店舗設計を頼む際に気を付けることやポイント、設計までの流れなど解説

お店を開くためには店舗が必要になり、店舗の見た目や内装のデザインによって集客率に影響することもあります。ここでは、どのような店舗に設計すれば良いのかなどを紹介します。

店舗を設計する前準備

何かしらのお店を開きたいのであれば、店舗が必要になり、店舗のデザインが非常に重要になってきます。そのため、店舗の設計から始める人もいますが、まずは前準備をすることが大切です。いきなり店舗の設計をしてもトラブルの原因になったり、せっかく設計した店舗のデザインなどが台無しになってしまうこともあります。次に、店舗の設計をする前の準備やするべきことなどを紹介します。

物件を探す

まずは店舗を探さなければなりません。所有している物件があれば、物件を探す必要はありませんが、大抵の場合は自ら物件を探すようになります。物件を探す時には家賃や立地条件などに注目するようにしましょう。どのような店舗を開くのかによって立地条件も変わります。例えば、オフィス街であれば、ランチなどを提供する飲食店がおすすめで集客しやすいです。

物件を選ぶときに内装や外観などにも注目し、築年数も確認しましょう。築年数が経過していればさまざまな部分に傷みが出ている可能性があるため、借りる時には必ず内見することをおすすめします。おすすめの物件は立地条件をクリアしていることも大切ですが、以前同じようなお店を開いていた物件です。同じジャンルのお店であれば、そのまま活用できることが多く、おしゃれな店舗にするための費用を抑えることが期待できます。

デザイナーを探す

物件を見つけることができ、契約したのであれば、店舗の外観や内装などを設計しなければなりません。しかし、素人であったり、初めてお店を開こうとしている人では、どのように設計すれば良いのか分からない場合が多いです。そのような時にはデザイナーに依頼することをおすすめします。建築業者やリフォーム業者に所属しているデザイナーや建築士がいれば、その人に任せることで理想の設計にしてくれます。

しかし、別途費用が必要になったり、どのような店舗に設計したいのかは明確に決めておきましょう。そうでなければ、いくらデザイナーでも設計しづらいです。

建築業者を選ぶ

店舗の設計をしてくれたり、改装作業をしてくれる建築業者を探したり、選ばなければなりません。どの建築業者でも店舗の改装作業をしてくれることが多いですが、業者によって設計に違いが出たり、費用にも違いが出てしまいます。そのため、店舗を改装する際には業者選びが重要になります。見積もりを出してもらい、複数の業者の中から安く店舗の設計や改装をしてくれる業者を選ぶようにしましょう。しかし、費用面だけではなく、作業員の技量も知っておきましょう。

予算を決める

店舗を設計する前に予算を決めておくようにしましょう。予算を決めていれば、ある程度どのような店舗設計ができるのかを知ることが可能になります。あくまでも目安ですが、店舗を改装する作業の費用は一坪3～10万円程度必要になります。また、どのような目的で店舗を使用するかによっても費用が変わってきます。例えば土産物を販売する店舗や小売店であれば、改装する費用を抑えることができやすいです。

一方、飲食店の場合は高くなる傾向があります。その理由は飲食店であれば、排水や給水の管を設置しなければいけないからです。中古物件で以前も飲食店として使用されている店舗であれば、給水排水の設備は整っているため、安く改装可能です。

店舗設計の際、施主が決めることとは？

店舗を設計するときにはさまざまなことを決めていかなければなりません。デザイナーに決めてもらうこともできますが、より理想としている店舗に仕上げたいのであれば、デザイナーに任せっきりにするのではなく、自身でもある程度決めるようにしましょう。次に、店舗を設計する必要があることを紹介します。

店舗の雰囲気を決める

まずは店舗の雰囲気を決めるようにしましょう。落ち着いた雰囲気の店舗にしたいのか、可愛らしい雰囲気にしたいのかを決めるようにすることが大切です。店舗をどのような目的で使用するのかによっても求められる雰囲気に違いが出ます。日本食を提供するお店であれば、店舗の雰囲気も和風に仕上げることをおすすめします。

