カフェを開業しようとしているのであれば、内装や外観のデザインなどを考える必要があります。開業するにあたり、店舗の内装を考えることは非常に大切なことです。ここでは、設計図を作成する重要性や作成するときのポイントなどを紹介していきます。
カフェの設計図が大切な理由
カフェの内装や外観を決める時に設計図は必要不可欠であり、作業が完了しても保管しておくことをおすすめします。次に、カフェの設計図が大切な理由を紹介します。
内装や外装のデザインを決める時に必要
カフェの設計図は内装や外装のデザインを決める時に必要となります。内装の場合は壁紙のデザイン、テーブルや椅子の配置の仕方などを設計図内に記します。内装や外装の工事は1人で行うものではなく、複数の職人が同時に作業することも多く、1人だけが正確に内装や外装のデザインを把握していても効率が悪く、ミスにつながります。また、数ミリ単位でカウンターの配置などを決めるため、設計図がなければわずかな誤差が生じやすく、最終的に大きな誤差になってしまいます。そのほかにもより完成した時がイメージできるように設計図とは別にイメージ図も作成することをおすすめします。設計図は職人にとってなくてはならない物ですが、素人ではうまく理解することができなかったり、完成した内装や外装を想像することが難しいです。しかし、イメージ図があれば、素人でもどのような内装や外装に仕上がるのかをイメージできます。建築士や設計士に頼むときには、デザインの設計図だけではなく、デザインのイメージ図もお願いすると良いでしょう。
間取りを決める時に必要
カフェの間取りを決める時にも設計図が必要になります。カフェの間取りは飲食スペースと作業スペースに分かれることが多く、単純な間取りになることが多いです。そのほかにはお手洗いなども間取りを決める時に位置を決める必要があります。一般的に水回りを一か所にまとめたほうが費用削減につながるため、カフェのキッチンルームの傍にお手洗いを配置することをおすすめします。
ライフライン設置時に必要
カフェでは電気はもちろん水道やガスなどを使用するため、ライフラインの配置を決めなければなりません。電気は飲食スペースにも配置する必要がありますが、そのほかのガスや水道はキッチンルームに集中することが一般的です。設計図にもライフラインの配置が記されており、どこに何が配置されているのかが分かります。完成してしまえば、ライフラインは隠されてしまうため、どのように配置されているのか気にしないことが多いです。しかし、例えばカフェを一部リフォーム・リノベーションするとなった時、どこに何が配置されているのか分からなければ、作業がしにくくなってしまい、効率が悪くなったり、トラブルの原因となります。
開業するために必要
設計図がなければ、完成したカフェが想像できないことが多く、完成するまで不安に感じてしまうことも多いです。しかし、上記で紹介したイメージ図を作成することで完成したカフェを想像することができ、完成するまでの不安が軽減されます。
また、保健所で営業許可をとるさい、平面図が必要になります。提出書類に設計図がないとカフェを開業することができません。設計図ができあがり、実際に工事をすすめる前に一度保健所に相談に行くことをおすすめします。図面通りに出来上がったカフェが、カフェを開業する条件を満たしていない空間の場合、出来上がった後から例えばキッチン設備を変えたり、なにか大掛かりな部分を移動させたりするのは大変ですしお金もかかります。そういったことがないように設計図を作成し、相談にいってから工事をしましょう。
カフェの設計図を作成するポイント
カフェの設計図を作成する時にはポイントがあります。施工主が全て設計図を作成するわけではなく、業者の人と一緒に設計することが一般的です。そのため、施工主がカフェの設計図を作成するポイントを知らなくてもよいと考えてしまうこともあります。しかし、業者に設計図を作成してもらうことを一任してしまうと理想としていたデザインとは違ってしまうなどのトラブルの原因になってしまいます。したがって施工主も設計図の作成するポイントを知っておいて損はありません。
どのようなイメージのカフェにするのかを決める
