「いつか自分のカフェを開くのが夢」というアナタ。
カフェを開くといっても、お店の経営をやったことがない人が一から商売を始めるのはとても大変なことです。
実際にカフェを開くまでにはどんなことを準備しておけばいいの?
お金の準備はどうするの?
カフェを開くための場所はどうするの?
お店を回転させるまでには考えることも準備することもとにかくたくさんあるようです。
そこで今回はカフェを開く準備に必要なことと絶対に押さえておいた方が良いポイントについて調べてみました。
やりたい気持ちを形にできるように、しっかりといろいろなことを覚えていきましょう!
カフェを開く準備を始める前に考えておくこと
カフェを開くと決めたのにはアナタなりの理由があるはず。
「こんなカフェを開くのが理想」というぼんやりとした段階でも、自分で確認しておくことがいろいろあります。
ここを疎かにしたままカフェを開く準備をしてしまうとすぐに大きな壁にぶつかることになってしまいます。
まずはスタートを切る前に以下の3つのことをノートやPCのメモにまとめておきましょう。
①カフェのコンセプトを考える
カフェのコンセプトというと「猫カフェとかメイド喫茶など具体的なコンセプトが必要なの?」と思うかもしれません。
そこまで細かいコンセプトは必要ありませんが、自分の目指すカフェはどんな雰囲気にしたいのか考えることはとても大事です。
例えば自分の好きなこんな音楽が似合うカフェにしたい。
趣味のものをインテリアとして飾りたい。
どんな小さなことでもいいので思いついたことをとにかくいろいろ書き出してみましょう。
②カフェのメインターゲットは誰なのかを考える
カフェのコンセプトが書き出せたら、次にお店のターゲットとなる年代・性別についてもかんがえておきましょう。
例えばジャズを聴きながらゆっくりコーヒーを飲めるカフェを開くとしたら、子供や若い年齢の方はメインターゲットとは言えませんね。
お店のコンセプトを考えることでメインターゲットとなる客層もなんとなくわかってくるはずです。
カフェの内外装や食器、メニューなどもお店に来てくれるお客様の層によって変わってきますので、まずはざっくりとターゲットとなるお客様についても自分の中でまとめておきましょう。
③カフェを開くために自分のお金をいくら使えるのか考える
カフェを開くためにはお店の建物の準備をしたり備品を購入したりと何かとお金がかかります。
開店までの資金の全額を自分で出せれば問題はありませんが、そういう方はまれだと思います。
具体的な準備を始める前に、まずは自分の貯金からいくら出せるのか。
いくらなら出してもその後の生活に支障が出ないのか。
カフェを開くための自己資金についてもしっかり計算しておきましょう。
カフェを開くまでにやらなければいけないこと
なんとなく自分の開くカフェのイメージが出来たらいよいよ開店に向けて準備を始めていきましょう。
場所を借りてカフェを開くとなると、物件探しをスタートしてからオープンまでに数か月から年以上かかることもあるようです。
この数か月の中でいかに準備がスムーズにできるかがオープンしてからのお店の経営にも影響します。
オープンまでにやらなければいけないことをあげればキリがありませんが、ここで絶対にやらなければいけないことについて10の項目に分けてみていきましょう。
①カフェを開くための物件を探す
まずはカフェを開くための物件探しです。
自宅を改装して使うのか、場所を借りるのかによってもかかる費用やオープンまでの期間は大きく変わってきます。
以前飲食店をやっていた居抜き物件を借りると比較的改装費用を安く抑えることが出来ますが、その場合は前のお店の評判がこれから開くカフェにも影響を及ぼすことも考慮しておきましょう。
「〇〇駅のそばでお店を開きたい」
「○○海岸が見える場所でカフェを開くことを考えている」
など具体的な考えがある場合は納得のいく物件が見つかるまでに時間がかかることも覚悟しておきましょう。
②カフェを開くための資金を準備する
カフェを開くためには自己資金+どこかからお金を借りることになると思います。
銀行から簡単にお金を借りられると良いのですが、カフェを開くためのお金を借りるのは意外と高いハードルがあるようです。
自治体によってはお店を開業するための資金を借りられるところもあります。
銀行に相談する前に役所に聞いてみる方が良い解決策が早く見つかるかもしれませんよ。
③カフェの内外装の工事をする業者を探す
カフェの店舗の工事は地元の工務店や知り合いの大工さんに頼む予定にしているという方もいらっしゃるかもしれません。
工事を依頼する業者が決まっていない場合は
●以前にカフェや飲食店の改装工事をやったことがある業者か
●話をしっかり聞いてくれる業者か
●費用について細かく話をしてくれるかどうか
という点に気を付けて探してみましょう。
