寝室は1日の疲れを取る大切な空間です。インテリアや寝具にこだわって、お気に入りの空間にしたいですよね。そんな時は寝室の雰囲気を良くする照明にもこだわってみましょう。インテリア性の高いペンダントライトなら、お気に入りのテイストに合うものが見つかるはずです。でも、ペンダントライトで寝室の明るさは十分なのか、疑問に感じる方もいますよね。この記事では6畳の寝室を例にして、明るさとの関係やペンダントライトの選び方、おすすめの商品5点を紹介しています。
目次
6畳の寝室向けペンダントライトの特徴
デザインのバリエーションが豊富
ペンダントライトは天井からコードなどで吊り下げる照明器具で、デザインの形や素材など種類が豊富なことから、寝室のテイストに合わせやすく、インテリアの一部として楽しめます。
寝室向けの明るさ
ご自宅の寝室では、天井に直付けするシーリングライトを使っている方も多いのではないでしょうか。シーリングライトは高い位置から部屋をまんべんなく照らすため、主にメイン照明として使われています。
一方のペンダントライトは部屋の一部分を照らすもので、副照明や間接照明として用いられています。ペンダントライトだけでは明るさが足りないため、ダウンライトやフロアライト、テーブルライトなどと併用して使う「一室多灯」が一般的です。
これまでシーリングライトを使っていた方は均一な明るさに慣れているため、部屋の一部が陰になるペンダントライトを暗く感じるかもしれません。さらに、ペンダントライト自体のワット数も少ないため、明るさが足りないように思えるのです。
しかし、睡眠を目的とする寝室では適度な暗さが重要です。睡眠前は明るい寝室にいるよりも、適度な暗さの中にいるほうが、リラックスして入眠しやすくなります。これは、目から入る光量が減ることで、眠気を誘うホルモン「メラトニン」の分泌が促されるためです。寝室で複数の照明を使っていても、睡眠前は明かりの数を減らしましょう。
6畳の寝室を広く見せる効果
一室多灯は6畳の寝室を広く見せ、奥行き感を持たせてくれる効果もあります。これは複数の照明を配置することで明暗のコントラストができ、空間に立体感が生まれるためです。
「それぞれのワット数(消費電力)が少なくても、複数になれば電気料金が上がるのでは?」と考える方もいますよね。しかし、寝室全体を均一に照らすには、明かりが不要な場所にも余分な電力がかかります。それよりもワット数が少ない照明器具を複数用意して、必要な照明だけ、必要な時に点灯する方が電気代の節約に繋がります。
手作りの磁器をセードに使用したペンダントライト
ダイニング等お部屋のワンポイントに清潔感あふれる純白な磁器素材を使用。磁器はひとつひとつ手作りです。自然由来の素材なので、ナチュラルな空間にマッチ。昼間は磁器の白さ、夜は磁器からもれる灯りがお部屋を素敵に照らします。
6畳の寝室にペンダントライトを取り付ける時の注意点
6畳の寝室に必要な明るさを知る
一般的な部屋の明るさの目安として、ペンダントライトが白熱灯の場合は畳数×30〜40wで計算します。6畳なら180〜240wですが、ペンダントライト1つでは明るさが足りないため、ダウンライトやフロアライト、テーブルライトなどをプラスした合計で、180〜240wになるように調整してください。
高齢者が使う6畳寝室の場合は明るさに注意が必要です。同じ明るさでも80代は30代より20%ほど暗く感じるため、白熱灯の場合は1ランク上の明るさ、8畳×30〜40wの240〜320wを目安にしましょう。白熱電球はパッケージに記載してあるワット(w)数以上のものと交換できません。必ず確認してから取り付けてください。
LED照明器具はルーメン数(lm)で明るさを表示し、目安は以下の通りです。
LED照明器具を使った部屋の明るさ
~4.5畳(約7㎡):1980〜2879 lm
~6畳(約10㎡):2430〜3329 lm
