一日の疲れをとるために、バスにゆっくり浸かり、ナイトウェアに着替えて寝室へ。
ベッドに入って読書をしたり、アロマの香りに癒されながらストレッチをしたり、テレビでお気に入りの映画を見たり。寝室で、ゆったり静かに夜を過ごすことは、一日のうちで、一番ホッとできる贅沢時間なのかもしれません。
その大切な時間に、照明の与える影響が、とても大きいことをご存知でしょうか?
体が眠りの体制に入っているのに、煌々と明るい電球が目に入り、眠気が覚めてしまったら、せっかくのリラックスタイムも台無しに。眠りにつこうと思っても、延々と時間だけが過ぎていきます。
寝室には、寝室向きの照明があります。もし、寝室の照明器具をお迷いなら、ぜひこの回を参考にしていただきたいです。
快眠するために気を付ける点は?
1灯ではなく多灯使い
日本の住宅は、1つの照明器具で全てを賄おうとする傾向が強いです。よって、どの部屋でも、満遍なく部屋全体を照らせるシーリングライトを、天井に一つ取り付けて完了、ということがよくあります。しかし、シーリングは部屋の中央の、天井に取り付けるため、ベッドに横になって見上げると、光が直接目に入ってくるので、とても眩しいのです。作業するときにはシーリングでよいのですが、用途により、照明を使い分けることを心掛けましょう。
例えば、読書をしたいときには、目に優しいスタンドを。テレビを見るときは、背面をぼんやりと光らせて、目に光源が直接入らないよう棒状の横型スタンドを、というように、いくつか照明器具を分けて設置すると使い勝手が良くなります。
昼白色・昼光色より電球色
光の色温度には、大きく分けて「電球色」「昼白色」「昼光色」の3種類があります。
電球色
電球色とは約3000K(ケルビン:色温度を表す単位)の、オレンジがかった温かみのある色味です。夕暮れのような地平線に沈みゆく夕陽をイメージするとよいでしょう。安らぎを感じる光であるため、目に優しく疲れにくいという特長があるため、寝室にはよく使われます。また、家族団らんを促すリビングに、また、冷たさを感じないよう洗面室や浴室、トイレ、玄関や廊下にも使われます。
昼白色
昼白色とは約5000K(ケルビン)の、白色で元気の出る色味です。日中の太陽をイメージするとよいでしょう。勉強机のデスクライトやキッチンの手元灯、お子様のいる家庭、またご高齢で明るい光を必要とする家庭は、リビングに使用すると生活がしやすいです。細かい作業にも適しています。
昼光色
昼白色とは約6500K(ケルビン)の、少し青色がかった白色で、眩しいくらいの色味です。日中の太陽がちょうど真上にある、一番強い光をイメージするとよいでしょう。オフィスなどの作業効率を上げたい場所、コンビニエンスストアなどの集客力を高めたい場所などに使われます。
寝室には、体を目覚めさせ、作業効率を上げる昼白色や昼光色よりも、目に優しく、リラックス効果のある電球色を使った照明がおすすめです。
スマホ、パソコン、ゲーム、
画像閲覧は就寝30分前にはスイッチOFFに
寝る前のゲーム、パソコンでのネットサーフィン、スマホでの動画閲覧やSNSでのやり取りなど、電子機器を寝る直前まで見続けていると、眠りを妨げてしまいます。照明器具のランプをずっと見続けているのと同じような感覚です。特にブルーライトを発している機器は、覚醒作用があり、目にも負担になるため、就寝30分前にはスイッチをOFFにしましょう。寝落ちしてしまうと、暗闇の中で、強い光が速いスピードで点滅しているため、深い眠りに落ちにくくもなります。また、メールや通知が届くたびに、音声が鳴り、安眠を妨げますので、おやすみモードや睡眠モードに切り替わるように自動設定しておくのもよいでしょう。
寝室用の照明器具の種類
照明器具にはたくさん種類はありますが、寝室用に適した照明器具の種類をご紹介します。
テーブルライト
ベッドサイドにテーブルがある場合、コンセントに刺すだけで明かりがつくテーブルライトは便利です。読書をするときに使用したり、スマホを操作する時に、目の負担にならないように補助灯として使用したり、夜中に目が覚めた際、トイレに行くのに明るさを確保したりと、様々な使い方ができます。ベッドに入った状態でスイッチをON/OFFできるので、暗闇でスイッチを探さなくて済みます。
フロアライト
部屋の隅に、フロアライトを置けば、空間の広がりを感じさせることができます。シェードを布にすれば、ホテルのような落ち着いた空間に。角度を自由に調整できるタイプならば、壁に光を当て、間接照明のように使用することもできます。テーブルライトと同様、コンセントに刺すだけなので、後から購入して、簡単に設置ができます。
ダウンライト
光源が目に入る位置ではなく、ベッドの足元辺りに下に光が落ちるように設置したり、ランプが目に入らないように壁に光が当たるように設計されたウォールウォッシャータイプを設置したりすると、ムードある雰囲気を作ることができます。
スポットライト
角度を調節できるので、お好みの雑貨や絵を照らしたり、グリーンに光を当てて活き活きと見せたり、壁や天井に当てて間接照明のように使用し、空間に奥行きを与える効果も期待できます。1灯だけでなく、ダクトレールに数灯設置したり、多灯タイプのスポットライトを選んだりすると、様々な方向を照らすこともできます。
読書灯
ベッドヘッドのボードに、小さめの照明器具がついたもの。スッキリさせる格納タイプもあります。角度を自由に変えられるタイプなら、本の大きさや、体勢に合わせて、好みの状態で照らすことができます。
おすすめの寝室用の照明器具
では、ここで、いくつかおすすめの、寝室用の照明器具を見てみましょう。
MST029 テーブルライト
シェードが布、本体が樹脂で白色に塗装してある、落ち着いた雰囲気のテーブルライト。丸みを帯びた本体が優しく上品で、ホテルライクな空間を演出します。電球色であるため、温かみがある光であり、ベッドサイドテーブルに置いて使用するのに適したテーブルライトです。
MST038 フロアライト
サビ風黒色塗装がポイントのフロアライト。インダストリアルデザイン(工業的デザイン)を感じさせるアイテム。黒色なので、空間をキリッと締める効果も。角度が変えられるため、ベッドサイドにテーブルを置かなくても、このフロアライトがあれば、読書灯にも早変わり。好きな角度に調節し、本を読むこともできます。また、壁側に向ければ、間接照明のように使用できます。
MBK009 MotoMオリジナルUSBポート 棚付き 読書灯
充電ができるように、USBポートが付いています。棚も付いているので、寝ている間に寝返りをうって、スマホが下に落下ということも防げます。水平に320°、上下に90°可動するため、本に焦点を当てることができます。寝転んでも、背もたれにもたれても、使用することができ、便利です。ベッドのヘッドボードに穴を開けて設置する照明器具になります。
USBポート付きリーディングライトMBK009
モトムオリジナルのフラット形USB・棚付きリーディングライト(読書灯) 。棚にスマホを置きながら、USBポートにつなげながら充電でき便利。
まとめ
リラックスできる空間に、作業効率を重視するような、明る過ぎて光源が目に入ってしまうような照明器具を選んでしまったら、せっかくの落ち着いた部屋の雰囲気が台無しです。上に述べたことを参考にしながら、寝室に適した、眠りに入る前の、幸せなひとときを過ごすための照明を、選んでみてくださいね。