和室はフローリングにはない魅力がある一方で、インテリアに悩まされている人も多いのではないでしょうか。
照明も、ホームセンターに足を運べばフローリング・洋室用のものばかり。
そこで今回は、和室に合う照明について解説していきます。
和風の照明の特長
「和」のスタイルは、目線が低めの位置にくるように空間をコーディネートするのが特長です。
かつて床に座って生活していた頃の伝統的な生活スタイルを、目線を低くすることで取り入れることができます。
ここでは和風の照明の特長を詳しく解説しますので是非ご参考にしてください。
木材が使用されている
和風照明に使われている素材で代表的なものは木材です。
木材は温もりを感じさせる雰囲気の和室にしたい場合はぴったりです。
畳や座卓などの色を竹ひごの色と合わせると統一感が出るので、和室のインテリアに馴染みやすいでしょう。
和紙が使用されている
今までは、蛍光灯や白熱電球は熱を持ってしまうため、熱に弱い和紙などは工夫しないとシェードとして使うことができませんでした。
しかし、LEDであれば熱くならないため、和紙もシェードとして使うことができるようになりました。
和紙のシェードは独特の温かみのある光を楽しむことができ、和室の雰囲気にピッタリです。
照明をインテリアのアクセントにしたいなら、木製×和紙を組み合わせた照明や、竹を編み込んで作ったデザインのものなどを取り入れてみましょう。
和風の照明の良いところ
照明器具については、どういったタイプが和室に合うのか迷いがちですが、照明器具の選び方のポイントを押さえていれば、希望に合った雰囲気の和室をつくることができるのです。
そこで今回は、現代のライフスタイルにフィットした、おしゃれな和風の照明の良い点をご紹介します。
柔らかい光になる
和室のインテリアは照明の明るさや色味で雰囲気を演出するのがポイントです。
照明の明るさを抑えて、自然素材でできたフロアライトやテーブルライトをプラスすると、立体感が生まれ奥行きの感じる空間を演出することができます。
また、光源を隠すように壁にブラケットライトを取り付けたり、浮かせて取り付けた収納の下に照明を取り付けると、間接照明として柔らかい光を楽しむことができます。
間接照明をプラスして、ワンランクアップした上質な空間を作ってみましょう。
和風の照明が合う場所
和室の特徴の一つに「静けさ」が挙げられますが、自己主張の強い派手な照明の場合、どうしてもミスマッチとなってしまいます。
自己主張が強くはない、どこか地味で大人しい雰囲気の照明の方が和室に適しています。
次は、和風の照明が合う場所をご紹介します。
和室
和室には畳や障子、襖など、日本の気候風土を活かした独自のインテリアがあります。
和紙や天然木を多用する和室は自然の一部のような風情があり、なごみの空間として高く評価されています。
デザインや光の照らし方を考慮して照明を設置することで、和室独特の良さを活かしたおしゃれで落ち着いた空間を作ることができます。
和食の店舗
落ち着きがあり昔ながらの雰囲気がある、寿司店や和食店などの和風料理店。
そんな和風料理店の雰囲気を出すには、照明器具が非常に重要になります。
近年の照明器具にはさまざまな種類があり、中には「和風」をイメージしたデザインも存在します。
柔らかな照明と木の温もりが優しく迎えてくれ、季節の移り変わりを感じさせてくれる和食の店舗に和風の照明はピッタリといえるでしょう。
和風照明の種類
実際に和室に合う和風照明の種類をピックアップしてみました。
和室の照明で悩んでいる方は、参考にしてみてください。
シーリングライト
和風のシーリングライトは、装飾などされていないシンプルなものがオススメです。
洋室でよく見かける、シンプルな円盤型やスクエア型のシーリングライトも、自己主張しすぎないため、和室にもなじみます。
シーリングライトそのものが比較的和室と相性の良いものですが、和風シーリングライトとなれば、より和室とマッチした雰囲気になりますし、和風シーリングライトは家電量販店等でも販売されています。
入手も容易なので、迷っているのであれば、とりあえず和風シーリングライトにしてみるのも良いでしょう。
ペンダントライト
ペンダントライトは、より木や和紙の素材をクローズアップすることができるので、一見無機質に感じる空間も、自然を感じるあたたかい空間にすることができます。
和室には、お洒落で先鋭的なデザインのものよりも、どこか安心感を抱かせる和紙、あるいは木製、和柄などのペンダントライトのほうがマッチするでしょう。
デザインを選ぶ楽しさもありますので、遊び心を発揮したいのであれば、「和」な雰囲気のペンダントライトを選んでみるのがおすすめです。
置き型ライト
明るさよりも光の広がり方を重視する和室照明では、置き型ライトを使うのも定番の方法のひとつ。
光源を隠して天井や壁に光を当て、反射した光を室内に広げる方法です。
天井や壁の内装材とのバランスによって、室内の雰囲気が大きく変わるのが特徴です。
天井や壁の色が明るめの色だと、光を多く反射するため室内が明るくなりますし、暗めの色だと光を吸収しやすくなるため落ち着いた雰囲気を演出できます。
まとめ
いかがでしたか。
このように、実は和室に合う照明というのはたくさんあります。
選択肢が少ないどころか、むしろ様々な選択肢が用意されていることに気付かされるのではないでしょうか。
もちろん他にも様々な照明がありますので、自分自身の価値観等に照らし合わせて和室に合う照明を探してみると良いでしょう。