自分の得意なことを活かして経営するカフェを計画するのは楽しいですが、「経営が難しいのでは?」「経営の部分は自信がない」という方も多いはず。そこで今回は、カフェの経営に必要な資金や成功させるポイントをご紹介しますので是非ご参考になさってください。
カフェの経営が難しい理由
カフェの経営にあこがれる方は多いようですが、興味を持って調べてみると、経営の難しさや厳しさを痛感してしまうかもしれません。次にカフェ経営が難しいといわれる理由を見ていきましょう。
開業資金が多くいる
カフェを始めるためにはまずはお店を開くための場所を確保する必要があります。自宅でカフェを開くという方は物件の取得のために費用は基本的にはかかりませんが、お店を開くために店舗を借りたり建物を購入したりするとなるとかなりの費用が発生します。
また、営業に必要な設備のための工事にもお金がかかります。改装工事を行う時に同時に冷暖房設備や厨房設備、水道設備などの工事も行う必要が出てきますね。
このように、工事費用や家賃、食材の仕入れ、消耗品の購入など、カフェの開業には何かと資金が必要になります。全て自己資金でまかなうのは難しいので、金融機関から融資を受けたりと、資金を調達しなければなりません。カフェ開業はハードルが低いとは言え、かかる費用は大きいため、自治体や国の助成金や補助金で利用できるものがないか調べておきましょう。
客単価が低い
カフェ経営の難しさの第一の要因は客単価の低さです。例えばカフェの主力メニュー「コーヒー」の単価は、内装や食器に凝っている・入手困難な豆を使っているなどの特別な理由でもない限り高く設定することは難しいでしょう。コーヒーと相性のよいサイドメニューやセットメニューの種類を充実させて客単価アップへの対策が重要になります。
回転率が悪い
回転率とは、来店客数を座席数で割った値で、座席に座る人が1日に何回入れ替わったかを表します。カフェは純粋にお茶を飲む目的だけでなく、さまざまな理由で利用されます。例えば、勉強をしたり、リモートワークなどの作業をしたり、友人同士でおしゃべりする目的でカフェを利用する方は非常に多いですよね。こういった客層は1回の注文でかなり長居するため、どうしても回転率が悪くなってしまいます。
競合するライバルが多い
カフェの経営が難しい背景には、競合の多さもあります。コーヒーが飲める店として考えたとき、多店舗展開するお手頃価格のチェーン店、ブランド力のある全国展開カフェ、ネットカフェなど競合が多様化しています。
さらにコンビニエンスストアのテイクアウトコーヒーやファストフードのコーヒーの品質の高さも無視できません。そのような激戦区で自分のお店を選んでもらうには、顧客の選択根拠となる競合店にはない価値が求められます。
カフェ経営が難しくても成功させるポイント
こだわりをもったカフェを経営していても、失敗してしまうのではないかと不安な方も多いはず。次はカフェ経営を成功させるポイントをご紹介いたします。
シンプルなメニューも大切
シンプルにメニューが多いほうが消費者の利用が増えると考えがちですが、メニュー数が多いと食材費や従業員の負担も多くなる可能性があります。結果的に利益が減ったり、さらに人件費が必要になる場合もあるので、なるべくメニュー数を絞るようにしましょう。シンプルなメニュー数は消費者側も注文が決めやすく、スムーズにお店を回転させることができます。
内装や外観にこだわる
おしゃれなカフェの内装においては、センスの良いインテリアを配置することが必要です。テーブルやチェアはシンプルで機能性の高いものを選ぶようにすると、自然とおしゃれな感じが出るでしょう。余計な装飾などはない方が、スッキリとしてスタイリッシュな雰囲気になるものです。
照明も気を配りたいポイントです。薄暗いカフェでおしゃれな雰囲気を出すのは、かなり難しいことになります。外からの採光も考慮しつつ、天気が悪い日や夕刻でも明るい店内を維持できる照明を設置しましょう。おしゃれな照明を変えるだけでも店内の雰囲気が変わります。料理や食器、ほかのインテリアとの相性を考えて選ぶのがポイントです。
お店の外観はそのお店の第一印象を決定します。入ってみたくなるような看板・建物・入り口周りであることは、集客を考える上でも大事です。入りやすい雰囲気を出すために、お客様を歓迎していることを示すようにしましょう。例えば、ガラス張りで店内が外からでもよく見えるカフェだと、初めてのお客様に対してもぐっとハードルが下がります。
スペースがあればオープンテラスを設置するのもよいでしょう。外からは内部が見えない隠れ家的なカフェにするのであれば、おしゃれなウェルカムボードを設置してお客様へアピールすると効果的です。
Wi-Fiを設置する
今では多くの人がスマートフォンを持つようになったため、SNSやスマホゲームの利用頻度が上がっています。そうすると当然、通信制限を気にする人も多くなってくるわけです。店舗内でもフリーWi-Fiを使用できれば、さらなる集客効果が期待できるでしょう。
キャッシュレス決済を用意する
キャッシュレス決済のお会計は、現金の受け渡し作業がなくなるためスピーディです。釣り銭の間違いも起こらなくなるので、お会計のトラブルでお客様の信頼を損なってしまう可能性も少なくなります。少人数で経営しているカフェでは、こうしたメリットによる恩恵は大きいはずです。
また、キャッシュレス決済が利用できるお店なら、キャッシュレス決済が利用できないことを理由に、お店選びの対象から外されてしまうことがなくなります。キャッシュレス決済派のお客様から歓迎されますし、キャッシュレス決済の利用率が高い外国人観光客も利用しやすくなります。
SNSを活用して集客を図る
カフェの経営を成功させる最大のポイントは、安定した集客を実現することです。コーヒーの味や内装、接客などの提供価値を磨くことはもちろん重要ですが、それらが優れていたとしても集客できるとは限りません。お店の存在や魅力を周知してお客を集めるための施策が必要です。そのために、TwitterやInstagramなどのSNSを活用したりネット広告を出稿したりするのがおすすめです。
まとめ
いかがでしたか。時代の変化を意識した営業スタイルやデジタルツールの活用はもちろん大切ですが、やはり競合とどのように差別化するのかが重要です。カフェ経営の夢をあきらめずにもう一度考えてみませんか?