住宅や店舗で使う照明は、さまざまな設置方法があります。その中でも「ダクトレール」を使うと、おしゃれ度がアップするため、カフェや飲食店で多く使われています。
住宅でも「カフェみたいなキッチンにしたい」、「おしゃれな雰囲気のリビングにしたい」などといった希望を叶えるアイテムとして、実際に設置することもあります。
「でも、ダクトレールってどうやって使うの?」、「ダクトレールは使いやすいの?」という疑問も生まれるでしょう。
いろいろなところで見かけるダクトレールですが、知らないこともあるかと思います。。そこで、住宅でも使われているダクトレールの特徴やメリットなどをご紹介します。
目次
ダクトレールとは
ダクトレールという言葉は、日常生活でほとんど使うことはありません。そのため、「ダクトレールなんて知らない」と思う人もいるかもしれませんが、カフェや飲食店などで普通に目にしたことがある配線器具です。
ダクトレールは照明を取り付けるためのレールで、天井に設置して使用します。店舗はもちろん、住宅でも普通に使われている一般的な配線器具です。ダクトレールは、ライティングダクトやライティングレールとも呼ばれています。
ダクトレールには溝があり、そこに照明をつけることで、ダクトレールの中で自由自在に照明を移動させることができます。そのため、その日の気分や、その時の部屋の使い方などで移動させて、部屋の雰囲気などを変えることが可能です。
そして、天井につけるダクトレールを設置する方法は3種類あります。引掛けシーリング用タイプと直付けタイプ、埋め込みタイプという方法があり、ここからは、それぞれの違いを見ていきましょう。
引掛けシーリング用タイプ(簡易型ダクトレール)
引掛けシーリング用タイプは、ダクトレールを天井に設置するのではありません。ダクトレールの中心から1本支柱が出ていて、その先に引掛けシーリングが付いているタイプです。引掛けシーリング用タイプであれば、ご自身で設置ができ、電気工事をする必要がありません。
設置方法はすでに天井に設置されている引掛けシーリングボディにはめるだけで、すぐに使用できるようになります。
ただし、引掛けシーリングには形状が複数あります。そのため、自宅の引掛けシーリングの形状とダクトレールの引掛けシーリングが接続できるか、あらかじめ確認しておきましょう。
引掛シーリングボディに設置できる簡易取付型ダクトレール
天井に設置されている配線器具が引掛シーリングで、ペンダントを複数台設置できなかったという方へ。この簡易取付型ダクトレールを設置すれば、ダクトレール対応器具が複数台設置できます。設置するペンダントライト(ダクトレール対応)は別途ご購入ください。
直付けタイプ
次にご紹介するタイプは、直付けタイプと呼ばれる設置方法です。直付けタイプは、天井に設置するための電気工事が必要のため、専門業者に依頼しましょう。そのため、新築の時やリフォーム時に依頼することが多いタイプです。特に自分で何かする必要はありませんが、知っておくと打ち合わせ時などで困らないため、必要な物品と注意点をご紹介します。
直付けタイプは、引掛けシーリング用タイプとは違い、必要な部品をいくつか購入する必要があります。必要な部品は、「フィードインキャップ」と「エンドキャップ」、「ダクトレール本体」です。これらを接続して、天井に直接固定します。
そして、注意点です。ダクトレールの中に配線を通すため、プラス端子とマイナス端子を間違えないようにしなければいけません。間違えてしまうと、電気がつかないといったトラブルが発生します。また、ダクトレール本体とフィードインキャップのメーカーを同一にする必要があります。
ただし、業者に依頼するので相談しながら取り付けしましょう。
埋め込みタイプ
埋め込みタイプは、直付けタイプと同じように業者に依頼する必要があります。埋め込みタイプは天井にダクトレールを埋め込むため、見た目はすっきりします。ただし、天井に埋め込むという作業は、とても大がかりな内容です。そのため、リフォーム時や新築の時に、依頼をすることが多い設置方法です。
業者によって工事費用が異なるため、しっかりと打ち合わせをして理想の部屋づくりをしましょう。
ダクトレールを取り付けるメリット
通常照明は、天井に設置されている引掛シーリングボディに接続すると、使うことが可能になります。その場合、照明はその場所から動かすことができません。さらに、照明を増やすことも難しくなってしまいます。
「照明の位置を変えたい」、「照明の数を増やしたい」といった要望を叶えるアイテムが、ダクトレールです。そこで、ダクトレールを取り付けるメリットをご紹介します。
・部屋に照明を増やしたい時に、照明を追加できる
・デザインの違う照明を付けることで、部屋の雰囲気を簡単に変えることができる
・引掛けシーリング用タイプのダクトレールは、取り外しが簡単
・植物を吊るしたりして、アレンジが可能
引掛けシーリング用タイプであれば、単灯の照明に戻すことも可能です。また、ダクトレールを使って、カフェや飲食店などの店舗のように、おしゃれな空間にできるのもうれしいポイントです。
ダクトレールの特徴
ダクトレールの特徴は、天井に直接付ける照明の特徴と違います。ここからは、ダクトレールならではの特徴を見ていきましょう。
ダクトレールの長さは自分好みにできる
ダクトレールの長さは、直付けや埋め込みタイプであれば、自分好みにできます。ただし、引掛けシーリング用タイプでは長さが決まっているため、仕様書や実物をみて長さを確認しましょう。
ダクトレールを設置する部屋の広さは、家庭によって異なります。また、必要としている長さもさまざまです。そのため、長さは部屋の広さや設置場所、考えている部屋の雰囲気なども考慮して決めましょう。
