引っ越しや新生活などでインテリアをおしゃれにしたいな・・・という時、まず何から始めますか?
「とりあえず近くの家具屋さんに行ってみよう」という方や、「とりあえずオンラインショップで人気商品を順番に見てみよう」という方もいると思います。
そこで「とりあえず」気に入ったものを集めた部屋は、「気に入ったものなのに、なんかおしゃれじゃないなぁ・・・」となる事があります。
こちらの記事では、人気の北欧インテリアについて説明しながら、いくつかのインテリアづくりのポイントをご紹介します。
北欧インテリアが人気な理由は?
インテリアがおしゃれになるか、ならないかの分かれ目はテイストが統一されているかどうかです。テイストとは分かり易く言うと、雰囲気やスタイルの事です。
特にインテリアショップはそれぞれのお店でテイストがあり、違うお店で揃えると色々とテイストが混ざってしまう事があります。
そこでおすすめなのが、北欧テイストです。
一度は「北欧風」と聞いた事のある方が多いのではないでしょうか?
幅広い世代に浸透しつつある北欧インテリアは、さまざまなインテリアショップやメーカーが取り扱っています。
●日本人が北欧の暮らしに憧れる理由
北欧諸国はここ数年、国連が発表した「世界幸福度ランキング」の上位を占めており、さまざまな視点から世界で注目されています。
幸福度が高い理由は、労働制度や教育制度などの要因もありますが、こちらの記事では、住環境の視点から見た3つの北欧のくらしの特徴を取り上げてみます。
①自然が豊
②家族の過ごす「家」の優先度が高い
③モノより価値ある過ごし方
①自然が豊
北欧は森や湖、動植物が多く、子どもの頃から自然とともにのんびりと人々は生活しています。また長く厳しい冬があるのが特徴です。家の中で過ごす時間が長いため、自分たちらしく愛着の持てる家づくりを工夫しています。
②家族の過ごす「家」の優先度が高い
北欧では法律によって労働時間が短く、夕方から家族が家に揃って過ごす家庭が多いです。
さらに、自然や街との繋がり、家族が過ごす「家」を大切にしています。
③モノよりも価値ある過ごし方
北欧の人々は趣味の時間を大切にします。日曜日はどこも店が閉まっていますから、家族でのんびり家で過ごしたり、アウトドアに出たりします。
これらを見てみると、情報や便利なモノが溢れている現代の日本では、家の中くらいは無駄なものを取り除いて、心豊かに過ごしたいと思う人も多いのではないでしょうか。
よく「部屋の乱れは心の乱れ」とも言いますが、心が落ち着いていると部屋も片付きやすく無駄なものも増えないと言われています。
北欧の、モノではなく本当の豊かさのある暮らしやスタイルに見習う点は多いです。
北欧家具から分かる木目調の取り入れ方
北欧には言わずと知れた数多くの家具ブランドがあります。北欧出身の建築家やデザイナー達は、長時間家の中で過ごす北欧ならではの、デザイン性だけでなく機能的で使い心地の良い家具を沢山生みだしてきました。
北欧家具の多くは、木製のものが多いです。それは自然とともに生きる北欧らしい素材の選択です。触り心地も優しく、木の香りもします。
さらに特徴を挙げると
・無垢材で丸み加工のあるもの
・ビーチ材やバーチ材などの加工性の高い柔らかい・色の明るい木材
・布地やペーパーコードなど、あたたかみのある張地
などがあります。
北欧ブランドの家具は高級でなかなか手に入れるのは難しいかもしれませんが、家具に限らず、木目調のものなど用いる事で、日本の住環境にも取り入れやすいです。
木目調や木製家具は、北欧テイストをつくり上げるには是非取り入れるのがおすすめです。
北欧風ペンダントライトの取り入れ方
3層からなる布セード ペンダントライト 茶/グレー/ナチュラル 引掛シーリング MPN045
次に北欧テイストのインテリアに欠かせないのが、ペンダントライトです。北欧は年間を通して日照時間が短く、日の入り日の出時間にばらつきがあります。また暗く寒い冬も家の中ではあたたかく過ごしたいという思いから、インテリアの色や配置が日本の習慣とは違います。
3層からなる布セード ペンダントライト 茶 グレー ナチュラル 引掛シーリング MPN045
濃い茶色・グレージュ・ベージュと色味の違う3層の布セードで構成されたデザインのペンダントライト。違った色のセードから透過する光がグラデーション光をたたえ、インテリアに柔らかな光のアクセントをあたえます。消灯時はお部屋のアクセントにもなるインテリアとして、点灯するとやわらかい光でお部屋を包む照明として、お使いいただけます。
●なぜペンダントライトが欠かせない?
