「つくり替える」という意味のリノベーションが今、注目されています。
リノベーションマンションは、新築マンションに比べてコストが安く済むので購入を考えている方も多いはず。
ここでは、リノベーションマンションのポイントについてご紹介します!
リノベーションマンションがおすすめな理由
リノベーションマンションとは、内装や設備が一新された状態で販売されている中古マンションをいい、デザイン性に富んだ物件が多いのが特徴です。
そんなリノベーションマンションがおすすめな理由をご紹介していきます。
内装が綺麗で使用感がない
リノベーションマンションは、専用部分の内装や設備が一新されている場合がほとんどです。
壁や床はきれいに貼り替えられ、キッチンやバスルームなどそれぞれの空間の設備も新品に取り替えられています。
リノベーションマンションは、まるで新築のように美しくてきれいな空間と言えますね。
古いマンションであっても、リノベーションをするときは、現代の生活様式に合った間取りや機器が導入されます。そのため、一般的な中古マンションと比べて設備への不安も少なく、安心して新生活をスタートできるのです。
価格が安い
リノベーションマンションの最大の魅力は、新築マンションよりも低コストで購入できるということですね。
リノベーションマンションは一度ほかの人が居住したマンションであるため、新築マンションよりも安く購入できます。
また、リノベーションマンションは、既に価格がはっきりと分かっているので、購入を考えている側は安心して選ぶことができます。
自身でリノベーションやリフォームする必要がない
中古マンションを購入してリノベーションを自分で行なう場合、リフォーム会社を探すところからのスタートになります。
いくつかのリフォーム会社の中から契約をし打ち合わせ、工事を経て引き渡しとなるまで実に3ヶ月〜半年の時間を要します。
しかし、リノベーションマンションなら、既にリノベーション済みなので自分でリノベーションを行なう必要がなく、手間がかからないというメリットがあります。
すぐに住み始めることができる
リノベーション済みマンションは、すぐに入居できることが大きなメリットです。
上記でご紹介した通り、中古マンションのフルリノベーションには3ヶ月〜半年程度の期間が必要になります。
その点、リノベーションマンションはすでに住める状態で買うことができるため、1~2か月程度での住み替えも可能。
スピード感をもって住み替えたい人や期限がある人にとっては、大きな利点です。
リノベーションマンションと新築のマンションどっちがおすすめ?
新築にするか、リノベーションマンションを購入するか、迷っている方も多いのでは?
新築、リノベーション、どちらにもメリットがあれば、デメリットもあります。
こちらがベスト、と言い切ることは難しいですが、メリット・デメリットをきちんと理解すれば、今の自分にはどちらがベターかを判断することはできます。
リノベーションマンションと新築のマンションにそれぞれ向いている人の特徴をご紹介します。
リノベーションマンションがおすすめな人
新築に比べ価格が安いのが、リノベーションマンションを選ぶ最大のメリットです。
立地条件のいい物件は、新築だと手が届かない価格が設定されていることも。
売りに出される土地も少ないので、新築と立地条件、両方の希望を叶えるのはかなり困難。
一方、リノベーションマンションなら、好立地の物件でも、お手頃な価格で購入できます。広さも同様で、同等の予算でも、新築よりも広い住まいが選べるはず。
単に価格が安い、というよりも、予算内での立地の選択肢が広がるというべきでしょう。
新築のマンションがおすすめな人
新築のマンションは、最新の基準に従って設計、施工されるため、耐震性や断熱性の面ではリノベーションマンションより優れています。
現行の耐震基準(新耐震基準)は、一定の安全性が確認されているため、建築基準法に沿っている新築なら耐震性を気にする必要はないでしょう。
また、注文住宅であればプランや外観のデザイン、設備機器など、家づくりの自由度が高く、あなたのこだわりを反映させやすいのも、新築のメリット。
耐震等級2・3や、超高断熱住宅など、基準以上のレベルの性能を持つ家が欲しいときも、新築のほうがつくりやすい側面があります。
リノベーションマンションの注意点
リノベーションマンションにはこれまでご紹介したような多くのデメリットがある一方で、デメリットもあります。
リノベーションをすでに行っていることや、物件の選択肢という点から、リノベーションマンションの注意点をまとめました。
物件の選択肢が限られる
リノベーション物件にこだわりすぎてしまうと、選べる物件が限られてきます。
リノベーション物件にこだわるあまり、未リノベーションの良い物件を見逃してしまうかもしれません。
大切なのはリノベーション済みであることではなく、間取りやデザイン、立地などを総合した「暮らしやすさ」です。
どんな物件で暮らしたいのか、まずはイメージと予算をハッキリさせ、それに合う物件を探しましょう。
リノベーション作業を確認できない
リノベーションマンションは、工事が行われている過程を見ることができないため、不良施工を見ぬきにくい点に注意が必要です。築年数が経過したマンションでは、壁の内部の下地が傷んでいたり、配管を交換する時期が来ていたりすることも多いです。
リノベーションマンションの購入を検討するときは、信用できる不動産会社か、施工結果報告書からどんな工事が行われたのかなどを確認しましょう。
リノベーションマンションの選び方
リノベーションマンション選びに失敗したくはないものの、どのように選べば良いかわからない方も多いのではないでしょうか。
次は、築年数や立地条件にフォーカスしてリノベーションマンションの選び方をご紹介します。
築年数
リノベーションマンションは築年数が20〜30年ほど経過しているものが多いため、耐震性・耐久性は要チェックポイントです。
1981年5月以前に建てられた物件は、現在の耐震基準(新耐震基準)を満たしておらず、大地震で倒壊するリスクが高まります。
マンションの場合、勝手に工事することはできませんし、再度大掛かりなリノベーションを行う必要があるかもしれません。
せっかくリノベーションマンションを購入するなら、新耐震基準の物件を中心に探しましょう。
立地条件
多くの方にとって最大の関心事は立地です。
通勤・通学時間の短縮はもちろんですが、「電車に乗っている時間は多少長くても、座って通勤したい」との理由から、あえて郊外の始発駅を選ばれる方もいます。
また、地盤が強い立地であることも重要です。マンションは免震構造と呼ばれる耐震対策を行うことが多いのですが、地盤が弱いと効果が低減すると言われています。
近年は災害による被害も多くなっています。避難経路の確認と、そもそも地震や水害の影響を受けやすい地形・地盤なのか、ハザードマップで調べておくと安心です。
まとめ
いかがでしたか。リノベーション済みマンションは、新築マンションよりもリーズナブルな価格で手に入れられ、すぐに住むことができるといったメリットがあります。
しかし、見た目だけで判断して購入を決めてしまうと、工事の品質の面で問題があるケースもみられます。リノベーション済みマンションは、信頼できる不動産会社に相談して、工事内容を確認して購入を決めるのが望ましいといえるでしょう。