海外の生活様式や文化を取り入れた輸入住宅は、日本の家屋にはないデザイン性で目を引きますね。スタイリッシュでおしゃれながら、温かみを感じるのも輸入住宅の良さ。輸入住宅の良さをさらに味わうには、照明の役割も大きくなります。日本では照明の使い方はやや限定されたものが多いですが、海外では照明を生活に合わせてなおかつとてもおしゃれに使っています。輸入住宅では、そういった海外の照明の使い方をインテリアに取り入れることができます。こちらの記事では、輸入住宅に合わせやすい照明の種類や、部屋ごとのポイントなど、輸入住宅と照明についてご紹介します。
ぜひ最後までご覧ください。
輸入住宅とは?照明との相性もチェック
では、まず輸入住宅についてお伝えします。
輸入住宅とは、海外の設計思想に基づき、輸入品の建造材や建具、設備などの部材を使い、海外の工法で建てられた家を指します。工法については、日本では木造軸組み工法が用いられますが、輸入住宅ではツーバイフォー工法が使用されます。ツーバイフォーでは、柱や梁の代わりに壁、床、天井、屋根を組み合わせて箱状の空間を作るイメージで、面で建物を支えていきます。照明に置いてもこの「面」の考え方が生かされており、天井・壁・床と複数の照明を組み合わせて、部屋の雰囲気を作ることが特徴になります。照明の配置で室内の雰囲気ががらりとかわるので、組み合わせの楽しみがありますよ。
輸入住宅に合わせやすい照明の種類
では、輸入住宅に合わせやすい照明をご紹介しましょう。
・シャンデリア
輸入住宅というと真っ先にシャンデリアを思い浮かべる人も少なくないでしょう。
シャンデリアというと、クリスタルを贅沢に使った高価なイメージですが、現代ではシンプルなデザインのものもあります。
最近ではLEDを使ったタイプが主流ですね。
シンプルなデザインですが、燭台を再現しているので、クラシカルな壁紙とも相性よく収まります。
シンプルな華やかさを追求したシャンデリア
昔から使われてきたロウソクを立てるための台「燭台」をモチーフとしたデザイン。どこか懐かしさを彷彿とさせ穏やかな心地にしてくれる癒やしと、シャンデリア特有の派手さを抑えたシンプルかつ上品で大人っぽい雰囲気にします。
・ペンダントライト
ダイニングのテーブルを演出するにはペンダントライトがおすすめ。輸入住宅なら、個性的なデザインでも空間になじむことができます。サイズが大きいペンダントライトは階段や吹き抜けなどにも使えます。
天井が高い場所でも空間に負けない存在感がありますね。
アートな6灯ペンダントライト 銅メッキ クロームメッキ 埋込引掛ローゼット
"大きさの違う長方体を6つ螺旋階段を描くように組み合わせ、さらにコードの長さに高低差のリズムを付けているので立体的な質量と高さがあるシンボリックな存在感を発揮する6灯ペンダントライト。
大小の大きさがあるセードを組み合わせた重なりはまるでメロディーを奏でるようにインパクトが強く洗礼されたセードを見るように視界を楽しませます。"
・シーリングライト
リビングから寝室までオールマイティに使える照明です。輸入住宅にはちょっと個性のあるデザインがおすすめ。
無機質になりがちなシーリングライトですが、愛らしい切り株のデザインがほっとくつろぐ雰囲気を作ります。カラーバリエーションも豊富なので、壁紙やカーテン、床材との組み合わせも楽しめますよ。
6畳用・8畳用・12畳用 LEDシーリングライト LOG(ログ)
発光面に年輪をイメージしたグラフィックを施した丸太のような形状。日々の「ちょっとした幸せ」の積み重ねが年輪のように記録として刻まれていくようにと思いを込めてつくりました。見た目だけでなく使うシーンによって、光の色や明るさを調節できます。部屋の大きさに合わせて6畳用・8畳用・12畳用から選べます。
・ブラケット
ブラケットとは壁面に取り付ける壁付照明器具のことを言います。木造軸組工法の家屋ではあまり多く見ませんが、面で支えるツーバイフォーでは壁面が広く使えるので、壁付の照明でインテリアを演出する楽しみがあります。
真鍮とレトロなデザインがクラシカルなブラケット。壁面の照明としてだけでなく、ベッドサイドに取り付ければサイドテーブルのしょうめいがわりにもなります。温かみのある明かりで、気分もリラックスできます。
