寝室は一日の疲れを癒してリラックスするための大切な場所です。ほんの少しの工夫で、そのくつろぎがグッと広がることをご存じでしょうか?眠るための場所から、癒しの空間へ変えるために、照明は大きな作用をもたらします。そこで今回は、照明を駆使した寝室づくりのアイデアの一つとして、心地よい光の使い方や照明の役割、おすすめの照明器具を紹介します。
癒しの寝室づくりにおける効果的な照明選び
寝室の照明は、その空間の雰囲気や使い勝手に大きな影響を与えます。お好みのデザインを選ぶのはもちろんですが、製品ごとに、タイマー機能や調光機能、色温度の切替機能など様々な機能が付帯しています。はじめに、ご自身にとって最適なのはどんな照明なのか考えてみましょう。
照明の明るさ
就寝前に適した明るさは、リラックスできる柔らかな光です。明るさの調整ができる機能や切替のできる製品もあります。
照明と寝室のインテリアとの調和を考える
寝室全体のインテリアのバランスがとれていると落ち着いた心地よい寝室となります。統一された空間は、見た目だけでなく心理的な安定感を与える効果もあります。新しく照明器具を選ぶ際には、寝室のインテリアテイストとのマッチングに注意しましょう。
照明の配置やバランスを考える
寝室は眠る前のくつろぐ場所としても機能します。読書したり音楽を聴いたりなど、用途に合わせて、照明の配置や種類を工夫しましょう。間接照明やスタンドライトを使って、最適な明るさや雰囲気を演出するのもおすすめです。
色彩心理学をふまえた寝室のカラーコーディネート
色彩心理学によれば、寝室の照明やインテリアの色を調整することで、理想的な「安眠環境」を作り上げることができます。
色彩心理学から考えるとどんな照明の色がいい?
寝室の照明色は、心地よい雰囲気をつくりだすポイントです。眠りに関連する色彩心理学によると、色はメラトニンと呼ばれる睡眠に関わるホルモンの分泌にも影響を与えます。
◆暖色系の光
ろうそくの炎や夕焼けのような色、電球の光が暖色系の光です。光の波長が長いため、リラックス効果が期待できると言われています。オレンジや黄色っぽさの強い光はメラトニンの分泌を阻害せず安眠効果が期待できるとされています。
◆寒色系の光
テレビやパソコンなどから放たれる強い光には青色の光(ブルーライト)が多く含まれています。青色の光は瞳孔が収縮しやすくまぶしく感じられる光で、メラトニンの分泌を阻害してしまいます。寝る前にテレビを観たり、パソコンを使っていると良質な睡眠がとれなくなるのは、画面から発せられる強い青色の光(ブルーライト)による刺激が、メラトニンを抑制してしまうことが原因とされています。
これを踏まえて寝室の照明は蛍光灯ではなく、温かみのある白熱灯やダウンライト、間接照明を選ぶのが良いでしょう。
色彩心理学から考えたリラックスできる寝室インテリア
暖色系は交感神経を刺激し、気分を盛り上げます。対照的に、青や緑は副交感神経を優位にして心を落ち着かせる作用があります。ミントグリーン、水色、空色や落ち着いたベージュやアイボリー、ライトブラウン、暖色系であればパステルトーンのピンクなどが向いているそうです。
照明の色とインテリアの色は真逆の結果となっていますが、人間の脳は、色の刺激と光の刺激を別物と捉えているそうです。
色彩心理学から考える最良の寝室カラーコーディネート
以上のことから、色と光のカラーコーディネートを考えると、インテリアはブラウン又は寒色系でまとめ、照明はオレンジ系の間接照明を選択するのが理想的な「安眠環境」といえます。インテリアは、リフォームしなくてもシーツや布団カバー、カーテンなどのファブリックをチェンジすれだけで手軽に安眠環境を手に入れられます。照明については、インテリアよりも検討する項目が多いので、このあと詳しく解説していきます。
照明選びで寝室を癒しの空間にしよう
色彩心理学を取り入れつつ、癒しの寝室を作る照明選びについて、商品紹介を交えながら解説します。
