新築リビングのポイントは「広さ」!狭いと感じるリビングの原因と対策とは?

リビング

新築のリビングでの失敗ポイントとして多いのが「思ったより狭い」、「狭くて落ち着かない」といった広さの問題です。ここではリビングが狭くなる、狭いと感じる理由や、その対処方法についてご紹介します。
これから新築を建てようと考えている人や、すでに建てていて「狭い」と感じている人はぜひ参考にしてみて下さい。

<新築リビング>狭いと感じる理由

デメリット

まず、リビングが「狭い」と感じる理由についてご紹介します。設計の段階では分かりにくいこともあり、住んでみてから「あれ?」と感じることも多いので頭に入れておきましょう。

間取り自体が狭い

LDKの場合、キッチンやダイニングにこだわり過ぎて、思った以上にリビングスペースが狭くなることがあります。「アイランドキッチンにしたい」、「家族で食事が楽しめるダイニングスペースが欲しい」といった希望でリビングスペースが圧迫されるケースが多くあります。
大きな家具を置くことの多いリビングは、設計段階では広く感じても実際に住んでみると「狭い」と感じることが多いです。

窓が小さい

体感的なものですが、実用面以外で窓は大きさにより解放感を得ることができます。窓が小さいと落ち着いた雰囲気になったり、防犯面、気密性などで利点となりますが、密閉感が出てしまいますので狭く感じることになります。

家具などの物が多い・配置に無理がある

リビングはテレビやソファなど大型の家電・家具を置くことが多いスペースです。インテリアにこだわった結果リビングに物が多くなり、生活スペースが狭くなることがあります。
また、部屋のデザインとのバランスや生活導線を考えないと配置に無理が生じ、通路が確保できず「狭い」と感じてしまうこともあります。

<新築リビング>狭いことのメリットもある?

すでに住居を建てて、実際に住んでみてリビングが「狭い」と感じている人も多いと思いますが、では逆にリビングが狭いことをプラスと捉えることができるポイントはあるのでしょうか。ここではリビングの狭さ(コンパクトさ)によるメリットもご紹介しておきます。

建築費用が抑えられる

リビングが狭い=床面積が少ないということになり、建築費用が抑えられているということも言えます。住宅の建築は少し広くしただけでも建築費用は100万円単位で上がってしまいます。リビングが多少狭くても初期費用を抑えられることはその分他の設備に資金を回すことができますので、使い方次第ではメリットとも言えるでしょう。

ランニングコストを抑えられる

部屋が狭いということはエアコンの効率を上げることができます。広い家に比べ夏はすぐに涼しくなりますし、冬はすぐ暖まります。その分光熱費を抑えることができるわけです。
また、広い部屋だとエアコンも大型のものが必要となりますので、高額となりますが、狭い部屋であれば小さいエアコンでいいので初期費用を抑えることにもつながります。

生活導線をコンパクトに抑えられる

広いリビングであればその分移動距離が伸びることになり、家事などにかかる時間を短縮することができます。リビングは生活の中心となる位置にある間取りがほとんどですのでここを通過する時間が短くなれば無駄な動作が少なくなります。
また、リビングでのくつろぎの時間でも色々なものへのアクセスが簡単になるので便利さを感じることもできるでしょう。
このようにマイナス面だけでないことも考えれば、工夫次第で狭いリビングを満足できるリビングとすることも可能なのです。

<新築リビング>リビングが狭いと感じたら?

リビング照明

それでもリビングが狭く、満足できないという場合はどうしたら良いのでしょうか。ここではリビングが狭いと感じた時に考える対処方法についてご紹介します。

リビングテーブルを置かない

テレビとソファのセットにリビングテーブルを当然のように配置している人もいると思いますが、必要ない場合もあります。テーブルを置くと、通路や足を置くスペースが必要となるので思った以上にスペースを使います。
LDKタイプでダイニングテーブルがある場合、テーブルが必要ならこちらを使用し、リビングテーブルをなくしてしまうことも考えましょう。
リビングテーブルをやめてソファに小型のサイドテーブルを置くという方法もあります。自分のライフスタイルをイメージし、使用頻度の少ない家具は置かないという考え方が大切です。

ソファを置かない

テーブル以上にスペースをとるのがソファです。座り心地を考えて座面の広い3人掛けソファや、L字ソファなどは相当のスペースを必要とします。
床にラグを敷き、普段はその上で生活し、ゆったりくつろぎたいときは大きめのビーズクッションを使うという方法もあります。クッションなら使う時以外は収納できますので場所をとらず、掃除もしやすいというメリットもあります。

背の低い家具を選び視界を広くする

大型で背の高い家具は視界を塞ぐので圧迫感を感じやすくなります。背の低い家具にすることで視界が通り、広く感じることができます。

壁紙・カーテンは解放感のある明るい色を選ぶ

壁やカーテンは部屋全体に占める面積が広いので、ここに濃色を使うと圧迫感が生まれ、部屋を狭く感じてしまいます。壁紙やカーテンは柄物や濃色のものを避け、解放感のある明るい色を使うと全体の奥行き感も出て、広く感じることができます。

テレビを壁掛けタイプにする

新築なら下地や配線からデザインできますので、テレビを壁掛けタイプにする方法もあります。最近はテレビもどんどん大型化していますので、テレビボードも大きくなりがちです。これを壁掛けにすればその分のスペースを削減することができます。

<新築リビング>狭いと感じないために注意すること

ポイント

これから新築を建てようと考えている方に「リビングが狭い」という失敗をしないための注意ポイントについてご紹介します。

間取りをモデルハウスや現在の家と比較し広さを確認する

設計段階では十分と感じられたリビングでも実際に住んでみると「狭い」と感じることは多くあります。現在住んでいるリビングやモデルハウスと比較してみることか大切です。この時体感だけでなく、実寸でどのくらいかを測ってみると良いでしょう。
また、ソファやテーブルを購入する場合も大きさを確認し、設置した場合にどの程度のスペースを使うのかを把握しておきましょう。現在はアプリのAR機能で実際に置いてある雰囲気をみることができる場合もありますので活用してみましょう。

収納スペースを確保する

家族が集まる場所で生活の中心となるリビングは散らかりやすいものです。部屋が散らかると狭く感じてしまいます。設計段階で収納スペースをしっかり確保しておきましょう。

廊下や洗面台の導線を短くする

こちらは他のスペースを削り、その分をリビングスペースで利用する方法となります。廊下をできるだけつくらず玄関からリビングまでを短くし、リビングスペースを広げる方法です。また、キッチンから洗面所、リビングから洗面所などの生活導線を短くするとリビングを広くすることができ、家事も楽になります。

間仕切りをつくらず天井を吹き抜けにする

大きな窓や吹き抜け天井は視覚効果で部屋を広く感じることができます。吹き抜けは2階部分を削ってしまうことになりますのでその点は注意が必要となります。
またLDKでも間仕切りをつくると視線が区切られ圧迫感を感じることになりますので、できるだけ壁をつくらず視界を確保すると広く感じることができるでしょう。

【まとめ】新築のリビングが狭くて後悔する前に。間取りをもう一度確認しよう!

リビングの使い勝手は実際に住んでみないと分かりにくいポイントもあり、建ててから後悔することも多くあります。事前にどのようなスタイルで生活するのかをしっかりイメージしておくことが大切です。
広さについては、同じスペースでも設計次第でリビングの圧迫感を減らし、広く見せる方法があります。ここでご紹介したポイントに気をつけて後悔しないリビングを手に入れましょう。

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