新築を建てる時、間取りを考えたり住宅設備を選んだりしますが、照明計画も重要な打ち合わせのひとつです。
照明計画は新居をより自分の理想に近づけてくれる重要なポイントになります。
そこで今回は、部屋の照明計画を考える時に知っておくべき基礎知識と照明の選び方について紹介します。
部屋全体を明るくするLEDシーリングライト LOG
発光面に年輪をイメージしたグラフィックを施した丸太のような形状。日々の「ちょっとした幸せ」の積み重ねが年輪のように記録として刻まれていくようにと思いを込めてつくりました。見た目だけでなく使うシーンによって、光の色や明るさを調節できます。部屋の大きさに合わせて6畳用・8畳用・12畳用から選べます。
目次
部屋の照明計画の前に!知っておくべき基礎知識
照明計画をする前に、まずは知っておくべき基礎知識について紹介します。
主照明
主照明とは、部屋全体を明るくするのが目的に使う照明のことです。
よく使われている照明は、天井に直付けする円盤状のシーリングライトです。
他にも、デザイン性の高い大きめのシャンデリアや、天井に複数個埋め込んで使用するダウンライトなどもあります。
補助照明
補助照明は、限られた範囲のみを明るくするのに使う照明です。
よく使われている補助照明には、デスクランプや、壁付けのブラケットライト、フロアスタンド、ペンダントライトなどがあります。
あくまでも補助の役割なので、主照明と組み合わせて明かりを確保しなければなりません。
部屋の照明計画をする時の流れ
照明計画をする際の流れを紹介します。
自分が求めていた明るさや部屋の雰囲気に合ったものを選べるように、これから紹介する流れをしっかりと把握せいておきましょう。
部屋のテイストを考える
まずは、照明計画をする部屋をどんなインテリアテイストの部屋にしたいかをイメージします。
インテリアテイストには、北欧風やブルックリン風、インダストリアル風などさまざまなテイストがあります。
イメージがなかなか思い浮かばない場合は、SNSや雑誌などから自分の好みの事例を探して参考にしてみると良いでしょう。
選びたい照明のイメージを考える
どんなテイストの部屋にしたいかイメージができたら、次はそのテイストに合った照明のイメージを考えます。
部屋をどう見せたいか、を意識しながら考えるのが重要ポイントです。
例えば、北欧風インテリアはナチュラルで温もりを感じられる雰囲気が特徴です。
そんな自然の温もりが感じられるように、照明を暖色系のもので揃えたり、間接照明で部屋に立体感を出したりすると良いでしょう。
ペンダントライトなどのデザイン性の高い照明を選ぶ場合、北欧風インテリアなら木製や陶器でできたものが北欧風のイメージに近いのでおすすめです。
小国和紙 LOG(ログ) シーリングライト 12畳用 MCL012-WA
MotoM オリジナルシーリングライト「LOG(ログ)」のセード部分に潟県長岡市で作られる伝統工芸『小国和紙』を用いました。
テイストとイメージに似合う照明を選定する
部屋のテイストと照明のイメージが決まったら、いよいよ照明を選定します。
照明はメーカーも多く、商品も非常に種類が多くて選ぶのが大変です。
その場合は、デザインやメーカー、価格など優先順位を決めて選ぶと良いでしょう。
また、照明をいくつか決められたら概算でも見積もりを出すことが重要です。
その際に運送費や工事費にいくらかかるのかを知っておくようにしましょう。
選んだ照明の配置を考える
商品の選定ができたら、照明の配置を考えていきます。
まずは主照明の配置をプランニングし、その後補助照明の配置を考えて空間をコーディネートします。
注文住宅を建てるのであれば、棟上げの後に現場監督と電気屋とともに現地で確認する打ち合わせもあるので、その際の最終打ち合わせができるので、気になる点をしっかりと確認しておきましょう。
照明の種類と電球の色
照明と電球と一言で言ってもいくつか種類があります。
そこで、照明の種類と電球の色についてここで簡単に説明していきます。
照明の種類
住宅でよく使われる照明をまとめてみました。
照明 | 特徴 |
シーリングライト | 天井に直付けする照明。円盤状のものが一般的で、価格も手頃なものが多い。リビングや子ども部屋に使われることが多い。 |
ダウンライト | 天井に埋め込むタイプの照明で天井がすっきりして見える。床面に向かって光を発する。 |
