ペンダントライトは、天井から吊るして使う照明器具です。デザインも様々な種類があり、ペンダントライトを吊るすだけでおしゃれな空間をつくることができます。そんなことから新築におしゃれなペンダントライトをつけたいと考えている方も多いのではないでしょうか。
ペンダントライトだけでは、明るさが十分でない場合が多いため、他の照明と組み合わせて使うことをおすすめします。新築にペンダントライトをつける場合は、どこにつけるのか、どんな空間にしたいのか、どんな用途に利用するのか、といったことを設計士とよく相談して照明計画を立てるようにしましょう。
今回は、ダイニング・キッチン・玄関・子供部屋にペンダントライトをつける際のおすすめポイントを紹介していきます。照明計画を立てる際の参考にしてください。
目次
ペンダントライトをつけるなら、やはりダイニングがおすすめ
ペンダントライトといったら、ダイニングにつけるのが定番です。
家族が集まる食卓に
ダイニングテーブルの上におしゃれなペンダントライトを吊るすと、ダイニングテーブルに光が集まり、自然と家族が集まる食卓をつくることができます。
リビングダイニングが主流になり、ダイニングは食事をするだけでなく勉強や読書など、リビングのように家族がそれぞれ過ごす場になりました。ダイニングテーブル上におしゃれなペンダントライトを吊るして、家族の集まるお気に入りの場所をつくりましょう。
テーブルの大きさに適したサイズを選ぶ
ダイニングにペンダントライトを吊るす場合は、ダイニングテーブル上を十分に照らせるように高さとサイズを決めましょう。ダイニングテーブルの大きさに合わせてペンダントライトの大きさや個数を決めます。
吊り下げ高さはテーブル面からライトの下部分までの距離が、大型ペンダントライトでは目安として700〜800mm、小型ペンダントライトでは600〜700mm程度になるようにします。
大型ペンダントライトの場合、1200mm程度の小さめのテーブルなら1個、1800mm程度の大きめのテーブルなら2個吊るすとよいです。小型ペンダントライトの場合は、1200mm程度の小さめのテーブルなら2〜3個、1800mm程度の大きめのテーブルなら3〜4個がちょうどよいでしょう。
また、LEDが主流になってから小型ランプでも明るいタイプのものが増えています。大きさだけでなく、明るさも確認の上、設置しましょう。
1200mm程度の小さめのテーブルなら、100W相当で1個、60〜40W相当で2個つけるとよいです。1800mm程度の大きめのテーブルなら、100W相当で1個、60W相当で3個、40W相当で4個つけると十分な明るさになります。
用途に合わせて照明の色味を決める
ダイニングテーブルでは、食事をするほか、勉強や工作などの作業をする場合もあるでしょう。用途によって適した照明の色味も変わってきます。
食事をする場合には、料理が美味しそうに見えるオレンジっぽい色味の電球色の明かりが適しています。
勉強や工作などの作業をする場合には、白っぽい色の昼光色や自然な色味の昼白色の明かりが適しています。
用途に合わせて照明の色味を変えられる調色機能のついた照明が便利です。
北欧テイストのお部屋にぴったりな三角セードのペンダントライトMPN049
真っ白なセードと木の飾りがポイントのペンダントライト。木の飾りがあることで、ナチュラルな素材感とどこかほっこりとした雰囲気が感じられます。
キッチンにペンダントライトをつけるなら、多灯吊りがおすすめ
キッチンカウンターにペンダントライトをつけるのもおしゃれです。
カフェのようなおしゃれなキッチンに
近年は対面キッチンが主流になり、キッチンの対面にダイニングやリビングがあるような間取りが多いです。そのようなキッチンでは、手元が隠れるようにキッチンカウンターを設けている場合が多いです。
キッチンカウンターにペンダントライトを複数吊るすと、カフェのようなおしゃれなキッチンをつくることができます。
しかし、独立型のキッチンにはペンダントライトは不向きです。
ペンダントライトは手元灯として便利
ペンダントライトはダウンライトのような天井照明よりも光源が手元に近くなるため、手元灯として使うことができます。特に調理をするキッチンでは手元作業が多いため、ペンダントライトの明かりで手元を明るく照らしてあげると作業がしやすくて便利です。
ただ、ペンダントライトだけではキッチン全体の明るさを補うことはできないので、ペンダントライトはあくまで手元灯として使い、ダウンライトなどの主照明と併用して使います。
キッチンカウンターの長さに合わせて個数を決める
キッチンカウンターにペンダントライトを吊るす場合は、キッチンカウンターの長さに合わせてペンダントライトの個数を決めます。
