天井照明の購入、交換などで照明器具を選ぶ際、「シーリングライト」という商品が数多く並んでいます。現在の照明の多くはこのシーリングライトといっても良いでしょう。ですが、このシーリングライトとはどのようなもので、シーリングライトの取り付けにはどのくらいの費用がかかるのでしょうか。ここでは「シーリングライト」がどのようなものか、交換にあたっての費用について解説していきます。交換費用をできるだけ抑える方法もご紹介していきますので、照明の交換の前に確認しておきましょう。
シーリングライトってどんなモノ？
シーリングライトとは
シーリングライトとは天井に直接取り付けるタイプの照明器具で、お部屋を全体的に明るくしたい場合に最適です。天井に照明器具を設置する場合に使用する引掛けシーリングタイプのものが主流です。この「引掛けシーリング」とは配線器具のひとつで、天井に取り付けた引掛けシーリングに照明器具側のプラグ（シーリングキャップ）を差し込み使用します。
シーリングと直付けの特徴
天井照明には引掛けシーリングを使用する方法と、天井裏の配線に直接接続する「直付け」という2種類の方法があります。引掛けシーリングは耐荷重が3～5㎏となりますので、大型のシャンデリアのような重量がある場合は直付けとなりますが、引掛けシーリングには取り付け作業の容易さと電気火災の発生のリスクを下げるメリットがあり、デメリットと呼べるものはほぼありません。
引掛けシーリングは照明器具の取り外しも簡単なので、設置後のお手入れもやりやすくなるでしょう。
引掛けシーリングの取付には資格が必要
照明器具の取り付けには「電気工事士」の資格が必要になります。これは、配線のない天井に照明を取り付ける場合、また直付け配線から、引掛けシーリングを取り付ける場合の両方が対象となります。電気配線に不備があると漏電、発火等の危険がありますので、必ず国家資格の「電気工事士」の資格のある業者に依頼してください。
シーリングライトの交換費用は？
シーリングライトの交換費用としては、下記の2つになります。
シーリングライト本体
大きさや機能、明るさ等により本体代金は様々です。一般的には5000円～20000円位が相場と言えるでしょう。デザインも様々ですので、部屋の雰囲気や自分の好みで選んでください。
シーリングライトの取り付け工賃
配線のない天井の場合、引掛けシーリングを電気工事士の有資格者に依頼しなければいけないため、業者や作業内容によりますがおおよそ10000円～20000円が相場となります。その他にも引掛けシーリングなどの部材費や、出張料金など、業者によって料金体制が違うこともありますので、委託前によく説明を聞くことが重要となります。
また、シーリングライトを別途購入する場合は持ち込み対応の可否も確認しておいた方が良いでしょう。シーリングライトの取り付けは引掛けシーリングが天井に設置されていれば誰でも可能です。
業者に頼む必要はありませんので費用も発生しません。しかし、高い作業が難しいという方は業者の方に依頼して設置してもらうこともできます。その場合は数千円程度見ておけば問題ないでしょう。
交換費用を抑えるには
シーリングライトへの交換の際、できるだけ費用は抑えたいものです。そのための方法もいくつかご紹介しておきます。
・できるだけ多くの業者から見積もりをとる
この手の工費は業者によって価格に差が出るものです。よってできるだけ多くの業者から見積もりをとることをおすすめします。時間的に厳しいようでしたら一括で見積もり依頼ができるサイトもありますので利用してみるのも良いでしょう。
・見積もり内容が細かく提示されわかりやすい業者を選ぶ
出張費、部材費、工費など、細かく提示してある見積もりはわかりやすく丁寧な印象を持てますし、どこにどれだけの費用がかかっているのか確認しやすくなるでしょう。また、作業中での追加料金の発生の可能性なども確認しておいた方が良いでしょう。当日追加料金が発生し、見積もり以上の支払いを請求される可能性もあります。
・値引き交渉してみる
他の業者と比べて見積もり箇所で料金が高額に設定されている場合など、交渉により他業者に合わせて値引きしてくれることもあります。あくまでも他の業者との比較内での交渉となりますので、無茶な交渉はいただけませんが、常識の範囲でチャレンジしてみても良いでしょう。
優良業者の選び方
シーリングライト交換にあたっての費用は依頼する業者選びで変化します。費用だけではありませんが優良業者を見極めましょう。見極めのポイントとして3点あげておきます。
・資格の有無
もちろんですが、資格のない業者は利用できません。都道府県に登録する「登録電気工事業者」の有無を確認しておきましょう。これはホームページなどでも確認できる場合もありますし、大事なことですので直接確認しても良いでしょう。
・問い合わせ時の対応
見積もり依頼などに丁寧に対応してくれたかも重要なポイントです。担当者の対応や、見積もり書の見やすさなど細かいところですが優良業者はこのような部分も気を配っているものです。また、業者もお客様をみていますので、こちらの対応も不愉快な印象を与えるような言動は避け、節度のある対応を心がけましょう。
・アフターフォローがあるか
シーリングライトについて取り付け後に問題がなければいいのですが、万が一不具合があった場合の対応についての説明も受けておきましょう。保証はあるにこしたことはないでしょう。取り付け後のクレームは業者として一番嫌なものです。こちらの説明もしっかりおこなっている業者は優良業者といっても良いと思います。
【まとめ】シーリングライトへの交換費用を抑えるには業者選びが重要
シーリングライトとは?
シーリングライトとは天井に直接取り付ける照明器具のことで、お部屋を全体的に明るくしたい場合に最適。引掛けシーリングで取り付けるタイプが主流。引掛けシーリングは取り外しの容易さ、火災の発生リスクを下げることが可能。設置後のお手入れも簡単にできるのであらゆる場所におすすめできる。
配線の設置については国家資格の「電気工事士」の資格が必要となるので、取り付けは業者へ依頼することになる。
シーリングライトの交換費用は？
・本体の価格は様々だが、一般的なものは5000円～20000円程度。この他に設置費用が必要な場合は業者工賃として10000円～20000円が必要となる。
・交換費用を抑えるためには、複数業者から見積もりをとること、見積もり書の内容を確認し、追加料金がかからない業者を選ぶことの他、常識の範囲での値引き交渉などの方法がある。
シーリングライトの交換は業者選びが重要。資格の有無、担当の対応、見積書の見やすさ、アフターフォロー等を確認して優良業者を選択する。
・現在の照明器具はこのシーリングライトタイプが一般的となっており、既存の照明からの交換は照明器具本体のみの購入で交換が可能です。配線のない新しい場所への設置についても最初の工事費用のみで、その後の交換が非常に容易となります。照明器具の交換でインテリアのアレンジを楽しんでみてはいかがでしょうか。
