お客様が通いたくなるお店に アパレルの店舗照明のコツ

好きなお店に何度も足を運びたくなる理由は何でしょうか。スタッフの接客や商品の質ももちろん大事ですが、それだけではありません。実はお店の「照明」がとても重要な要素なのです。

照明ひとつでお店の印象はガラリと変わります。暗過ぎると重い印象に、明る過ぎると疲れてしまう空間になりかねません。

特にアパレルの店舗においては、照明は商品を引き立てるための非常に重要なツールです。照明の色温度や明るさ、配置などが商品に与える影響は大きく、お客様の購買意欲を左右する可能性があります。

ちょっとした角度や色の違いで、洋服の素材感や色味がより魅力的に見えたり、逆に見劣りしてしまったり。照明次第で、商品がより美しく、購買意欲も高まるのです。

本記事では、アパレル店舗の照明について、具体的な選び方やポイントを深掘りしていきます。おすすめのアイテムも合わせて紹介するので、魅力的な店舗づくりに照明を役立ててくださいね。

店舗と一般住宅での照明の違い

アパレル店舗における照明は、単なる灯り以上の役割を果たします。照明は一種の演出でもあり、お客様がどれだけリラックスして商品を見られるか、気に入ったアイテムに目がいくかなど、購買意欲に大いに影響します。この点で、店舗照明と一般住宅での照明は、明らかに異なる要素を持っています。

一般住宅の照明は、基本的に生活空間を快適にすることが目的です。たとえば、リビングでは家族が集まるための明るく温かい照明が好まれます。また、寝室では、落ち着いた雰囲気でくつろげるよう、柔らかい光が選ばれるでしょう。

しかし、店舗照明においては、「商品を際立たせ、売上を向上させる」ための演出が必要です。

アパレル店舗では、特に色や素材感が重要な要素です。商品が持っている色を正確に、そして鮮やかに見せる照明が求められます。そのため、高い色再現性があるLED照明などがよく使われます。また、商品によってはスポットライトで照らすことで、一層引き立てるという演出も。

また、店舗では、照明によって空間そのもののブランドイメージを高めることもあります。例えば、高級感を出したい場合は、電球色の温かい色が向いています。また、昼白色は幅広い世代が利用するブランドやアウトドアブランドなどに向いているでしょう。

そして、店舗照明は「動線」にも影響します。照明によって店内でお客様が自然と動く流れを作ることで、商品に手が伸びやすくなるのです。

例えば、入口から奥にかけて徐々に照明が明るくなっていると、お客様は自然と奥へ進む傾向にあります。

このように、店舗と一般住宅での照明は、それぞれ異なる目的と機能を果たしています。この点を理解し、適切に照明を選ぶことで、お客様が通いたくなるような店舗づくりが可能になるのです。

照明は集客アップにつながる

照明は集客アップに直結すると言っても過言ではありません。お客様が「このお店、いいな」と感じる瞬間、実はその背景には照明の効果があるのです。

例えば、アパレル店舗で素敵なジャケットを見つけた時、ジャケットが暗い角にひっそりと置かれていたら、きっとその魅力は半減してしまいますよね。

反対に、適度に明るく照らされていれば、そのジャケットは一層魅力的に見えるはず。照明が商品を引き立てることで、お客様は「買いたい」と感じやすくなるわけです。

そして、照明は店舗全体のブランディングにも影響を与えます。せっかく良い商品を置いていても、「なんだか安っぽい」という印象を持たれてしまっては困りますよね。

照明の色温度や間接照明の配置などにより、お店の雰囲気は大きく変わります。「どのようなお店にしたいか」というコンセプトを明確にし、それに合った照明を選択すれば、ブランディングの味方になってくれますよ