~8畳(約13㎡):2970~3869 lm
引用:一般社団法人日本照明工業会の「LED照明器具の適用畳数について」
上記の数値は天井から30cm下に設置した場合の明るさの目安です。ペンダントライトの位置が天井から低くなるほど、光源が近くなるため明るくなります。ワットやルーメンの数値は1つの目安として、使う方の年齢や天井からの距離を考えたうえで、6畳の寝室に必要な明るさを決めていきましょう。ルーメンがわかりにくい場合は、LED電球のパッケージに記載してある〇〇w相当を参考にすると、同様の明るさが得られます。
電球の色温度に注意する
LED電球の色は主に「電球色」「温白色」「昼白色」「昼光色」の4種類あります。オレンジがかった電球色は温かみを感じさせ、落ち着いた空間が必要な寝室向けです。落ち着きのある明るさの「温白色」はリビング、自然な色に近い「昼白色」は調理をするキッチン、青白い光の「昼光色」は文字が読みやすいため、読書やワーキングスペースに適しています。
メイクする方は色味がわかりやすい「温白色」「昼白色」のLED電球がおすすめです。オレンジがかった電球色ではメイクの色がわかりにくく、青みがかった昼光色では顔色が悪く見えてしまいます。
電球の口金サイズを確認する
ソケットに差し込む部分を口金と言い、口金サイズは直径を測ることでわかります。E26口金(直径26mm)、E17口金(直径17mm)などの種類がありますが、それぞれ同じ口径のソケットに差し込んでください。口金サイズは事前にチェックしておきましょう。
ペンダントライトは目的に合う位置に吊る
ベッドの真上にペンダントライトを設置すると、光源が目に入って眩しさを感じてしまうため避けましょう。また、本や雑誌などを置くサイドテーブルの上に吊るす場合、ペンダントライトの位置が高すぎると、読書に十分な明かりが届かなくなります。サイドテーブルは一例ですが、どのように寝室で過ごすのか、目的に合わせてペンダントライトの高さや位置を決めるようにしましょう。
ライフスタイルを考える
6畳の寝室を他の家族と共有している方は、照明の位置に配慮が必要です。照明の位置をできるだけ離す、セードから出る光がベッドに向かないようにするなどの工夫をしましょう。寝室のウォークインクローゼット内で照明をつけると、光が漏れてしまい寝ている方は気になるものです。簡易的なカーテンをつけたり、パーティションやスクリーンなどで仕切ったりするなどの対策をしましょう。
6畳の寝室にベストなペンダントライトの選び方
ペンダントライトのサイズで選ぶ
ペンダントライトはサイズによって大型タイプと小型タイプがあります。大型タイプは広範囲を照らせますが、シーリングライトのように寝室全体をまんべんなく明るくするわけではありません。明かりが足りない場所は一室多灯照明で確保しましょう。
さらに、大型タイプには1つの電球がついた1灯と、複数の電球で構成された多灯タイプがあります。それぞれ照らす範囲や明かりの印象が異なるので、寝室の雰囲気や照らしたい場所に合わせて取り入れてみてください。
小型タイプは1灯で照らす範囲が限定されます。設置する場合はダクトレール(ライティングレール)に複数の小型ペンダントライトを吊るすなどして照らす範囲を調節します。
セードの素材と光の向きで選ぶ
ペンダントライトはデザインで選ぶのも良いですが、セードの素材によって光の出る方向が異なるため、どのように空間を照らしたいのかも含めて検討します。
金属、磁器のセード
スチール、ホウロウ、真鍮、磁器などの素材は光を透過しないので、セードから出る光は開口部と下方向に集まります。ベッドのサイドテーブルや照明の下方向に照らしたい場所がある方におすすめです。
自然素材のセード
和紙や布を通した電球の光は温かみのある明かりになり、セードの周囲を柔らかく照らします。
ガラス系のセード
