睡眠が大事だということは皆さんもご存じだと思います。
では具体的に「なぜ睡眠が大事なのか?」ということを説明することはできますか。
睡眠=眠ることだけではありません。
眠ることが自分の身体や心にどのように影響を及ぼすのかを知っておくことはとても大切なことです。
今回は未来の自分の心と身体を作る睡眠の話をしていきたいと思います。
目次
眠らないとどうなるの?睡眠と身体の大事な関係とは
睡眠時間に身体が休まるということは皆さんご存じですね。
睡眠が大事なことはわかっていても、「じゃあ実際に寝ている間にどんなことが身体の中で起こっているの?」と聞かれても、きちんと答えられる人はあまり多くはないかもしれません。
眠っている間にどんなことが起こっているのか、まずは睡眠が身体や心に及ぼす影響がどんなものなのかを具体的に見ていきましょう。
睡眠時間は身体が成長する大事な時間
「寝る子は育つ」という言葉を皆さん一度は聞いたことがあると思います。
しかし、寝ている間に育つのは子供だけではありません。
子どもも大人も睡眠時間に分泌される成長ホルモンと呼ばれる身体の成長に関係するホルモンがあります。
眠り始めてから最初の深い眠りに入ったノンレム睡眠の状態でこの成長ホルモンはもっとも分泌されるので、しっかり眠った方がこの成長ホルモンが分泌されやすくなるというわけです。
子どもの場合は身体の成長に、大人の場合は肌や髪の成長や身体の修復に大きな影響を及ぼします。
つまりいくつになっても睡眠は身体を健康に保つための大事な時間というわけなのです。
睡眠は頭の中を整理する大事な時間
睡眠時間は身体を休めるとともに脳も休憩の時間に入ります。
昼間に起きたさまざまな経験は睡眠時間にノンレム睡眠(深い睡眠)とレム睡眠(浅い睡眠)を繰り返すことで記憶として脳に整理されていきます。
たくさん勉強をすることはもちろん大事です。
とはいえ睡眠時間がしっかりとれていないと頭の中が整理できないまま時間が過ぎてしまうので、せっかく覚えたつもりの勉強もうまく記憶ができないという事態に陥ることになってしまうのです。
睡眠は心が休憩できる大事な時間
前日に少し嫌なことがあってもよく眠れた次の日は気持ちがすっきりしていた、という経験はありませんか。
眠ることで身体の疲れとともに心の疲れも和らげることができます。
逆を変えれば睡眠時間が足りなくなってしまうと心の大事な休憩時間が少なくなってしまうため、ストレスを処理する時間が減ってしまうということになってきます。
ストレスが減らないまま更にストレスが積み重なっていけば、イライラがたまって集中力も低下してミスが起こりやすくなりますね。
睡眠不足が原因で積もり積もったストレスで心の病気になってしまったりストレスが原因で身体を壊してしまうこともでてきます。
睡眠時間は身体だけでなく心を休ませるためにも大事な時間なのですね。
睡眠は免疫力と大事な関係がある
身体の中にはさまざまな細胞が存在しています。
その中でも免疫力と大きく関係のあるT細胞と呼ばれる細胞は、身体に侵入したウイルスや細菌を記憶するといわれています。
例えば風邪と呼ばれる病気にはいろいろな種類があり、それをひとつずつT細胞が記憶していくことでどんどんと新しい情報が身体の中に入っていって前にひいた風邪にはかかりにくくなるというわけです。
もし睡眠をしっかりとらなければT細胞の記憶力が弱くなってしまい病気にかかりやすくなってしまいます。
つまり睡眠は自分の免疫力を上げること。
自分の身体を守るためにも睡眠はとても大事なことだと言えますね。
睡眠=長く眠ることが大事というわけではない!?
休みの日に寝だめをしようとしても逆に疲れてしまったという経験はありませんか?
