新築の一戸建てについて、間取りなどを検討しているとワクワクします。
ところで新築の計画で意外に見過ごしていたという声が多く聞かれるのが玄関ポーチです。
本記事では案外重要な玄関ポーチの役割について、説明します。
そもそも玄関ポーチとは?
ポーチとは、玄関の庇(ひさし)がかかっている部分を指します。
庇とは扉や窓の上に付いている出っ張りで、主に日除けや雨除けの役割を果たします。
家の中からドアを開けて一歩踏み出したところには通常庇がかかっており、その下が玄関ポーチと呼ばれる場所です。
玄関ポーチには、どんな機能があるのでしょうか。
「家の顔」としての役割
大きな屋敷でもない限り、立派な門を構えた家は多くありません。
簡単な門扉の向こうに玄関が見える、という構造の家が一般的です。
塀や門扉もなく、玄関がそのまま道に接しているという家も多いでしょう。
これはすなわち、玄関ポーチがその家の顔になるということです。
ポーチに立つのは、その家に用があるひとだけですよね。
帰宅するひとや訪れるひとを、気持ちよく迎えるポーチにしましょう。
家と外の緩衝エリア
ポーチには庇がかかっていますので、日差しや風雨をしのげます。
このことが家の中と外をつなぐ緩衝エリアとしての機能を、ポーチに与えています。
外出の際に鍵を閉めたり、傘を広げる場所はポーチ。
家へ入る前にコートを脱いだり、呼び鈴を押す場所もポーチ。
玄関ポーチは、家の出入りをし易くする空間なのです。
玄関照明の取付場所
玄関照明は、ポーチに設置されます。
ポーチに照明がないと、夜間に鍵穴が見えない・訪問者の顔がモニターでよく分からないなど、大変不便なことになるでしょう。
それだけでなく、玄関前が暗いと家自体の印象が重苦しいものになってしまいます。
たとえ夜であっても訪れたひとを明るく照らす空間であることも、ポーチの大きな役割なのです。
玄関照明には通常、ポーチライトと呼ばれるポーチ専用のものが使用されます。
ポーチライトは玄関の外を、広い範囲で照らすことができます。
夜でも明るい玄関ポーチは、訪れるひと・その家に暮らすひと双方に、大きな安心感をもたらすでしょう。
玄関ポーチを作る際に気を付けたい点
玄関ポーチには、重要な役割があることがわかりました。
ではどのような点に気を付けて、玄関ポーチを作ったらよいのでしょうか。
見た目の良さ
前項で見たように、玄関ポーチはその家の顔となります。
外観の印象を大きく左右しますので、見た目には大いにこだわりましょう。
まずはどのくらいの面積を、ポーチに充てられるか。
敷地に余裕がある場合、大きな庇をかけて広いポーチを設置することが可能です。
渡り廊下のような長いポーチを作って、ガレージと接続しているような建築例もあります。
土地が狭い場合は素敵なポーチができないかというと、もちろんそんなことはありません。
玄関の前に最低限の庇をかけて、コンパクトにまとめたお洒落なポーチにすることもできます。
いずれの場合も、ポイントは家屋本体とのマッチングです。
建物の外観との一体感は、特に大切にしましょう。
メンテナンスのしやすさ
家の中は掃除しないと汚れていきます。
それはポーチも同様で、時々掃除をしてやる必要があります。
ポーチはタイル敷きのことが多いですが、タイル部分は掃くなどしなければなりません。
土などの汚れがひどいときは、ホースで水を撒いてブラシでこすらなければならない時もあります。
柱や庇の上部が人目につくような構造なら、そういった箇所にも気を配っていなければならないでしょう。
なにしろ、ポーチは「家の顔」です。
家の中は来客を招き入れない限り他人の目には触れませんが、玄関ポーチは常に外に向けさらされているのです。
いくらお洒落であっても、ちょっとした汚れでも目立ってしまったり、かなり頻繁に掃除や補修などのメンテナンスをしなければならないというポーチは、作るのを避けておいた方がよいでしょう。
出入りのしやすさ
玄関から出入りする時は、必ずポーチを通ることになります。