内装を決める

店舗の雰囲気を決めることができたら内装のデザインを決めるようにしましょう。内装は来客したお客さんが長く滞在したり、注目されることも多いので、内装のデザインをおしゃれにしましょう。最近ではSNSで取り上げられることも多く、内装がおしゃれであればそれだけ注目度を高めることができ、人気店になることも夢ではありません。ただし、どのような目的の店舗にするかによって内装のデザインも変わります。

もし、事務作業などを行うための店舗であれば、おしゃれな内装よりも落ちついたデザインにすることをおすすめします。

外観を決める

内装の次は外観のデザインも設計するようにしましょう。内装をおしゃれにすることも大切ですが、外観のデザインにこだわることも重要なことです。ただし、素人ではなかなか外観のデザインを設計することは難しく、まとまりのないデザインになってしまうことも多いです。そのため、デザイナーの人や設計士の人に依頼することが無難です。依頼するときにどのような外観のデザインにしたいのかを伝えたり、どのような店舗にしたいのかなどを伝えるようにしましょう。

看板や店舗名を決める

外観を決める時に店舗の看板のデザインを設計したり、店舗名も決めるようにしましょう。店舗名は早い段階から決めている場合もあり、おしゃれ要素にもなります。基本的に店舗名からでもどのようなお店なのか分かるようにすることがおすすめです。また、看板は人目に付きやすいデザインにすることをおすすめします。

インテリアを選ぶ

内装をよりおしゃれにしたいのであれば、インテリアを飾るようにしましょう。インテリアがまったくない店舗ではどうしても質素な感じがしたり、地味な雰囲気に仕上がってしまいやすいです。インテリアを選ぶタイミングは店舗が完成してからがおすすめです。内装がおしゃれな店舗を目指しているのであれば、インテリアは必須と言えるでしょう。

店舗の設計の重要性

店舗の設計の重要性をうまく理解できていない人もいるのではないでしょうか。面倒と感じてしまう場合や飲食店であればうまいメニューを提供すれば流行ると考えている場合もありますが、後で後悔してしまう可能性があります。次に、店舗の設計をすることの重要性を紹介します。あまり店舗の雰囲気やデザインにこだわろうとしていない人は参考にしてください。

お店の雰囲気が決まる

店舗の設計をすることでお店の雰囲気が決まります。雰囲気によってお客が訪れやすさにも関係してきます。例えば、誰でも訪れやすい店舗にしたいのであれば、明るくフランクな感じな店舗に仕上げることをおすすめします。一方、高級感のある店舗にしたいのであれば、玄関アプローチにこだわったり、外壁のデザインにもこだわりましょう。

客入りにも影響する

お店の設計の良し悪しで客りにも影響してしまいます。客入りは収益に直結することでもあるため、店舗を開店したり、経営していく上で非常に重要です。

設計業者に投げっぱなしはだめ、理想の店舗づくりのための注意点

なかなか素人では店舗の設計を1人で行うことは難しいです。そのため、大抵は業者やデザイナーの人に依頼するようになります。しかし、この際に業者やデザイナーに店舗の設計全てを任せてしまうと、完成後トラブルになりやすいです。トラブルにならないためにもどのような雰囲気の店舗にしたいのかを伝えるようにしましょう。また、一緒に設計することも大切です。

外観でどのようなお店が変わるようにする

お店は外観で店舗の印象が決められてしまうことが多いです。そのため、店舗の設計を行う際に外観にもこだわるようにしましょう。また、一目でどのような店舗なのか分かるように工夫することも大切です。

中古物件の場合は店舗の状況を確認する

店舗を新築することもありますが、中古物件を購入したり、借りることもあります。賃貸の中古物件の場合は、どのような内装や外観であり、建物の状況などをよく確認するようにしましょう。また、以前はどのような目的で使用されていた物件なのかも確かめましょう。もし、飲食店を開業するのであれば、以前も飲食店として使われていた物件であれば、活用できる部分が多くおすすめです。

まとめ

店舗の設計をすることは大切であり、1人だけで設計するのではなく、専門の知識がある人と相談しながら設計することをおすすめします。店舗の設計の良し悪しで完成する店舗の雰囲気に大きく関係してくるため、じっくり考えて設計することをおすすめします。