一般的なキッチンの長さは2550mmなので、小型のペンダントライトなら3〜4個程吊るせます。レンジフード部分に壁がついている場合はカウンター部分が1650mm程になるので、大きめのものなら2個、スリムなものなら3個程度吊るすとバランスがいいでしょう。
また、吊り下げ高さはペンダントライトの下部分が目線の上あたりにくる程度なら作業の邪魔にならずに手元を明るく照らしてくれてちょうどよいです。
北欧風 木調セード ペンダントライト MPN046
直径32.2㎝の大ぶりなセードは、食卓をあたたかく包み込むような光で広く照らしてくれます。セードの素材は鉄ですが、茶色塗装後、木目模様を転写して木調に仕上げています。ナチュラルテイストなお部屋や、北欧風のお部屋にもマッチするペンダントライト。セード内側を白色にすることで反射効率をアップさせ、よりダイニングテーブル上を明るく照らします。
おしゃれな玄関にはペンダントライトを吊るすのがおすすめ
玄関にペンダントライトを吊るすのもおすすめです。
ペンダントライトはおしゃれな玄関の顔になる
玄関は、家族が出入りする場でもあり、来客を迎え入れる場でもあります。そんな玄関におしゃれなペンダントライトを吊るせば、玄関の顔になり、家全体の印象もよくなります。来客者も褒めてくれるでしょう。
他の照明と組み合わせて使う
ペンダントライトだけで玄関の明るさを十分に補うことはできない場合があるため、玄関の大きさにあわせて他の照明と組み合わせて使いましょう。
ペンダントライトは天井から離れているため、それだけでは天井の明るさが十分ではありません。とはいえ他の照明が見えるとごちゃごちゃとした印象になってしまいます。
ダウンライトや間接照明などの照明器具が気にならないようなものと組み合わせるとペンダントライトを目立たせられるのでおすすめです。
吹き抜けは高さ違いのペンダントライトでおしゃれに
吹き抜けがある玄関の場合は、その空間を生かして高さ違いのペンダントライトを吊るすのがおしゃれです。その場合は、玄関を開けた際に一番下のライトが視界に入るような高さにしましょう。
癒し空間をつくる可愛い球状ランプ3灯がついた シーリングライト
灯具のつく水平アーム部分は上下と横向きで位置を変えられるため、オリジナリティのあるアレンジが可能です。コンパクトでミニマルな乳白フロストガラスにより、やわらかなあかりで空間をリズミカルに演出する「スフィアシリーズ」のシーリングライトです。
ペンダントライトは子供部屋にもおすすめ
ペンダントライトは子供部屋に吊るすこともできます。
ペンダントライトでかわいらしく
子供部屋といえばシーリングライトが主流ですが、ペンダントライトを吊るすのもおすすめです。花や星などのかわいらしいデザインのペンダントライトを吊るせば、子供部屋が一気に楽しい空間に変わります。
また、シーリングライトなどの天井照明よりも灯りが近くなるので、身近に明かりを感じられ安心感も生まれます。
安全な素材のものを選ぶ
子供部屋にペンダントライトをつける場合は、素材に注意しましょう。ガラス素材や角の多いデザインのペンダントライトは不意の事故の心配もあるため、元気に遊び回る子供の部屋にはおすすめしません。
ものがぶつかっても割れない安全な素材のものや、子供が触れても安全な丸みを帯びたデザインのものを選ぶと安心です。
ペンダントライトだけでは明るさが足りない
ペンダントライトだけでは明るさが足りない場合は、他の照明と併用するようにします。
ペンダントライトと同じテイストか、天井と同化する目立たないデザインのシーリングライトと併用するのがおすすめです。また、かわいらしいデザインのフロアライトを置いてもいいでしょう。
子供の目線でデザインしたカラフルな花のペンダント
下から見るとお花畑のような楽しい空間に。幼少期の子供は、大人よりも何倍も天井を見上げています。その時期にカラフルで創造性が膨らむインテリアデザインに触れることは大切です。そんな思いから「4-petals Flower」は、お花を模したデザイン。ライトグリーンのコードは、お花の茎をイメージしてデザインしたものです。
まとめ
今回は、ダイニング・キッチン・玄関・子供部屋にペンダントライトをつける際のおすすめポイントを紹介しました。
ペンダントライトをつける場合は、部屋の大きさにあった明るさを選ぶことがポイントです。また、ペンダントライトだけでは明るさが足りない場合が多いので、他の照明と併用するのがおすすめです。
新築にペンダントライトをつけたいとお考えの方は、この記事を参考に設計士さんと照明計画をたてて、お気に入りのおしゃれ空間を作ってください。