リビングは家の中心となる場所。だからこそ、家を建てる時にはこだわりたいですよね。間取りや内装などももちろん大切ですが、それらをもっと素敵に演出してくれるのが「照明」です。
本記事では、「リビング照明」について、どんな種類があるのか、どのように選べば良いかという視点でご紹介します。新築のリビングにこだわりたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
アシメントリーでおしゃれな6灯のLEDシャンデリア GCH003-6
緩やかな放物線を描いたアームの先に真球ガラスがついたシャンデリア。空間を華やかに演出します。真鍮メッキと乳白色ガラスの組み合わせにより、高級感の中に安らぎを感じさせます。
リビング照明は間取りと一緒に考えよう
家を建てる時、どんな間取りにしようか、内装にしようか、と考えを巡らすのはとても楽しい時間です。しかし、照明のことも一緒に考えていますか?
じつは、新築の家は、設計段階から間取りと一緒に照明を考えることが重要です。その理由は、下記のとおりです。
➀部屋の雰囲気を効果的に演出できるから
照明は部屋を明るく照らすだけでなく、部屋の雰囲気を作ったり、特定の場所を強調したり、といった役割があります。例えば、照明の色には電球色や白色などいろいろな種類がありますが、色によって与える印象は変わりますよね。また、全体を照らす光と、スポットライトなどの間接照明では、雰囲気が大きく異なります。このように、照明は部屋の雰囲気やインテリアなどに大きく影響するのです。
また、雰囲気だけでなく、部屋の使い勝手や快適さにも関わります。例えば、手元を明るく照らしたい場所に薄暗い光は向いていませんよね。
照明はインテリアの一部とも言え、部屋に合った照明を選べば、より一体感のある空間を作ることができます。そして、新築の場合は全てがゼロから始まるので、理想のリビングを作るために、照明と間取りを一緒に考えられるのがメリットです。
そのために、リビングの使い方や、目指す雰囲気を決めて、それに合った照明を選びましょう。
②ライフスタイルに合わせられるから
リビングでの過ごし方は人それぞれ。だからこそ、新築であれば、リビングでの過ごし方に合わせた照明器具を選択できます。例えば、リビングで読書をする機会の多い方は、読書する場所に明るい照明が必要ですよね。また、アートを飾りたいと考えているのであれば、スポットライトが必要です。
新築だからこそ、自分のライフスタイルに合った照明にできます。
③後から変更できないから
照明の種類によって、天井や壁の中など、外から見えない場所に配線が必要な場合があります。こういった場合は、新築工事を進めてしまった後では変更できなかったり、壁を切り取って工事をし直したり、といったことが発生します。
後々後悔のないよう、工事をスタートする前に照明計画を立てておくことが大切なのです。
リビング照明の種類
リビングの照明には様々な種類があります。それぞれが異なる雰囲気や役割を持つので、どの照明にするかは、リビングの用途やスタイルによって選択しましょう。
○シーリングライト
「シーリングライト」とは天井に取り付ける照明のこと。リビング全体を照らすことができます。デザインは多種多様で、サイズもさまざまなので、リビングの大きさや理想とするイメージに合わせて選びましょう。
また、明るさを調節できる機能がついたシーリングライトもあります。家族団らんの時間や、子どもが勉強する時などは明るく、夜にゆったり映画を見ながら寛ぐときは暗く、などシーンに合わせて変えられるので便利ですよ。
○ダウンライト
「ダウンライト」とは、天井に埋め込んで使う照明器具のこと。下向きに光を放つので、照らす面積は少なくなります。
真下にあるものを強調できるので、シーリングライトだけでは平坦になってしまいがちな部屋を、ダウンライトを併用することで立体的に演出してくれます。
また、天井に埋め込まれているので、すっきりした印象になることもポイントです。
あらかじめリビングの家具の配置などを考えた上でダウンライトを設置すると、失敗が少なくなりますよ。なお、光の角度を調節できるタイプであれば、家具の配置を変えても光の方向を変えられるので便利です。