ペンダントライト | 天井からコードやチェーンで吊り下げる照明。デザイン性の高いものが多く、種類も豊富。 |
スポットライト | 壁に飾った写真や絵などを集中的に照らしたい時に使える照明。 |
ブラケットライト | 壁や柱に取り付ける照明。階段や玄関に使われることが多い。 |
スタンドライト | 自立式の照明器具で、コンセントで移動が可能。床置きできる背の高い照明や、テーブルの上に置く背の低いタイプのものなど種類も多い。 |
フットライト | 足元を明るく照らす照明器具。夜間のくらい廊下や階段を安全に歩くための照明。 |
この他にもゴージャスなシャンデリアや、読書灯などがあります。
目的に合わせて照明を選ぶようにしましょう。
電球の色
一般的な家庭でよく使われる電球の色には、昼光色・昼白色・電球色があります。
最近では温白色の電球も開発されました。
電球の色 | 特徴・効果 |
昼光色 | 青白い光を発する電球。脳を活性化させる効果があるので、仕事や細かい作業をする場面に使うのに適している。電球の色の中では最も明るい。 |
昼白色 | 太陽光に最も近い色をしている電球。メイクや身だしなみを整える際に使うのに適している。どんな部屋にも合わせやすい。 |
温白色 | ややオレンジがかった色の電球。温かみのある色が良いけど、明るさも求めたい場合に適している。最近開発されたばかりの色のため対応していない器具が多いため、購入時には注意。 |
電球色 | 暖色系でオレンジ色の光を発する。落ち着きのある色で目も疲れにくい。リラックスしたい場面に適している。電球の色の中では暗めなので、細かい作業をする場面では適していない。 |
電球の色によって、それぞれの特性や効果が異なります。
部屋の用途に合わせて電球の色を変えるようにしましょう。
部屋ごとにおすすめの照明計画と照明の選び方
ここからは、部屋ごとにおすすめの照明計画と照明の選び方について紹介します。
リビング
リビングでは、テレビを見たり読書をしたり、子供が勉強したりとさまざまな目的で使われます。
そのため、用途に合わせて照明を使い分けられるように主照明と補助照明をバランスよく取り入れた照明計画がおすすめです。
主照明で部屋の明るさを確保し、勉強スペースなどにはスタンドライトを置いて、集中して作業ができる環境も整えます。
また、リビングに絵を飾ったりアクセントとなる壁を印象的に見せたいならスポットライトで壁を照らしてみたりして工夫するのも良いでしょう。
ダイニング
ダイニングテーブルの上にはペンダントライトを設置する場合が多いです。
電球の色は、料理を美味しく見せるオレンジ色の電球色が良いでしょう。
ペンダントライトを設置する際は、高さに注意しましょう。
ダイニングテーブルから70〜80センチほどの高さになるようにコードの長さを調整すると、邪魔になりにくく料理にも光を当てられます。
キッチン
キッチンは包丁を使ったりして細かい作業をすることが多いので、昼光色や昼白色の電球を使って明るさを十分に確保できるように照明計画を立てるようにしましょう。
作業台の上に手元灯を設置すると、より明るさを確保できます。
寝室
寝室はリラックスするための場所でもあるので、電球の色はオレンジ色の電球色が望ましいです。
全体的に暗くなりすぎないように調光機能を取り入れると良いでしょう。
補助照明としてベッドのサイドにブラケットライトやテーブルランプを設置すると、寝る前の読書をする時に使えます。
玄関
玄関は、外から人を迎え入れる場所です。
照明計画で重要なのは、お互いの顔が明るく見えるような照明を選ぶ点です。
もし玄関の周りに段差があるのであれば、フットライトを取り付けて安全面に配慮するのも良いでしょう。
また、玄関は家の顔でもあるので、華やかさを演出するならスポットライトで外壁を照らしたり、玄関収納の下を間接照明で照らしたりなど、デザインにもこだわると良いでしょう。
シンプルな華やかさを追求したシャンデリア
昔から使われてきたロウソクを立てるための台「燭台」をモチーフとしたデザイン。どこか懐かしさを彷彿とさせ穏やかな心地にしてくれる癒やしと、シャンデリア特有の派手さを抑えたシンプルかつ上品で大人っぽい雰囲気にします。
まとめ:照明計画の基礎知識と照明の選び方
照明計画の基礎知識と照明の選び方について紹介しました。
照明には、部屋のイメージを決める重要な役割があります。
おしゃれな部屋にしたいなら、照明にもこだわってみてはいかがでしょうか。