“ダクトレール”と呼ばれるレールにスポットライトが複数取り付けられたおしゃれなインテリアが、近年一般家庭でも人気を集めています。
まるでカフェや美容室のようなおしゃれな空間を叶えることができる“ダクトレール×スポットライト”。新築やリフォームの際に検討している方も多いのではないでしょうか?
ここでは、スポットライトやダクトレールの特徴、メリット・デメリット、取り付け方について紹介します。ぜひ、検討される前に参考にしてみてくださいね♪
おしゃれな演出が可能!ダクトレール×スポットライトライト
“ダクトレール×スポットライト”のおしゃれなインテリアスタイル。そもそもスポットライトとはどんな照明なのか、スポットライトの特徴をしっかり理解して、理想の空間を叶えましょう!
スポットライトの特徴
スポットライトとは、照らしたい場所をピンポイントで照らすことができる照明器具のことです。角度調節が自由にできることが魅力です。
1つで空間を明るく照らすメイン照明というよりは、インテリアや空間を照らすアクセント照明として使ったり、他の照明器具と組み合わせて使うことが多い照明器具です。
ダクトレール×スポットライトのメリット
では、ダクトレールにスポットライトを取り付けることで、どんなメリットがあるのでしょうか?
①おしゃれな空間を叶えることができる
ダクトレールにスポットライトを取り付けることで、まるでお店のようなおしゃれな空間を演出することができます。デザインのスタイリッシュさはもちろんですが、複数のスポットライトを使うことで明暗が生まれるため、空間に立体感を出すことができます。
1つの空間で光のコントラストを楽しむことができるため、奥行きを感じる開放的な空間演出にもピッタリです。
②ピンポイントで照らすことができる
「このインテリアを目立たせたい」というように、ピンポイントで照らしたいところがある場合、スポットライトであれば集中的に光を当てることができます。
「キッチンで手元を明るく照らしたい」という場面でもスポットライトは大活躍♪インテリア性だけでなく、実用性もばっちりな照明器具です。
③模様替えがしやすい
スポットライトは壁や天井に直付けしてしまうと、模様替えの際に位置を変えることが難しいというデメリットがあります。しかし、ダクトレールに取り付けることで、レール上であれば自由に位置を変えることができるため、模様替えで家具やインテリアの位置が変わっても安心です♪
ダクトレール×スポットライトのデメリット
“ダクトレール×スポットライト”には、デメリットもあることを十分に理解したうえで検討しましょう。
①掃除が大変
ダクトレールは天井の高い位置に設置するため、掃除が大変というデメリットがあります。照明器具がむき出しになっているため埃がたまりやすく、放っておくと埃が降ってきてしまうことも…。おしゃれな空間を叶えるためには、定期的にしっかり掃除をしましょう。
②影が何重にもなる
ダクトレールにスポットライトを複数取り付けることで、同じ場所を色々な角度から光を照らした場合、影が何重にも出来てしまうというデメリットがあります。光による空間演出として陰影を楽しむ場合にはいいのですが、勉強や作業スペースでは使いづらさを感じてしまうこともあります。
③眩しさ
階段の照射など見上げ視線に入ると眩しいので設置位置に気をつけましょう。
スポットライトの選び方
スポットライトを選ぶ場合は、以下の点に注目して選びましょう。
①光の広がり方で選ぶ
スポットライトには“ビーム角”といって、光の広がる角度の違いがあります。狭い範囲を集中的に明るく照らしたい場合はビーム角の数値が低いものを、広い範囲で空間を照らしたい場合はビーム角の数値が高いものを選びましょう。
②光の色味で選ぶ
光には“色温度”という色味の違いがあり、色味が低いほど暖色系の優しい光に、高いほど青白い爽やかな光になります。
リラックスしたい空間には色温度3000K(ケルビン)ほどの「電球色」の光を、活動的に過ごしたい空間には色温度5000Kほどの「昼白色」の光がオススメです。
③デザインで選ぶ
スポットライトには様々なデザインのものがあり、シェードの形や素材にもこだわって選ぶことができます。モダンな空間にはステンレス製、ナチュラルな空間には木製というように、インテリアに合わせて選んでみましょう♪
スポットライトをおしゃれに配置できるダクトレールって何?
ダクトレールとは天井などに取り付ける、レール状の配線器具です。レールに電流が流れているため、レール上であればどこにでも照明を取り付けることが可能です。
ダクトレールには以下の4つのタイプがあります。
①埋込タイプ
天井面に切り込みを入れ、ダクトレールを埋め込んで取り付けるダクトレール。レールが埋め込まれているため、天井面がフラットになりスッキリした印象に仕上がります。デザイン性を重視する方にオススメです。
取り付けには工事が必要になり、電気工事士の資格を持った方に依頼する必要があります。一度取り付けると簡単に位置や向きを変えることはできません。
②直付タイプ
天井に直接ネジで固定して取り付けるダクトレール。天井面からの出っ張りが少なく、圧迫感がないのが魅力です。こちらも取り付けには電気工事が必要になります。
天井に穴を開ける必要があるため、賃貸物件では取り付けできません。
③簡易取付タイプ
天井にある引掛シーリングなどの配線器具に取り付けて使うダクトレール。電気工事の必要もなく、簡単に取り付けることができます。天井に穴を開けたりしないため、賃貸住宅でも取り付けることができます。
配線器具の厚みの分、天井から浮いてしまうため、多少圧迫感を感じることもあります。
④コンセントプラグタイプ
コンセントに差し込むことで使うことができるダクトレール。配線器具がないところでも場所を選ばずに取り付けることができます。レールからコードが伸びてしまうのが難点です。
電気工事は不要ですが天井にネジで固定する必要があるため、賃貸には不向きです。
ダクトレールにスポットライトを取り付けてみよう
では、ダクトレールにスポットライトを取り付けるには、どうしたらいいのでしょうか?
ダクトレールにスポットライトを取り付ける方法
ダクトレールには、「ダクトレール用」「ダクトプラグタイプ」と記載された照明器具であれば取り付けることができます。照明器具側のダクトプラグをダクトレールにはめて回すと固定され、取り付けは完了です。
ペンダントライトは引掛シーリングタイプが多く、天井の引掛けシーリングに取り付ける仕様になっているため、そのままではダクトレールに取り付けることができません。その場合、「変換プラグ」を使うことで、引っ掛けシーリング用の照明ダクトレールに取り付けることができるようになります。
ダクトレール1本に取り付けることができるワット数には上限があります。照明を複数取り付ける場合は、合計が上限を超えないように注意しましょう。
重さの上限
ダクトレール1本に取り付けることができる重さには上限があります。照明を複数取り付ける場合は、合計が上限を超えないように気をつけましょう。
簡易取り付けタイプのダクトレールの場合、天井の配線器具の耐荷重量も考慮しなければいけません。その場合、照明+ダクトレールの重さが、配線器具の耐荷重量以内に収まるようにしましょう。
まとめ
スポットライトは機能性も高く、おしゃれな空間演出にピッタリの照明器具です。また、ダクトレールを使うことで、手軽にスポットライトの多灯使いを叶えることができます。
スポットライトのデザイン性や光の広がり方、色味によって、空間の印象はガラッと変わります。メリット・デメリットもしっかり理解したうえで、どこに、どんな用途で取り付けるのか、しっかり考えて取り入れましょう。
きっと、ワンランクアップしたおしゃれな空間を叶えられることでしょう♪