女性なら新築で特にこだわりたいところがキッチンではないでしょうか。「こんなはずじゃなかった…」と後悔する前に、失敗しやすいポイントについてご紹介します。
毎日使うキッチンは使い勝手が大切です。また、気分のあがる居心地の良い空間なら料理も楽しくなるはずです。これから長く使うことになりますので、ここでご紹介する内容を参考に後悔のないキッチンを手に入れましょう。
目次
<後悔しない新築キッチン>理想のキッチンをつくるポイントとは?
まず、理想のキッチンをつくるポイントについてご紹介します。
明るさと解放感
キッチンで大切なのが「明るさ」と「解放感」です。キッチンでは食材に触れるので、明るい場所の方が美味しく見えますし、料理の見栄えも良くなります。また、キッチンには調理道具や皿、調味料など物が多くなりますので、密閉感を受けやすくなります。新築でこれからキッチンをつくるならこの点を意識すると良いでしょう。
おすすめはホワイト基調のコーディネートです。明るく清潔感も感じることができるでしょう。さらにコーナー部分は影になり暗くなりがちですので、ここに開口部を設けるとより解放感を演出できるでしょう。
広々とした空間の演出
収納スペースを確保するために導線を狭くしてしまうと料理の効率が落ちてしまい、ストレスを感じることになります。また、スペースが取れず希望していたアイランドキッチンが入れられないといったことも考えられます。例えばキッチンカウンター部分に収納スペースを確保し、食器棚のスペースを開けたり、床下に収納スペースをつくるなどの工夫をすることで広々とした空間をつくることができます。
リビング・ダイニングとの間取りのバランス
キッチンスペースを広くすることでダイニングテーブル周りが狭くなったリ、リビングのスペースにソファが入らなくなっては本末転倒です。全体のバランスを考え、キッチンのスペースはどのくらい確保できるか、また確保したいのかをはっきりさせておきましょう。
<後悔しない新築キッチン>よくある失敗ポイントとは?
対面式?背面式?
対面式のアイランドキッチンはキッチンのスペースが広く調理しやすい事や、リビングにいる子供の顔を見ながら調理できることがメリットとなります。しかし、部屋の大きさを把握しておかないとリビングやダイニングスペースを圧迫し、ダイニングテーブルの大きさが足りなくなったり、リビング自体が狭くなってしまいます。
背面キッチンはスペースを取らず、リビング、ダイニングスペースを確保できますが、子供が気になって料理に集中できないという方も多いです。どちらを選ぶかは生活スタイルや部屋の大きさにもよりますが、理想のイメージだけで決めるのではなく、実際の使い勝手を考えて選びましょう。
ガス?IH?
IHクッキングヒーターはお手入れも簡単で、熱効率も高いので調理時間の短縮にもつながります。しかし、その分調理器具の底が加熱されやすく、焦げやすいという問題があります。茹でたり、煮たりすることは得意ですが、焼いたり炒めたりする時は注意が必要になります。
また、揚げ物などはIH専用の鍋を使わないと油が加熱されすぎて発火の危険もありますので気を付けましょう。
カウンターの高さ
キッチンカウンターの高さは一般的に「身長÷2(+5センチ)」が適正サイズと言われています。高さの合わないカウンターは身体も疲れやすくなり、ストレスとなります。ショールームなどでの短時間では感じにくいですが高さの調整もしっかりしておきましょう。
コンセントのアンペア数
キッチンでは様々な調理家電を使い、思った以上に電力が必要です。アンペアが足りず、ブレーカーが落ちてしまうこともあります。「炊飯器と電子レンジ、電気ケトルが同時に使用できず順番待ち…」といった状態ではストレスとなるでしょう。
アンペア数を上げると電気代もかかりますが、自分の使用用途でどのくらいのアンペア数が必要なのかしっかり計算しておくことをおすすめします。
食洗機?収納スペース?
洗い物の時間を短縮でき、とても便利な食洗機ですが、取り付ける前に本当に必要か考えてみましょう。人数の少ない家庭で食器の使用枚数が少ないとかえって「自分で洗った方が楽」という場合もあります。また子供が成長し、夫婦2人になるなどの生活スタイルの変化にビルトインの食洗機は対応できません。
それなら食洗機のスペースを収納に使えた方が良いという場合もありますので、どちらが良いか考えてから選ぶことをおすすめします。
<後悔しない新築キッチン>あると便利なキッチンオプション
ではここからは、あると便利なおすすめのキッチンオプションについてご紹介します。キッチンの使い勝手を格段に上げてくれ、料理の効率もよくなりますので、ぜひ取り入れを検討してみて下さい。
背面カウンター
キッチンの背面にカウンターを設置すると料理を効率良く行うことができます。料理には様々な調理家電が必要になります。その代表が「炊飯器」・「電子レンジ」・「トースター」等です。このような調理家電がキッチン台の背面にあることで調理の導線が短くなり、時短につながります。
また、壊れやすい家電類をシンクやコンロから切り離すことで、水や油はねがかかることを防ぎ、家電寿命を伸ばすことにもつながります。
タッチレス水栓・ハンズフリー水栓
タッチレス水栓は手をかざしただけで水が自動ででる仕組み、ハンズフリー水栓は吐水口にセンサーが内蔵され、物や手の動きを感知して水が自動ででる仕組みとなっています。蛇口のレバー操作も要らず、止水も自動なので節水にも効果があります。
食器洗い乾燥機
家族の多いご家庭では食後の片づけも大変な手間となります。食器洗い乾燥機があれば、片づけの時間を短縮することができ、その分家族との時間や、自分の時間をつくることができます。
現在はシステムキッチンのオプションとなるビルトインタイプもあり、見た目もスッキリまとめることができます。機能性も年々向上しており、洗浄性や省エネ性も高いものが多く販売されています。
セラミック素材の天板
キッチンの調理スペースの天板にはセラミック素材がおすすめです。セラミックはキズや汚れに強く、お手入れも簡単。高温にも強く、フライパンや鍋を直接置いても変色や変形が起きにくいので安心です。
大きめのシンク
シンクはできるだけ大きめのものを選びましょう。洗い物がとても楽になるはずです。横幅85㎝、奥行50㎝くらいのものがおすすめですが、調理スペースも60㎝から90㎝は必要ですので、キッチンスペースでバランスを考えて選ぶことが大切です。
シンクにフタをして調理スペースを広げることができる「シンクサポート」を利用する方法もありますので検討してみても良いでしょう。
【まとめ】新築キッチンで後悔しないためには使用時のイメージが大切!
新築のキッチンでは、気持ちの高まりに合わせて自分の理想だけを求め、実際に使った時の使用感を置いてけぼりにしてしまいがちです。「便利だから」、「おしゃれだから」といったイメージだけで選んでしまい、実際の使い勝手を後回しにすると失敗しやすくなります。自分がどのような使用を考え、どのような設備が必要なのかを明確にし、後悔のないキッチン作りにつなげて下さい。