ただし、実際に天井に設置をしてみると「イメージと違った」と感じることもあります。ギャップを減らすための方法として、あらかじめ、予定の長さにカットした段ボールなどを用意しましょう。そして、カットした物を天井に貼ることで、ダクトレールを設置したときのイメージがつきやすくなります。さらに、部屋の雰囲気を知ることもできるため、ひと手間をかけてみましょう。
設置場所は自由
新築時やリフォームの段階であれば、設置場所を専門業者と相談しながら決めることが可能です。また、ダクトレールは1本だけではなく、複数設置したり、複数本使ってL字型や四角形などもできます。長さの確認を含めて、あらかじめ配置場所なども確認をしましょう。
ただし、引掛けシーリング用はすでにある引掛シーリングボディに設置するため、場所は固定されます。
1本のダクトレールで使用できるワット数
ダクトレールの1本あたりの最大ワット数は、1500ワットまでです。最大ワット数は変えることができ、それは「スイッチの数」で変わります。
「スイッチが1つ」の場合、ダクトレールが1本でも2本でも、最大ワット数は1500ワットまでです。「スイッチが2つ」の場合、ダクトレールが1本であれば最大ワット数は1500ワットまで、2本であれば最大ワット数は3000ワットまでです。
例えば、8畳の寝室の場合、目安のワット数は300ワット程度です。そのため、ダクトレール1本でも十分、電力は足りるということになります。
器具によっても最大ワット数は異なるため、確認しましょう。
ダクトレールの取り付け方法
ダクトレール本体は、工事が必要な取り付け方もあります。しかし、照明をダクトレールに設置するのは、プロに任せなくても可能です。
照明を取り付けるために必要な物品は、ダクトレール対応の器具だけで設置が可能、引掛けシーリングタイプの器具の場合は、引掛けシーリングプラグと設置したい照明、脚立や踏み台です。その他の特別な工具は必要ありません。
まず、引掛けシーリングプラグに、照明側のシーリングソケットを挿入します。そして、ダクトレールにつけて完了です。また、ダクトレール本体を天井に取り付ける時は、直付けタイプと埋め込みタイプは専門業者に依頼しましょう。引掛けシーリング用タイプであれば、自分で接続することが可能です。
取り付け時の注意点
ダクトレール本体を設置する時、照明をダクトレールに設置する時、どちらも高所作業になります。そのため、脚立や踏み台に乗って作業をするため、落ちないように注意しましょう。さらに、照明を落としたり、ぶつけたりすると破損の原因になるため、周囲の安全を確保することも大切です。
また、ダクトレール1本のワット数は上限が決まっています。そのため、いくつか照明を設置するときは、上限をオーバーしないようにしましょう。
おすすめのペンダントライト3選
ダクトレールを使って、カフェなどの店舗のようにおしゃれ空間をつくるのであれば、ペンダントライトもポイントになります。設置する部屋の雰囲気によって、ペンダントライトのデザインを絞ることができます。
ここでは、おすすめのペンダントライトを3種類ご紹介します。すべて、ダクトレールに設置することが可能です。
LED磁器ペンダントライトMPN19
LED磁器ペンダントライトMPN19は、小ぶりのペンダントライトです。セードは白いマットの質感で、磁器を通すことで優しく光を放ち、暖かさも感じます。とても落ち着いた雰囲気でもあるため、癒される空間をつくることもできます。
マットな質感 磁器ペンダントライト 直径φ8.6cm 引掛シーリング MPN19 ダクトプラグ レール用 MPN19D
マットな質感 磁器ペンダントライト 直径φ8.6cm 引掛シーリング MPN19 ダクトプラグ レール用 MPN19D
木目調アクリル付き円筒ペンダントライトMPN06Dダクトプラグ
木目調アクリル付き円筒ペンダントライトMPN06Dダクトプラグは、赤色、白色、茶色、ダークブラウンの4カラーです。同じカラーで揃えたり、異なるカラーを組み合わせてダクトレールに設置することができます。
セードは木目調で、セードの先端はアクリル素材になっています。木目調で落ち着いた雰囲気を感じますが、アクリル素材を通した光はキラキラと輝くため、華やかさも感じるペンダントライトです。
【スフィアシリーズ】 Φ100×2 ペンダントライト
球状ランプが離れたタイプ MPN035D-2・球状のランプがくっついたタイプ MPN034D-2
球状のランプがついたスフィアシリーズのペンダントライト。球状のランプが離れたタイプとくっついたタイプの2デザインのペンダントライトを組み合わせることによって、灯りで空間をリズミカルにします。引っ掛けシーリングタイプもございますので、天井の配線器具にあわせてお選びください。
【スフィアシリーズ】 球状のランプがくっついたタイプ Φ100×2 ペンダントライト
アシンメトリーに配置した乳白色のガラスグローブが、柔らかな光のリズムを演出する「スフィアシリーズ」のペンダントライトです。高さを変えて複数台をレイアウトすれば、明かりをちりばめたような華やな空間づくりにお使いいただけます。
ダクトレール用ペンダントライトを上手に活用しよう
ダクトレールは住宅に設置することが可能なため、おしゃれ空間を演出するために使うことができます。
自分で設置するか、専門業者に依頼する方法どちらでも、自分好みのダクトレールを設置可能です。
お気に入りのペンダントライトをダクトレールに設置して、部屋をおしゃれ空間にしてみましょう。