スムーズに通過できることが、ポーチにとっては必須条件と言えるでしょう。
出入りがしにくいポーチの例として多いのが、階段が急だったり狭かったりするというものです。
アプローチから玄関までがフラットで、ポーチに階段が不要な場合は問題ありません。
構造上ポーチに階段を作らざるを得ない場合、一段の高さを15-18センチ程度に収めるようにしましょう。
急すぎる階段は、特にお年寄りには非常に不便です。
ドアの前をなるべく広くすることも、重要です。
玄関が外から直接見えないよう、ポーチに壁を作ることはよく行われます。
しかしドアから目隠し壁までの距離が近すぎると、大きな荷物を搬入するときなどに面倒な思いをすることになるのです。
フロアスタンドライト 直接光 MST02(-BK)
コンセントをつなぐだけで、玄関・廊下などちょっと暗いスペースを明るくします。広いリビングや玄関や廊下をもう少し明るくしたい!! と思うスペースありませんか?そういった空間を明るくするのに、おすすめです。
玄関ポーチにおすすめのアイテム
玄関ポーチにぜひ取り入れた方がよい、というものはあるのでしょうか。
ここでは代表的な検討ポイントを取り上げます。
バリアフリー対応
杖や車椅子を使っている方でも楽に出入りできるバリアフリー対応は、玄関ポーチにおいても有用です。
たとえば、階段に手すりをつける。
スペースに余裕があれば、車椅子が通れるスロープを設置する。
そのようなことは自分が歳を取ってから考えればよい、と思うかもしれません。
でも今は親戚知人に該当するようなひとがいなくても、やがて杖や車椅子での訪問を受ける時が来るかもしれません。
自分自身も万が一の事故や病気で、思いがけずバリアフリー対応が必要になるかも知れません。
いずれ作り直すことになるかもしれないなら、新築のときから備えておくと安心ですよね。
センサーライト
人の動きを感知して自動的に点灯するセンサーライトは、玄関ポーチにはマストアイテムと言えるでしょう。
夜遅くに帰宅したとき鍵穴も見えないような暗闇では、家に入ることすら一苦労です。
スマホのライトで照らせばよいというひともいますが、荷物で両手がふさがっている場合もあるでしょう。
玄関に近づいたら自動的にパッと灯りがついてくれるのであれば、それに越したことはありません。
またセンサーライトは、防犯にも役立ちます。
ピッキングによる空き巣狙いも、さすがに明るいところはやりにくいはずです。
防犯カメラを設置するにしても、肝心な時に明るくなければ不審者などの映像がはっきり捉えられません。
センサーライトは、後から付けることもできます。
しかし新築だからこそ、最初からの設置を検討してみる価値があるのです。
お花を飾ってライトアップする木のベース照明 玄関照明 Akarina-L11 MAI11
お部屋の中でお花や緑を照明でライトアップする「灯菜」の照明シリーズ 木製の「Akarina-L11( アカリーナ エルイチイチ)」。 もっとお花と緑を身近に感じるインテリア照明。
植栽などのグリーン
帰宅した瞬間に、ほっとする。
お客様が訪れた際に、気持ちが和む。
そんな効果があるグリーンを、ぜひ玄関ポーチにも配置しましょう。
表からの目隠しを兼ねて木を植えることで、素敵なポーチが演出できます。
ただし地植えにする際は、大きくなり過ぎるものは避けましょう。
落ち葉が多いものも、掃除が大変になるのでやめておくのが正解です。
目隠し効果を考慮しない場合は、植木鉢を置くのがおすすめです。
たとえば季節の花を寄せ植えにして置くと、四季を感じられるポーチになります。
まとめ
以上で本記事を終わります。
玄関ポーチは「家の顔」と言えます。
新築だからこそ、見た目や機能にこだわって色々検討することができます。
帰宅した家族や訪れた人の気持ちを癒す、お洒落なポーチを考えてみましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。