新たにお店をオープンする時は、ワクワクするものです。
早く開店してお客様の反応を見たい、と待ちきれない思いがするかも知れません。
でも準備はしっかりして、万全の状態でオープンを迎えたいものです。
本記事では新店舗のオープン準備について取り上げます。
新店舗オープン前の販促
オープンしたことが伝わらないと、お客様は新しい店舗に来てくれません。
「たまたま前を通りかかったらオープンしていた」というだけではなく、積極的な情報発信でオープン前からPRしましょう。
ホームページやSNSを作る
実店舗を訪れる前に、インターネットで情報を調べる人が増えています。
まだ地域で存在が知られていない新規店舗は、ぜひホームページやSNSのアカウントを作るようにしましょう。
ホームページにはお店の概要・商品の紹介・アクセス・営業時間・キャンペーンなどの情報を掲載します。
費用を抑えたい場合は、自分で作ることも可能です。
無料で利用できる色々なテンプレートもありますので、簡単なものであればそれほど苦労せずに立ち上げることができます。
より本格的なホームページにしたければ、Webデザイナーなどに制作を発注しましょう。
動画によるCMの埋め込みなど、集客につながるコンテンツを提案してもらうとベターです。
しかしホームページだけでは、検索にヒットするのを待つしかありません。
SNSを活用して、ホームページへ誘導する投稿を拡散しましょう。
チラシやフライヤーの作成・配布
ネット社会とは言え、チラシやフライヤーによる宣伝もまだ健在です。
出店エリアの住民や在勤者にお店の存在を認知してもらうために、チラシの配布やフライヤーの掲示もぜひやってみましょう。
手書きしたものをコピーしても最低限のものは作れますが、手を抜いた印象を与えてしまうと集客にとっては逆効果になる可能性があります。
やはりデザイナーや印刷会社に発注して、きちんとしたものを作った方が好印象です。
年賀状などと同様、インターネット経由で指定したテキストや画像をテンプレートにはめ込むだけで立派なチラシができるようなサービスを提供している印刷会社もあります。
目にしたお客様が来店したくなるような、キャッチーなチラシやフライヤーを用意しましょう。
広告を出す
予算の範囲で打てる広告があれば、ぜひ活用しましょう。
たとえば地域のミニコミ誌やフリーペーパーなどには、比較的安価に広告を掲載できることが多いです。
こうした紙媒体は街角や各種店舗の店頭に置かれたり配達ルートが決まっていたりしており、一定数の読者が確保されています。
出店する地域で知名度を上げるには有効な方法なので、利用できるものがないか調べてみましょう。
新聞の折り込みチラシも、新店舗のオープン時によく使われる広告手法です。
1枚3円程度から実施可能な場合もあるので、出店地域で可能な新聞折込広告がないか確認してみてください。
新店舗オープン前の予約受付
予約というと、人気店になってから考える制度という風に思われがちです。
しかし新店舗であっても、予約の受け付けには色々メリットがあります。
予約受付のメリット
新規オープンのお店では、来店者数が予測できません。
思いがけず多数のお客様にお越しいただきオペレーションが回らなくなったり、逆に閑古鳥が鳴いて暇になってしまう可能性もあります。
そこで予約を受け付けることで、ある程度の来店予測が立てられるのです。
予約が次々に入るようであれば、予め人手を増やしておくことができます。
逆に全く予約が入らないようであれば、集客のための宣伝を改めて強化するなど対策を打てるでしょう。
「人気店でもないのに予約なんて」と遠慮する必要はありません。
堂々と予約を受け付け、客足の予想につなげましょう。
Web受付がおすすめ
電話での予約は、聞き間違いやメモ忘れなどによるトラブルの原因になります。
そこで必要事項を漏れなく確認でき24時間受付可能な、Web予約がおすすめです。
Web予約の仕組みを提供しているサービスは色々ありますので、特にシステムに詳しかったりする必要はありません。
自分の店のホームページから予約サービスへ遷移できるようにしておけば、簡単に予約の受付を始めることができます。
特典を付ける
予約をしていただいたお客様にはなにか特典を付けると、予約の件数を増やす効果が期待できます。
特典の内容は料金の割引・オープン記念の粗品・限定商品の提供などが一般的です。
飲食店やサービス業以外では予約制度が馴染まない業態もありますが、オープン期間限定で来店予約を受け付けるという方法があります。
予約いただいたお客様に限って特典を付けるのです。
こうすることによって、物販などの場合でも予約を受け付けることが可能になります。
アンケートの準備も新店舗オープン前に
新規店舗にとってお客様の反応は、一番気になるところです。
お客様が自分のお店にどんな印象を持ったのか、表情だけではわからない場合もあります。
そこでアンケートを用意して、回答してもらってはいかがでしょうか。
お客様の声を知ろう
お客様の声は、大小関わらず事業者にとって貴重な情報です。
多くのお客様は何か不満があっても、それを事業者へ伝えることなく黙って去っていきます。
事業者側ではお客様の不満やその原因に気付かず、リピーターを減らしていくことになってしまうのです。
そこで使われるのがアンケートです。
店頭では特に不満の申し出がなかったお客様が、実は接客やお店の設備や提供したサービスなどに良い印象を持っていなかった場合、それをアンケート回答で知ることができます。
アンケートによって改善すべき点がわかれば、早急に手を打つことができます。
オープン直後からしっかり改善ポイントを把握するために、アンケートはあらかじめ準備しておきましょう。
集計が楽なWebアンケート
アンケート用紙と鉛筆などをテーブルやカウンターに置いておくというのが、一般的なアンケート実施方法でしょう。
しかし紙のアンケートは、後で集計したりスタッフ間で共有したりするのが少し面倒です。
Webアンケートを設定して回答サイトへ誘導するQRコードを掲示しておくというやり方であれば、回答データの取り扱いが楽になります。
お客様もスマホから簡単に回答できるので、回答率の向上が期待できます。
Webアンケートの仕組みは色々提供されており、中には無料で利用できる簡単なものもあります。
あまり大がかりなものを導入する必要はありませんので、シンプルで使いやすいものをひとつ用意しておくとよいでしょう。
設問は絞り込む
アンケートを取るとなると、ついあれもこれもアンケートで聞きたくなります。
しかしあまりに設問が多いと、回答するのが面倒で回答率が下がってしまうものです。
設問は必要最小限のものに絞り込むようにしましょう。
設問内容としては「本日は当店にご満足いただけましたか?」というように満足度を問うものが、一般的です。
満足度の対象を「価格」「商品」「接客」などのように、細分化して聞く場合もあります。
満足度は「大変満足・満足・普通・不満・大変不満」などのように、5~10段階で回答していただくケースが多く見られます。
敢えて「普通」を除いて、ポジティブ・ネガティブを明確に把握する場合もあります。
ポイントは最後の設問で、「ご意見をご自由にお聞かせください」といったフリーコメントを求めることです。
満足度だけを見ても、具体的に何が良かったのか/悪かったのかわかりません。
そういった情報はフリーコメントに記載されることが多いので、アンケートを実施する場合は必ずフリーコメント欄を設けるようにしましょう。
まとめ
以上で本記事を終わります。
新店舗のオープン前には、やることが色々あります。
販促・予約受付・アンケート準備なども、オープン前に実施しましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。