲で明るく均等に照らすので、ダウンライトやフロアスタンドの電球として使ったり、玄関に使用するのが良いでしょう。
下方向タイプ
下方向タイプは、光の広がりが約140〜120度と、全方向・広配光タイプよりも狭い範囲で光を照らします。一方向に光を照らすので、個室やデスク周り、トイレや廊下などの狭い場所で使うのに適しています。
電球の選び方
ここからは、電球の選び方について解説します。口金のサイズを確認したり、電球の色で選んだりと、様々な視点から電球を選ぶ必要があります。それぞれの選び方について詳しく見ていきましょう。
口金のサイズを確認
口金とは、照明器具に取り付けるための金属部分のことをいいます。一般的には、E26やE27が使われています。ごく稀に、E11・E12・E14などが使われていることもあるので、電球を交換する際には口金のサイズを必ず確認しましょう。Eより下の数字は、口金の直径サイズを意味しているため、使用している電球の口金のサイズがわからない場合は、実際に測ることでどのサイズなのかを調べることができます。
電球の色で選ぶ
電球の色には、主に以下の4種類があります。
それぞれの電球によって、部屋の雰囲気や印象が変わるため、部屋の用途にあわせて選ぶようにしましょう。
- 電球色 温かみがあるオレンジ色。落ち着きのある雰囲気になるので、寝室やリビ ングなどリラックスしたい部屋に使うのが適している。
- 温白色 数年前にされた色。電球色と昼白色の中間色で、暗すぎず生き生きとした 雰囲気を演出してくれる。リビングや洗面所など様々な場所におすすめだ が、商品化されている器具の数がまだ少ない。
- 昼白色 自然の光に最も近い色。長時間過ごしても目が疲れにくい。キッチンや洗 面所など様々な場所で使える。
- 昼光色 青白い光が特徴。集中力を高めてくれる色なので、勉強やパソコン作業、 読書などをする部屋に適している。ただ、明るくて細部までよく見えるの で、目が疲れやすくなる可能性もある。
電球の明るさで選ぶ
部屋の広さによって適切な電球の明るさは異なります。
部屋の広さと明るさの目安は以下のようになります。
- 4.5畳 2,200lm〜3,200lm未満
- 6畳 2,700lm〜3,700lm未満
- 8畳 3,300lm〜4,300lm未満
- 10畳 3,900lm〜4,900lm未満
- 12畳 4,500lm〜5,500lm未満
- 14畳 5,100lm〜6,100lm未満
ルーメン(lm)とは、LED電球の明るさを示す時に使われる値です。
白熱電球ではワット(W)を使って明るさを表現していますが、ワットは消費電力のことを示します。
そのため、ワットの方が馴染みがある方も多いでしょう。
LED電球には、従来の白熱電球に相当する明るさを把握するために「○○W相当」と表記することもあるため、この表記を参考に電球の明るさを選ぶと良いでしょう。
電球の形状で選ぶ
電球には、以下のようなさまざまな形状の電球があります。
- 一般電球形 一般的によく売られている形状のもの
- ボール電球 ソフトボールのような形をした電球
- クリプトン電球 E17に対応する小型の電球
- レフ球 電球内部に反射鏡が取り付けられた電球
- ハロゲン電球 白熱電球の一種でフィラメントに電球を流しその電気抵抗によりフィラメントを高温にして光を発する電球
- ナツメ球 小型で低ワットな長寿命設計のランプ
- シャンデリア 先の尖った細長い電球
- ビームランプ型 集光性の高い白熱電球
一般電球形を使うことがほとんどですが、使用目的に合わせて電球の形状を選ぶようにしましょう。
長寿命のLED電球を選ぶ際には対応器具表記に注意
LED電球は、口金のサイズが合えばなんでも使用して良いというわけではありません。パッケージに、対応器具表記が書かれている場合、対応器具が家のものと合わないと使えない場合もあるので注意しましょう。ここでは、4つの対応器具について解説していきます。
断熱材施工器具
断熱施工器具は、ダウンライトのように天井にはめ込む形でよく使われているタイプの電球です。天井には断熱材が入っていることが多く、断熱施工器具は断熱材を持ち上げるようにして取り付けられています。断熱材によって電球の熱がこもってしまう危険性があるので、ダウンライトなど天井にはめ込むタイプの照明器具の場合は、「断熱施工器具対応」と表記されたものを選ばなければなりません。
密閉形器具
お風呂場などに使われることが多い電球には、「密閉形器具対応」と表記のあるLED電球を選ばなければなりません。対応していない電球を使用した場合、カバーによって熱がこもり、電球の寿命を早めたり、急に暗くなるなどの症状が出る恐れがあります。
調光器付き照明器具
調光器付き照明器具とは、LED電球の明るさを調整できる器具のことです。調光器を使っている照明の電球を変える場合、「調光器対応」と表記されている商品を選びましょう。対応していない電球を使用すると、故障の原因になり最悪の場合発火する恐れもあるので注意してください。
人感センサー付き器具
人が近づいた時にセンサーが反応して自動で明かりが付く機能のある器具を人感センサー付き器具といいます。自動で点灯・消灯するので省エネにも繋がります。少しの間だけ照らして欲しいトイレや玄関、廊下や階段などに設置するのがおすすめです。
まとめ:電球の種類と光の広がり方と電球の選び方
電球の種類や光の広がり方、電球の選び方について解説しました。電球を交換する際には、口金のサイズなど様々な部分に気をつけなければなりません。ただ、もしわからない場合は、家電量販店などに交換したい電球を持っていき、購入するのも良い方法です。電球をそのまま回収してくれる家電量販店もあるので、処分にも困りません。ただ、回収してくれないところもあるので注意しましょう。
これまでの解説を元に、電球選びをしてくださいね。