照明購入の前に確認しておきたい、選ぶ際の注意事項などについてご説明します。どんな照明を選べば良い?具体的にはそのタイプ?など、選ぶ際の基本のチェックポイントに加えて、取り付ける時に気をつけなくてはいけないポイントについても是非ご確認ください。
目次
照明を選ぶ際のチェックポイント
デザインだけでなく、使用する部屋の使い方に対して十分な明るさを確保できるかなど、照明を選ぶ上で重要なポイントです。ここでは、そういった照明を購入する前に覚えておきたい、選び方のポイントについてご紹介します。
部屋の広さや用途で選ぶ
照明を選ぶ際には、使用する部屋の広さに応じた明るさと種類を選びましょう。
ただし、10平米あたりこのくらいの明るさにしましょうなどとルールが決まっているわけではありません。
あくまで、使用する人とって快適で十分と感じられる明るさや照明はどれなのかに焦点を絞って、照明選びをする必要があります。
どのような空間にしたいかイメージする
使用する空間の広さに加えて、その部屋でそのように過ごしたいのか、そのくらいの明るさが必要なのかなど、実際の清潔シーンに合わせて事前に具体的にイメージしておく必要があります。
照度(明るさ)の目安を参考にする
自分にとって快適で使いやすい明るさを意識して、部屋に合わせて照明の明るさや種類を選ぶことは重要ですが、そう入っても目安がわからないと、いざ購入してみたら明るさが足りないということも。
例えば、リビングと書斎、ベッドルームなどでは必要な照度(明るさ)の目安は異なります。リビングなどでは150〜300ルクスが目安となり、読書や細かい作業などでは300〜1000ルクス程度の明るさが目安ととなります。ただし、年齢によって眩しさの感じ方などは異なりますので、高齢者の場合には約2倍の値でも大丈夫です。
照明の配置と組み合わせ
どのような空間にどのくらいの明るさの照明を設置したいかイメージできたら、次に全体のバランスについて考えていきましょう。
引っ越しなどのために照明の購入を検討している場合には、照明を設置できる配線器具の場所にも考慮しなくてはいけません。
LDKなどの場合には、ダイニングとリビングの照明が必要ですが、間取りがDKの場合にはダイニング兼リビングとしてひとつの照明で良い場合もあります。その場合には、調光タイプなど、明かりの色と量を切り替えて調整できるタイプの照明もおすすめです。
また、ワンルームや広いリビングや寝室の場合には、シーリングなどの天井照明とスタンドなどの間接照明の併用もおすすめです。
電球の種類
照明器具の多くは使い捨てではなく、電球の交換が可能です。そのため、電球が別売りであったり、販売されている照明に付属している電球以外に付け替えて使用することも可能です。
しかし最近では寿命の長いLEDの普及によって、電球と器具が一体化になったものも増えているので、やはり購入前の確認がおすすめです。
ここでは、電球の種類についてご紹介します。
色温度(あかりの色)
温かみのある電球色、自然光のような昼白色、すっきりとした昼光色など、使用する環境や用途に対してその色が適しているかも考えましょう。
リラックスしたい場合には電球色、色味に左右されずにニュートラルに作業したい書斎などの場合には昼光色などがおすすめです。
照明購入前には確認が必要
①配線器具の確認
照明を購入する際には、忘れずに配線器具について確認しましょう。
取り付けたい部屋の配線と、購入候補の照明が問題なく取り付け可能であるかどうか、両方を確認する必要があります。
シーリングなど天井照明の場合
シーリングなど天井照明の場合には、多くの場合では自分自身で取り付けができる引っ掛けシーリング(ローゼット)になっています。そのため、脚立さえあればご自身での取り付けが可能です。
ただし、インポートの製品などの中には引っ掛けシーリング(ローゼット)に対応していない、直付けタイプの照明もあります。購入前に配線器具の対応の可否を確認しましょう。
ブラケットなど壁面照明の場合
ブラケットなど壁面照明の場合には、ほとんどの用品が電気工事と取り付け工事が必要です。
電気工事士への依頼が必要です。
最近では、有資格者による工事不要なコンセントプラグタイプなども増えていますが、購入前には確認が必要です。
②照明の取り付け方
上記でご説明したように、照明は種類によっては電気工事が必要ですが、自分自身で取り付けができるタイプの商品もあります。
例えば、引っ掛けシーリング(ローゼット)のタイプであれば、回転させてカチッとはめ込むだけで、自分自身で手軽に取り付けが可能です。
また、広範囲に照らしたい場合などには、ライティングレールやダクトレールと言われるレールを天井に取り付け、好きな位置にアタッチメントを固定して取り付けることができます。大きなサイズのダイニングテーブルの上などに設置する際には、ペンダントライトをレールに均等にいくつかセットして使用する方法も人気です。