カフェの設計図を作成するのであれば、まずはどのようなカフェにしたいのかをイメージするようにしましょう。内装や外観のデザインの雰囲気だけでも決めておかなければ、業者と一緒に設計図を作成するときに時間がかかってしまいます。カフェといってもさまざまな雰囲気に仕上げられていることが多く、落ちついた空間をお客さんに提供するためのカフェであったり、賑やかなカフェにしたいなど色々あります。どのようなカフェにしたいのかを決めることで内装や外観のデザインをある程度絞ることができます。
カウンターの有無を決める
カフェといえばカウンターを想像する人も多いのではないでしょうか。バーであればカウンターは必須となりますが、カフェの場合はカウンターがなくてもカフェとして成り立ちます。カウンターの有無によって内装やテーブルなどの配置が変わってくるため、カフェの設計図を作成する際にカウンターの有無を早めに決めておくことをおすすめします。
テーブルや椅子の数を決める
カフェに限らず飲食店の設計図を作成するときにも言えますが、テーブルや椅子の数を決めるようにしましょう。多くのテーブルや椅子を設置すれば、より多くのお客さんに入店してもらうことができますが、店舗の広さがなければ人の行き来が難しくなってしまったり、お客さん同士の距離が近くなりやすいです。また、テーブルや椅子のデザインにこだわることをおすすめします。カフェの雰囲気に合ったテーブルや椅子を購入しましょう。
大まかなイメージは打ち合わせ前に決めておく
上記で紹介したことを業者と話し合う前に決めておくことで設計図をスムーズに作成することができ、着工も早くなります。しかし、色々なことを決める必要があるため、忘れてしまうことも少なくありません。そのため、メモなど取ってどのようなカフェにしたいのかをスムーズに伝えることができるようにしておきましょう。
カフェの設計図を作る方法
カフェの設計図を作る方法は大きく分けて2つの方法があります。次に、自分でカフェの設計図を作る方法とデザイナーや業者に依頼する方法に分けて紹介します。
自分で作る
カフェの設計図を自分で作成することができないと考える人もいるのではないでしょうか。本格的な設計図を自分で作成することは難しく、専門の知識がなければ厳しいです。しかし、本格的な設計図ではなく大まかな設計図であれば、素人でも作成することができます。プロの人が見てどのように感じるかは分かりませんが、大まかな設計図を作成し、それを業者に見せることでどのようなカフェにしたいのかを業者に伝えることができます。その結果業者も本格的な設計図を作成しやすくなり、手直しの頻度を抑えることも可能です。
設計士は設計はできますが、実際にカフェで働いていた人は少ないでしょう。カフェを開業する自分のほうがカフェについてわかっていることは多いです。実際に働いた経験がある人は、使いやすいキッチンの形や、どこにどんなキッチン器具をおけばいいか、水回りや冷蔵庫の距離、規模的にどれくらいの収納がほしいのかなど、できれば具体的に条件を洗い出し、手で書いた図面に落とし込んでおくといいですよ。
設計士・デザイナーに依頼する
デザイナーや業者にカフェの設計図を作成してもらうことが一般的です。ただし、上記でも紹介したように業者に一任するのではなく、一緒に話し合いながら設計図を作成してもらうようにしましょう。また、設計図が完成したのであれば、一度よく確認してよくわからない部分があれば、その都度聞くようにしましょう。
設計図に盛り込みたい！おしゃれなカフェにある空間
カフェをおしゃれにしたいと考えている人も多いのではないでしょうか。次に、どのようにすればカフェがおしゃれになりやすいのかを紹介します。気に入った項目があればカフェの設計図を作成する際に取り入れてみてはいかがでしょうか。
テラス
テラスがあれば一気にカフェがおしゃれになります。テラスをカフェの設計図に取り入れることで店内とはまた違った空間で楽しんでもらうことができます。しかし、それなりの敷地がなければテラスを取り入れることが難しいデメリットがあります。
カウンター
上記ではカフェにカウンターは必須ではないと紹介しましたが、あればカフェ内がおしゃれになります。カウンターのデザインによって店内の印象も大きく変わるため、カウンターを取り入れるのであれば、デザインにこだわったり、内装の雰囲気に合ったカウンターを選ぶようにしましょう。
まとめ
カフェを開業するのであれば設計図を作成することは必須と言えます。必ず施工主が設計図を作成しなければならないわけではありませんが、どのようなカフェにしたいのかが分かるような設計図があればスムーズに作業を進行しやすいです。カフェの設計図を念入りに作成して理想としているカフェに仕上げましょう。