いくら見積もりが安くても出来上がりに満足がいかなければお金の払い損になってしまいますよ。
④カフェの内外装の工事をする
カフェを開くための店舗を借りることが出来たら、お店の内装・外装の工事を始めましょう。
内外装の工事はおおよそ1~2か月かかると思っておけば問題ありません。
物件を借りた場合には工事中も賃貸料が発生しています。
工事にどのくらいの期間がかかるのかを計算してオープン日も決めていきましょう。
⑤カフェのメニューを考える
カフェの工事をすすめてもらいながら、お店でお客様に提供するメニューについても決めていきましょう。
メニューの試作・試食は家族や友達にお願いして見た目や味のアドバイスをもらうことをおすすめします。
可能であれば知り合いの調理師さんや飲食店をやっている方に試食してもらう方が具体性が増しますね。
メニュー開発をしながらお店で提供する金額についてもしっかり考えていきましょう。
料理の内容や金額もターゲットとなるお客様を見据えて考える方がよりお店のコンセプトにマッチしたものになりやすいですよ。
⑥カフェの営業のための設備を整える
カフェの内外装の工事と並行して、カフェ店内外の設備も整えていきましょう。
●厨房機器
●空調
●レジ
●いすやテーブルなどの備品
●食器
●インテリア
などカフェを開くために必要なものはとにかくたくさんあります。
厨房機器などは専門のリサイクルショップを探してみると状態のいいものが新品の半額以下で手に入るものもあります。
また絶対に必要と思うもの以外はリースを利用するという方法もあります。
最初にいろいろ買い揃えなくてもカフェを開くために必要なものを厳選して、営業をしながら買い揃えていくようにすれば初期費用も抑えることができますよ。
⑦カフェを開くための各種手続きをすすめる
カフェを開くためには役所にいろいろな申請をしたり、お店を営業するために必要な資格を取得しなければいけません。
●食品衛生責任者の取得
●防火管理責任者の選任
●営業許可申請
最低でもこれだけはやっておかないとカフェを開く日にオープンに待ったがかかってしまいます。
自治体によっては資格取得までに申し込みから数か月かかる場合もあるようです。
準備を始めたら早めに問い合わせをして、最低でもオープンの1か月前には手続きの準備をすませましょう。
カフェで提供する商品の内容によっても必要な資格は変わってきます。
事前に開業予定の市町村の窓口や保健所で相談をして、漏れの内容に手続きを行っていきましょう。
⑧仕入れ先を開拓する
カフェを開くためにはお店で提供するメニューに使うための食材の確保も必要ですね。
毎回決まったスーパーに買い出しに行くのも良いですが、知り合いの飲食店オーナーに相談して仕入れ先を紹介してもらうのもひとつの方法です。
コーヒー豆や紅茶などは厳選したものを輸入するという手段をとっているカフェもあります。
自分で育てている野菜や果物をカフェの料理に使うという方法もありますね。
継続的に仕入れを続けていくわけですが、無理のない範囲でいろいろな方法を検討してみましょう。
⑨従業員を探す
オープン予定のカフェの店舗の大きさや営業時間の長さによっても変わってきますが、アルバイトを雇うかどうかもオープン前に一度検討しておく必要があります。
せっかく素敵なカフェを開いても、従業員が自分しかいなくて手が回らない状態ではお客様に満足のいくサービスを提供することはできません。
従業員を雇う場合にはカフェを開く1か月前には募集をかけて、オープンの1週間前にはお店の中で練習ができるようにしておくと良いですね。
⑩オープンに向けて宣伝をする
お店のオープンの宣伝というと折込チラシを入れたり、お店の前でチラシを配ったりしているところも多いです。
これらの方法も決して悪くはありませんが、イマドキはSNSをうまく活用する方がより効果的な宣伝になるようです。
お店のHPを開いたり、SNSで専用アカウントを作って情報を上げていくことでお店の場所を知らない人の目にもとまりやすくなります。
SNSの宣伝でたくさんの人に情報を拡散してもらいましょう。
ただし、ご近所様との有効な関係を気づくためには脚を使った宣伝も大切であることは忘れずに。
カフェを開く予定地の近隣の方にはオーナーさんがご挨拶がてらチラシをもって回ることをおすすめします。
さいごに
カフェを開くまでの手順を簡単にまとめてお話しさせていただきました。
実際に準備を始めてみるとあっという間に時間は過ぎてしまい、「準備期間が短すぎた」と感じるオーナーさんも多いようです。
カフェを開くという自分の夢をかなえるために、まずは入念な下準備を。
そして、いざ本格的な準備を始めたらスムーズに作業が進められるようにきっちり計画を練っておきましょう。
皆さんがすてきなカフェを開く日をお祈りしています。