また、照明が心地よければ、お客様は店内で過ごしやすく、ついつい長居してしまうものです。長居すればするほど、購買確率が高まるということも期待できるかもしれません。

昨今は、エコ照明やスマート照明など、照明自体も進化を遂げています。例えば、夜になると自動で照明が暗くなる設定や、アプリで照明の色を変えられるなど、照明による店舗演出の幅が広がっています。これにより、照明ひとつで季節や時間帯、ターゲットに合わせた最適な店舗作りも可能になるでしょう。

アパレルの店舗の照明の選び方

アパレル店舗においては、照明が重要です。では、どのように照明を選べば良いのでしょうか。

色温度で選ぶ

色温度とは照明の色のことです。高い色温度の照明は白や青みがかっており、店内を明るくさわやかで活発な雰囲気に見せます。また、低い色温度の照明は暖色で、落ち着いた印象を与えるでしょう。

ターゲットとするお客様の層やブランドイメージによって最適な色温度は異なるので、どういったお店を目指すのか、じっくり考えた上で選びましょう。

色再現性が高いものを選ぶ

色再現性とは、物の色をどれだけ自然に再現できるかを表す指標です。特にアパレルの場合は、色はそのアイテムの魅力の一つなので、高い色再現性の照明を選ぶことで商品が引き立ちます。

明るさのバランスで選ぶ

全体的な照明と間接照明、両方を考慮することでバランスの取れた店内になります。明るすぎると商品がくっきり見え過ぎ、暗すぎると商品が見えにくくなるため、目立たせたい商品にはスポットライトを当てるなどして、照明の位置や明るさを調整しましょう。

デザインで選ぶ

おしゃれな照明器具は、店舗全体のデザインとしても大きな役割を果たします。しかし、デザイン重視で機能を犠牲にすると、商品をきちんと照らせないといった問題も。バランスが大切です。

電気代で選ぶ

照明の美しさも大事ですが、電気代も無視できません。店舗の場合、営業時間中はずっと電気をつけているので、気になる部分ですよね。

LED照明などの省エネタイプを選ぶことで、ランニングコストを抑えつつも十分な明るさを確保できます。

アパレルにおすすめの照明

「MotoM」では、アパレルの照明としておすすめの「24Vダクトレールシリーズ」の販売をスタートしました。

賃料などが高くなり、「空間対効果＝スペースパフォーマンス（スぺパ）」というキーワードが注目されている中、狭小スペースでもスタイリッシュな店舗づくりをしたいと考えているアパレルの方におすすめのシリーズです。

「24Vダクトレールシリーズ」の最大のポイントは、「小さいのに明るい」ということ。直径28ミリ、奥行き51ミリとコンパクトサイズですが、白熱灯30W相当の明るさがあるのが特徴です。洋服などの商品を目立たせたい店舗内においては、照明が目立ち過ぎないというのが利点ですよね。

また、マグネット式なので特別な器具を必要とせず、着脱が簡単というのもうれしい点。縦・横・傾斜面などスペースに合わせてレイアウトを変えられるので、季節ごとのディスプレイに応じて気軽に変更できます。

そして、ダクトレール器具は100V程度あるものが一般的ですが、「24Vダクトレールシリーズ」のアイテムは24Vのローボルト仕様なので、レール内部に手が触れた場合も安全です。

色温度は2700・3000・4000・5000ケルビンの4種類から選択可能。本体のカラーも白と黒の2色展開なので、お店の雰囲気に合わせて選びやすくなっています。

なお、設置の際はダクトレールや接続パーツなど専用の部品を用意した上で、電気工事が必要です。

アパレルの店舗照明は愛されるお店づくりの一歩

アパレルの店舗照明は、お店の雰囲気を大きく変えるものです。照明によっては、服の素材が生きたり、色が鮮やかに見えたり、その逆もあるでしょう。

だからこそ、細かいポイントまで注意を払うことで、その差が大きく表れるのです。お店のコンセプトに合った、商品を引き立てるものを選べば、集客アップにもつながるかもしれません。照明で、お店の魅力をさらに引き出してみませんか。