自然光と人工照明を駆使する
自然光は健康や生活リズムに良い影響をもたらします。特に朝の目覚めには寝室にできるだけ自然光を取り入れることが理想的です。朝日を浴びるとセロトニンが分泌され、目覚めがよくなります。こまめに光の明るさを調整し、昼夜のサイクルに合わせた照明を心掛けると、身体のリズムが整えられ、眠りの質も向上させられます。
シーリングライトの選び方
寝室とはいっても、眠る以外の用途も兼用しており、シーリングライトなどで明るさを確保する必要なある場合がほとんどです。リモコン付きの照明や色温度や明るさを調光できるものなど、状況に合わせて光の強さを変える機能がついているものを選ぶのもおすすめです。シーリングライトを選ぶ場合、デザインは、柔らかな明かりで過ごす際に視界の邪魔にならない薄型のものか、インテリアに合わせて気に入ったデザインの照明としましょう。例えば、このようなシーリングライトはモダンなイメージの寝室にピッタリです。
このような明るすぎない照明をクローゼット前など、明るさを必要とする場所に配置して、ベッドの周囲には、間接照明やブラケットなど電球色の照明を配置するなど場面に応じた使い分けをして、眠りを妨げない工夫も考えましょう。
6畳用・8畳用・12畳用 LEDシーリングライト LOG(ログ)
発光面に年輪をイメージしたグラフィックを施した丸太のような形状。日々の「ちょっとした幸せ」の積み重ねが年輪のように記録として刻まれていくようにと思いを込めてつくりました。見た目だけでなく使うシーンによって、光の色や明るさを調節できます。部屋の大きさに合わせて6畳用・8畳用・12畳用から選べます。
リーディングライトを活用する
ホテルの部屋についているような、ベッドのヘッドボードに設置する読書灯が「リーディングライト」です。
デザインもカラーも豊富なバリエーションが揃っているので、寝室のテイストに合わせて選ぶことができます。コンセントに接続できるタイプやUSBで充電できるタイプもあるので、容易に取り付けできて、簡単にホテルライクなベッド周りの雰囲気を実現できます。
フラット型リーディングライト(読書灯)MBK027
フラットに収納できるベッドのヘッドボードに取り付ける読書灯。使用しないときは、すっきりフラットに収納できます。フラットに収納できるため、ふとした拍子に体をぶつけたり、お子様がけがをする心配がありません。器具の開閉だけでオンオフ操作ができる、シンプルな使いやすさが特徴です。
ベッド周りにスタンドライトを配置する
リーディングライトよりも広範囲に光を広げたい場合には、ベッドサイドにスタンドライトを置くのもおススメです。照明の周り全体をふんわりと照らすことができます。
こちらの商品は、セード部分が布製なので、まぶしさを抑えた優しい光がおやすみ前にぴったりです。セードが汚れてしまったり、破けてしまったり場合には、セードだけを単品購入して、交換できるのも嬉しいポイントです。
スタンドライトを間接照明として利用
大きめのフロアスタンドや机の上にスタンドライトを複数個配置して、間接照明として使うのもおすすめです。
こちらの照明は、麻紐で囲まれた隙間から、柔らかな光を発しています。和モダンテイストや南国リゾートスタイルにぴったりですし、ブラウン系のカラーを基調としたナチュラルテイストのインテリアなど幅広いスタイルに合わせやすい照明です。
まとめ
より疲れを癒し、リラックスできる寝室つくりに役立つ照明の選び方について紹介しました。人間のホルモン分泌についてなど科学的な観点や色彩心理学によって、安眠に役立つ環境は解明されています。これらに基づいた寝室のカラーコーディネートや、光の影響について考慮しながら寝室のインテリアや照明の見直しをはじめてみませんか。自然光とのバランスや照明の色温度や配置などを検討することで、よりよい眠りと健康を手に入れることが出来るでしょう。癒しの寝室を手に入れ、心地よいおうち時間を楽しむ参考としていただければ幸いです。