長く眠っても疲れが取れないこともあれば、短い時間の睡眠でも眠気がすっきりして気分が良くなる時もありますね。
なぜしっかり寝たはずなのに疲れていたり、短時間でもしっかり回復できることがあるのでしょうか。
次に睡眠と時間の大事な関係についてみていきましょう。
小さいうちは睡眠をしっかりとることが大事
小さい子供のうちは睡眠時間をしっかりとらないと成長に影響するといわれます。
保育園・幼稚園や小学生のうちは10時間以上睡眠時間を取ることが大事だと言われますが、学年が上がるにつれて睡眠時間を確保するのも難しくなってきますね。
夜9時前に寝て朝6時ころに起きるという生活ができると良いのですが、両親の仕事の都合や習い事などで小学校入学前でも就寝は夜10時過ぎというお子さんも多いようです。
成長ホルモンの働きは夜10時ころから活発になってきます。
成長期にしっかり子供の身体を作るためには夜10時頃には布団に入って睡眠に入れるようになるのが大事なポイントとなってきます。
大人は適正な睡眠時間を知ることが大事
ショートスリーパー・ロングスリーパーという言葉を聞いたことがある人もいると思います。
実は睡眠時間というのは実は遺伝的に決まっている部分があり、人それぞれに必要な睡眠時間は違っています。
大人になってから睡眠時間が6時間以下で大丈夫な人をショートスリーパー、睡眠時間が9時間以上必要な人をロングスリーパーと呼ぶのですが、これらの人は全人口の5~10%程度いるようです。
それ以外の人は6~9時間睡眠がちょうどよいノーマルタイプの人。
自分がどれに当てはまるのかを知ることは自分の睡眠をコントロールするためにも大事ですね。
睡眠で大事なのは眠りの質
睡眠は長く眠ればよい、というものではありません。
長時間布団に入っていても心眠りが浅くて何度も起きてしまったということでは睡眠時間が足りているとは言えません。
睡眠で大事なことはどれだけ質の良い眠りの時間を取れたか、というところ。
睡眠時間はとれているのに疲れが取れないという日が続いてるのならば、それはしっかりと眠れていない証拠です。
多少睡眠時間が少なくても、質の良い眠りができていれば身体の疲れがとれ、頭もすっきりして目覚めることができるはず。
寝ているのに疲れている、という方は自分の眠りについて一度見直してみることも大事ですね。
睡眠は環境作りが大事 安眠をサポートするおすすめグッズ
しっかりと質の良い睡眠をとるためには眠るための環境を整えることも大事です。
ベッドマットを変えたりお部屋の模様替えをやってみるのもひとつの方法ですが、それだと手間も暇もかかってしまいます。
それならまずはすぐに手に入る比較的安価なものから試してみるのはいかがでしょうか。
いまの状態で「あんまり眠れていないな」、と思っている方にすぐに試せる安眠をサポートするおすすめのグッズを3つご紹介していきます。
睡眠時の呼吸を楽にしてくれる 鼻腔拡張テープ
睡眠中によく目が覚めてしまう人の中には鼻呼吸がうまくできていないことが原因という方がいます。
そんな方におすすめなのが鼻の穴を広げて鼻呼吸をしやすくしてくれる鼻腔拡張テープ。
口呼吸が続くとのどが渇いて風邪をひきやすくなったり、いびきの原因にもなってしまいます。
特に冬場の乾燥している時期などは大事なのどを守るためにもおすすめです。
香りの効果で睡眠をサポート エッセンシャルスプレー
寝つきが悪いときは心を落ち着かせる作用のあるアロマやエッセンシャルスプレーを使うのもおすすめです。
枕に直接吹きかけて使うタイプのピロースプレーは、ほど良い香りで入眠効果を高めてくれるので試してみる価値あり。
ラベンダーやサンダルウッド、ベルガモットなどのリラックス作用の高いものがおすすめですが、強い香りが苦手な方や男性には柑橘系のシトラスなどの香りから始めてみてはいかがでしょうか。
大事なのは睡眠時に気持ちを落ち着かせること。
専用のスプレーでなくても自分の心地よいと思う香りのスプレーをお部屋にシュッとひとふきするだけでも効果アリです。
目を休ませることでしっかり睡眠を アイマスク
パソコンやスマホ、テレビなどの強い光を浴びて、目は起きている間にとても疲れています。
眠っている間は真っ暗にしておいた方が目も脳も休まるのですが、電気を消してもお部屋が完全に真っ暗になることはありません。
睡眠時にアイマスクを使ってみると目の疲れや乾燥が和らぐので、花粉症の方やアレルギーのある方にもおすすめです。
大事な目をしっかり休ませることで睡眠の質もぐっとあがりますよ。
最後に 睡眠を変えることは自分を守るためにも大事なこと
いかがでしたか。
睡眠時間をしっかり作ること、質の良い眠りをしっかりとることは大事な自分の身体を守るために必要なことです。
そうはいっても忙しい毎日で睡眠時間を毎日しっかり確保するのは難しいですね。
きちんと眠ることで心の環境も体調も整います。
少ない睡眠時間でもどれだけよく眠れるか、というのは寝る前のちょっとした工夫で変わってきます。
大事な睡眠をコントロールすることで、いまよりちょっと快適な毎日がすごせるようになるかもしれませんよ。