○ペンダントライト
天井から吊るす照明のこと。ダイニングテーブルやリビングテーブルの上に付けるのに向いています。デザイン要素も大きいので、インテリアとしての役割も果たしてくれますよ。
なお、吊り下がっているものなので頭に当たらない高さにあるか、邪魔にならないか、といった点に気をつけましょう。あまり大きすぎると圧迫感を感じることもあるので、部屋のサイズに合ったものを選ぶことも大切です。
○ブラケットライトライト
壁に取り付ける照明のこと。ウォールライトとも呼ばれます。リビング照明のアクセントとして、アートや家具などを強調したり、リビングをオシャレな雰囲気に演出してくれる効果もあります。
ブラケットライトはデザインや大きさなどのバリエーションが豊富なので、リビングのイメージに合ったものを選ぶことがポイントです。また、設置位置も重要。高すぎると部屋が不自然に見える可能性があり、低すぎると近くを歩くときに邪魔になるかもしれません。一般的にブラケットライトを設置する最適な高さは、目の高さかそれより少し高い位置が良いされています。
○スポットライト
リビングに飾ったアートなど、特定の場所を強調したい時に使う照明器具です。スポットライトは可動式のものが多く、照らす方向を自由に変えることができることが特徴です。そのため、部屋のレイアウトが変わった時や新しい家具を追加した時など、灯りを必要とする場所が変わったときにも便利です。
もちろん、スポットライトだけではリビング全体の照明としては明るさが足りないので、他の照明器具と組み合わせて使います。
このように、それぞれの照明は異なる役割を果たし、様々な雰囲気を作り出すことが可能です。どのようなリビングにしたいか、じっくり考えて、最適な照明器具を選んでくださいね。
ダクトレール用スポットライト
スポットライトのメリットは、お店みたいでお洒落にでき、他のインテリアの邪魔にならず、むしろ引き立たせることもでき、気軽に光の方向を変えられることです。多灯使いで光を色々な方向・角度にあてると空間に陰影がつき立体感がでます。
新築のリビング照明の選び方
新築のリビング照明を選ぶ際に、大切なポイントがいくつかあります。どういった点に気を付けたら良いのでしょうか。
○リビングのサイズと形状に合わせて選ぶ
リビングのサイズと形状によって、どのような照明が適しているかを考えます。例えば、大きなリビングには、部屋全体を照らせるサイズのシーリングライトや複数の間接照明が必要かもしれません。また、広さによって適した明るさもあります。
○間取りや家具の配置によって選ぶ
前述したとおり、リビングの間取りや家具の配置と照明には大きな関わりがあります。例えば、テレビの近くや読書をする場所では、強過ぎる光の照明はかえって目が疲れるので、適度な明るさのものを選ぶ必要があります。
また、ダイニングテーブルを置く場所の天井にはライトがほしいですよね。このように、間取りや家具の配置から照明を選ぶと良いでしょう。
○ライフスタイルを考慮する
リビングでどのような過ごし方をするのかも、照明の選択に影響します。たとえば、家族との会話やリラックス感を重視するなら、柔らかい光の照明が適しています。また、作業をする場合は、作業スペースに明るい光の照明を設置しなければならないでしょう。
○理想のインテリアに合わせて選ぶ
照明はインテリアの一部とも言えます。理想のインテリアのイメージに合うかどうか、という視点でも考えましょう。また、照明そのものが目立つデザインであるか、部屋に溶け込むデザインであるかも重要です。
○将来の変化に備えて選ぶ
特に小さなお子さまがいる場合などは、現在のライフスタイルに合わせて照明を選んでも、将来的にはリビングの過ごし方が変わるかもしれません。
生活スタイルが変化した時に対応できるように、取り付ける位置や光の角度などを変えやすい照明器具を選んでおくと良いですよ。
リビング照明にこだわって家づくりをしよう
家を建てる時、間取りや内装などばかりに気持ちが向いてしまいますが、理想的なリビングを実現するには照明もセットで考えることが大切です。
どんなリビングにしたいか、という点を明確にし、照明の力でリビングを素敵に演出してみてくださいね。