ガラスは光を透過するため、セードを中心に天井から壁、床まで広がって柔らかい光が届きます。光源が直接見えると眩しさを感じる場合があるため、ベッドの真上に設置するのは避けましょう。
機能付き照明を選ぶ
調光・調色機能付の照明なら、寝室で読書や動画の視聴をしたい時は明るく昼光色に、入眠前は電球色に変えられます。さらにリモコン付きのモデルであれば、ベッドや布団に横たわったまま操作可能です。
設置方法で選ぶ
ペンダントライトは天井に直付けするタイプ、引っ掛けシーリングボディに引っ掛けて吊り下げるタイプ、ダクトレールを使うタイプの3種類あり、ご自宅の状況に合わせて選んでください。
直付けタイプは資格保持者による電気工事が必要になるため、賃貸では使用できません。新築やリフォーム予定がある方は早めに工事を依頼しておきましょう。
賃貸でも天井に引っ掛けシーリングボディが設置済みの場合は、電気工事の必要はなくご自身で取り付けられます。引っ掛けシーリングボディはさまざまな形状があり、ペンダントライトの仕様書やメーカーのホームページに記載されているので確認してみてください。
天井にダクトレールが設置済みの場合は、ダクトレール用のペンダントライトの設置が可能です。また、天井にダクトレールがなくても、引っ掛けシーリングボディに簡易ダクトレールを後付けすれば、ダクトレール用のペンダントライトを設置できます。複数の小型ペンダントライトを設置したい方におすすめの方法です。
6畳の寝室におすすめのペンダントライト5選
麻紐を使ったセード ペンダントライト MPN050
球形の麻素材のセードは和風・和風モダンの寝室にマッチします。LED電球(E26)はあり無しを選べるので、お好みのLED電球(E26)を取り付けても良いですね。セードは深茶色とクリーム色の2タイプあり、6畳の寝室のテイストに合わせて選びましょう。明るさを保つため、ダウンライトなどの併用がおすすめです。
マットな質感 磁器ペンダントライト MPN11 MPN11D
自然素材のセードと温かみのある明かりが印象的なLED磁器ペンダント。職人が丁寧に焼き上げた磁器からは温かみのある明かりが届き、癒しの空間を演出します。磁器ペンダントのデザインは全8種類、質感はマットな素焼き仕上げと艶のある有子釉薬仕上げの2タイプです。吊り高さの調節が可能なので、設置したい場所に合わせてコードの長さを調整してください。ダウンライトやフロアライトなど一室多灯照明で明るさを確保しましょう。
ソケット型 ペンダントコード 引掛シーリング MPN31
意匠をこらした真鍮のソケットが、ヴィンテージ感たっぷりのLEDペンダントライト。1つだけ吊るすのも良いですが、2〜3個を長さの異なるアシンメトリーにしてダクトレールに吊るせば、点灯時には空間にリズム感が生まれます。ダウンライトやフロアライトを追加して明かりをプラスしてください。
3層からなる布セード ペンダントライト MPN045
シンプルな円盤型の形状と3色の布セードで構成されたLEDペンダントライト。布セードから放たれる光がくつろぎの空間を演出します。色温度はオレンジがかった電球色で、ゆっくりリラックスしたい寝室やリビング向けです。ダウンライトやフロアライトなどと併せてご使用ください。
三角セード ペンダントライト MPN049 引掛シーリング
スチール製の白いセードに木調ソケットを組み合わせたLEDペンダントライトです。シンプルな三角形のデザインが可愛らしく、お気に入りの空間に吊るして楽しみましょう。色温度はオレンジがかった電球色で、ゆっくりリラックスしたい寝室に合います。明るさの確保のためにダウンライトやフロアライトなどを追加してください。
まとめ
ペンダントライトを一室多灯照明にすることで、6畳の寝室に適度な明るさが保てます。ペンダントライトの選び方は複数ありますが、本記事に記載した注意点も確認しながら、デザインの種類が豊富なペンダントライトで、お気に入りの空間を作ってください。