北欧生まれのデザインといえば、家具だけでなく照明も有名です。ユニークながらも自然を感じさせる温かみあるデザインのペンダントライトが多く、それらは長年世界中で愛され続けています。
北欧ではペンダントライトをはじめ、光と影の陰影を生みやすいブラケットライトやフロアランプを多用します。それらを用いて、明るさを抑えたリラックスできる照明環境を重視します。
●北欧の照明は電球色
照明のランプ色は下記の種類があります。
・電球色・・・オレンジがかった夕日の色
・温白色・・・優しいオレンジがかった色
・昼白色・・・日中の太陽光に近い色
・昼光色・・・青みがかった爽やかな色
北欧では外が暗くなる時間が早い事もあり、より温かみを感じやすい電球色のランプが好まれます。暖炉やろうそくを使う北欧では、電球色が馴染みやすく最もリラックスしやすい色で、長時間使用しても目も疲れにくいと言われています。
●北欧の照明配置は一室多灯
北欧風 木調セード ペンダントライト 直径32.cm 電球有り/無し 引掛シーリング MPN046
日本では大体、各部屋に1個天井付けのシーリングライトがあるという家が一般的です。
近年ではダウンライトが普及してきていますが、いずれにしても天井付の全体照明だけで過ごす家庭が多いです。
北欧で好まれるのは、まぶしさを感じにくい照明器具です。長時間使用が前提の北欧では、部屋全体を照らす天井照明ではなく、段々沈んでいく夕日に合わせて少しずつ必要な箇所の照明を点灯します。
●北欧インテリアのペンダントライト注意点
日本の暮らしで、北欧インテリアにしたい際に注意点もあります。
電球色の一室多灯の環境下では、手元でミシンなどの細かい作業をしたい時や、デスクワークをしたい時などに集中力が低下しやすい、手元がはっきり見えないなどの面があります。
ランプの色や位置は、ご自身の暮らし方に合ったものを選ぶようにしましょう。
北欧インテリアに困ったらミックステイストもあり
北欧テイストの家具とペンダントライトを取り入れたら、北欧風になったような気がしますが、その後意外と「シンプルになり過ぎたかな?」」となかなかテイストが定まらない場合があります。
北欧インテリアは、飽きの来ないリラックスできるスタイルが大切です。
北欧テイストをベースに、他のテイストを1個取り入れても、こなれたおしゃれ上級者の印象にもなります。
そこでおすすめなのが、下のようないくつかのパターンです。
●北欧テイストを極める
北欧インテリアを更に簡単にセンスアップさせるには、北欧柄風のファブリック(布)を取り入れる事です。幾何学模様や植物モチーフの大柄なものやビビットなカラーのカーテンやクッション、ファブリックパネルを取り入れましょう。雑貨はカラフルなものが良いです。
一気に北欧テイストになりますよ。
●北欧×和
最もミックスしやすいテイストです。和室に取り入れるというよりは、今時の和モダンがベースとなります。ベージュやブラウンなどのアースカラーで統一感を出し、木製家具は勿論、麻や和紙などの自然素材・職人による工芸品なども組み合わせると調和します。上品で程よく「間」のある空間が心を落ち着かせてくれるでしょう。
●北欧×ミッドセンチュリー
北欧テイストとミッドセンチュリーテイストはよく混合される事がありますが、似ている点が多くとても相性が良い組み合わせです。
ミッドセンチュリーテイストのインテリアはアメリカの1940年〜1960年代に流行しました。
シンプルながらも曲線を用いたものが多く、近未来的なデザインにビビットなカラーなど遊び心のあるデザインを楽しむスタイルです。
ミッドセンチュリーテイストの更なる特徴は、無垢材の多い北欧家具とは違い、曲線を表現するための成型合板を用いた製品が多いという事です。
北欧テイストもミッドセンチュリーテイストも近い時代背景から生まれたものであり、互いのデザインを取り入れながら北欧モダンとして進化しました。
木目調の製品とビビットなカラーをところどころ取り入れると良いでしょう。
まとめ
いかがでしたか?北欧風のインテリアにはペンダントライトと木目調の製品を取り入れる事が大切だと分かりました。家具や照明の時代背景やルーツを知るのも、自分の好きなインテリアテイストを知るきっかけになります。北欧の豊かな暮らしをヒントに、自分だけの愛着のある部屋づくりができると良いですね。