ビンテージテイストのブラケットライト
落ち着きのある真鍮古美メッキとクリアガラスセードがポイント。ビンテージテイストのセードが、程よいヴィンテージ感を演出します。壁に設置するライトで、電気工事が必要です。
・フロアスタンド
天井が高く、壁面の広い輸入住宅にはぜひ取り入れてほしい明かりです。複数のフロアスタンドを設置することで、間接照明となり、特に夜は主照明を消して、間接照明の明かりのみにすると、部屋がとても落ち着いた雰囲気になります。高さや色違いなどを少しずつそろえて、壁面やコーナーなどを照らせば、ぐっとおしゃれな印象に。
高さのあるシンプルなデザインのフロアスタンドをまずインテリアの軸にしてみましょう。フロアスタンドの明かりを起点にして、ほかの照明と組み合わせると、部屋に奥行きが出ます。個性的なデザインの照明との相性もいいですね。
輸入住宅に取り入れる照明のポイント
輸入住宅に照明を取り入れる際のポイントをご紹介します。
日本の多くの家屋では、天井付のシーリングライト1灯で、部屋全体を明るく照らすという照明の使い方が多いですね。しかし、海外の照明の考え方というと、照明は明るいだけではありません。天井や壁、コーナー、足元など部屋のポイントごとに照明を組み合わせて配置します。部屋全体を明るく照らすのではなく、明るく照らしたい場所にだけ光を当てるようにして、視線を避けたい場所には影を作るという使い方で明かりにメリハリを持たせ、部屋の奥行きを深めています。かなりテクニックが必要なイメージですが、難しく考える必要はありません。部屋の種類によって、適した照明の配置があります。基本的な配置がわかれば、取り入れるのは簡単。
詳しくご紹介します。
・リビング
人が多く集まり、1日の多くの時間を過ごすリビングは、メイン照明と複数の間接照明を配置するようにしましょう。メインの照明を天井付のシーリングライトにして、壁面にブラケット、コーナーにスタンドライトを配置します。間接照明はメインの照明よりは暗めなものを選ぶようにしましょう。寝る前のくつろぎタイムには主照明をつけず、間接照明のみ点灯すると、リラックスした時間を過ごせますよ。
・ダイニング
ダイニングのメインの照明はペンダントライトにして、ダイニングテーブルが確実に照らされるようにしましょう。お店では電球色のランプが使用されているので、それを家庭の照明にも取り入れれば、料理の見栄えが変わってきます。最近はLEDでも電球色の物が販売されていて、インテリア用の照明もLED対応の物が主流になってきているので、確認してみてください。ペンダントライトの位置はテーブルから60~80センチ上ぐらいに来るのがベスト。大きなペンダントライト1灯でもいいですが、小さめのペンダントライトを複数 高さを変えて吊り下げるのもおしゃれです。
・寝室
寝室は間接照明のみにすると、ぐっとリラックスした雰囲気にすることができます。どうしても明かりが欲しい場合はシーリングライトを1灯つけると安心できますね。その際にシーリングライトの光が直接目に入らないように、照明の位置や寝具の位置に注意してください。照明は全体的に10~30ルクスの暗めの物を選ぶようにしましょう。ベッドサイドに小さなスタンドライトを設置すれば、ベッド周りの小物の整理もしやすくなります。
・玄関
家族が出入りしたり、お客様を迎える玄関の照明は、天井にできるだけ近く、たたきの真上の位置に設置して、お互いの顔がはっきり見えるようにしましょう。足元まではっきり見える明るさで、玄関全体が明るく照らせるようにするといいですね。コードが短いペンダントライトを使うのもいいですが、ダウンライトを複数使うと、天井まわりがすっきりしていいですね。センサー付きの照明を利用すれば、スイッチ操作のわずらわしさがなくなるうえに防犯効果もあります。
まとめ:輸入住宅での照明選びでインテリアがより魅力的に
海外の設計思想を取り入れた輸入住宅は、日本家屋にはないデザイン性の高さで、インテリアを考えるのもワクワクしますね。家具やカーテンなどのインテリアアイテムも目移りしてしまいますが、照明にもこだわってみましょう。インテリアのイメージは照明に左右される部分も非常に大きいです。照明の配置1つで、物の見え方や部屋の雰囲気がぐっと変わります。インテリアのスタイルに合う照明を探してみてくださいね。