③PSEを取得した商品
照明器具にはPSEマークがあります。PSEとは、電気用品安全法のことです。
照明器具に限らず、家電など様々な電気用品にも、電気用品安全法によるルールが徹底されています。
電化製品は便利な一方で、故障や誤った使い方をすると火事や火傷、関電などのリスクもあります。
そういった電化製品の事故を防ぐために、電化製品に対して厳しく規制をかけているのが、経済産業省の管轄である電気用品安全法(PSE)です。
購入前にはPSEに適合しているのか、PSEマークの確認をしましょう。
照明器具のPSEマークとは
家電製品などには、電気用品安全法(PSE)によってPSEマークの表示が義務付けられています。
全ての電化製品に付けられているわけではなく、指定された457品目についています。
特定電気製品につけられるひし形タイプと、特定電気製品以外の電気製品につけられる丸形があります。
照明の場合には、本体やプラグ、電球の種類などによって、ひし型や丸形のPSEマークがついています。
照明を取り付ける前の確認事項と注意点
配線器具と取り付け方
引っ掛けシーリング(ローゼット)と直付け(直結)
シーリングライトの場合には、多くは引っ掛けシーリング式(ローゼット)なので、天井に取り付け用配線器具があれば、ご自身で簡単に取り付けができます。
一方で、引っ掛けシーリング(ローゼット)などのような取り付ける配線器具が天井にない場合には、専門業者へ依頼して配線器具を取り付けてもらう必要があります。
海外製品やデザイナーズ家具などの場合には、上記の直付け(直結)タイプになっている場合もあります。
インターネット通販などで照明を購入する際には特に、取り付け方式について購入前に確認しましょう。
自分で照明を取り付ける時の基本の流れ前
1.照明のスイッチをオフにしておく
2.配管器具を確認しアダプタを取り付ける
天井の引っ掛けシーリング(ローゼット)を確認し、アダプタを取り付けます。
3.本体を取り付ける
コネクターやロックを確認し、照明本体を天井へ押し上げます。
4.ロックや端子の接続を確認する
5.シーリングの場合にはカバーを取り付ける
照明の取り付け時に役立つ便利グッズ
簡易取付型ダクトレール / 引掛シーリング対応
設置場所やダイニングテーブルのサイズによっては、ペンダントライトを複数台設置する場合もあります。そんな時にはダクトレールが役に立ちます。ダクトレール本体は、引っ掛けシーリング(ローゼット)で天井へ簡単に取り付けることができます。
天井の引掛シーリングボディに設置できる簡易取付型ダクトレール"
天井に設置されている配線器具が引掛シーリングで、ペンダントを複数台設置できなかったという方へ。この簡易取付型ダクトレールを設置すれば、ダクトレール対応器具が複数台設置できます。設置するペンダントライト(ダクトレール対応)は別途ご購入ください。
ダクトレール用スポットライト
ダクトレールに照明を取り付ける場合には、ダクトレール用の照明を買う必要があります。レール上に簡単に取り付けをすることができ、模様替えに合わせて設置位置をずらしてスポットを調整することも可能です。
木目調ダクトレール用スポットライト
丸みがあるシンプルな形状で、コンパクトなスポットライト。光の方向を自由に変えることができ、壁に飾ってある絵やオブジェを照らすことができます。部屋の一部やインテリアを引き立たせるように照らすことができるのが特徴の照明です。
ダクトレール用引掛けシーリングボディ
引っ掛けシーリング(ローゼット)仕様の照明をダクトレールに吊るして使う場合には、変換プラグの使用がおすすめです。ペンダントライトを購入したものの明るさが足りず、買い足してレールに多灯設置するといった、アレンジにも役立ちます。
白と黒から選べるダクトレール用引掛けシーリングボディ/1個
引掛シーリングタイプのペンダントライトに取り付けて、ダクトレール(ライティングレール)に設置できるようにするプラグです。ライティングレールVI形ライティングレール用引掛けシーリングボディ(白)と(黒)。色は天井の色や器具コードの色に合わせてお選びいただけます。
まとめ:照明を購入する前の注意
照明を購入する際には実は確認しなくてはいけないことがたくさんあります。
部屋の大きさや用途に適した明るさや種類、また取り付け可能であるかどうかの配管器具の確認と場合によっては工事依頼も必要です。
せっかく気に入った照明をみつけても、明るさが足りなかったり、取り付けができなくては残念な気持ちになってしまいますよね。そんなミスがおこらないためにも、事前のチェックがおすすめです。