新築への入居を前にドキドキとワクワクで眠れない日々を送っている方もいることでしょう。ですが、その前にしっかり引っ越しの準備をしておく必要があります。新築入居前に必要なもの。それは「マスキングテープ」です。
ここでは新築の入居前にマスキングテープを用意する必要がある理由についてご紹介します。「なぜ新築の入居前にマスキングテープなの?」と考えてしまう方もこの内容をみればきっと納得できるはずです。

目次
<新築に入居する前に>マスキングテープとは?

マスキングテープとは?
「マスキングテープ」は塗装作業の際、塗装箇所以外が汚れないようにするために使われる粘着力の低いテープを指します。「マスキング」という言葉には「覆い隠す」という意味があり、基材がポリエステルのものは「養生テープ」とも呼ばれています。
最近では本来の「養生」以外に、DIYに使われる「装飾用」のマスキングテープも最近人気があるみたいです。「装飾用」のマスキングテープの素材は主に和紙が使われてます。
今回購入していただきたいのは「養生テープ」の方です。100均でも購入可能なのでお財布に優しいところも良いポイントですね。
マスキングテープを貼るメリット
マスキングテープを張ることのメリットは主に2つあります。
①ホコリがとれやすくなる。
壁紙や洗面台の継ぎ目、玄関や床のコーキング部分はホコリが溜まりやすい個所で、特にコーキング部分はゴム素材が使われていることが多く、なかなかホコリがとれない個所でもあります。「マスキングテープ」は表面がツルツルした素材なので、そのような個所に「マスキングテープ」を貼ることでホコリが溜まりにくく掃除がグッと楽になります。
➁汚れたら剝がすだけなので掃除が楽になる。
ホコリが溜まったら剥がして、新しいテープに貼り替えるだけでOKなので掃除時間もかなり短縮でき、ストレスの軽減にもなります。新生活に慣れないうちは家に帰るとくたくたに疲れてしまうので、掃除の苦手な方には特にオススメです。
新居に入居したらなるべく早めに汚れやすいところに「マスキングテープ」を貼りましょう。
<新築に入居する前に>マスキングテープを貼る場所は?

では、具体的にどのような場所にマスキングテープを貼ると効果的なのかご紹介します。
サッシの溝
サッシの溝は狭くて手が届きにくくホコリや泥がこびりつきやすい場所です。ここにマスキングテープを貼っておくことで掃除の手間を省くことができます。
また、アロマの香り付きのマスキングテープを貼ると虫を寄せ付けなくする防虫効果がありおすすめです。
洗面台のコーキング
洗面台は毎日使う場所で汚れもつきやすくなります。コーキングにホコリがつくと拭いても取り除きにくいのでマスキングテープで保護しておくことをおすすめします。マスキングテープが汚れてきたらこまめに取り替えましょう。
キッチンのコーキング
キッチンは調理による油汚れがつきやすい場所です。油汚れは時間が経過して固着すると取り除くのが大変です。また、シンクまわりのコーキングも水分によるカビが発生しやすいのであらかじめマスキングテープで保護しておきましょう。
壁紙の継ぎ目
壁紙と巾木(はばき)の継ぎ目となる小さい溝はホコリが溜まりやすい場所です。また、淡い色の壁紙は汚れが目立ちやすいので、汚れ防止にマスキングテープを貼っておきましょう。
コンロのすき間
埋め込み式のビルトインコンロも調理台との間に隙間ができ、ここに入り込んだ汚れは非常にとりにくくなります。コンロ本体を取り外しての掃除は大変ですので汚れの侵入防止にマスキングテープを使いましょう。
レンジフードの溝
レンジフードは油汚れのたまり場となります。レンジフードの溝に入った汚れはなかなか落ちません。マスキングテープを貼り保護しておきましょう。また、換気扇のカバー全体をマスキングテープで覆っておくとカバーの掃除が簡単にできます。
浴室等のドアの下
浴室は湿気がこもりやすくドアの枠には特に汚れが付着します。水回り用に防カビ効果のあるマスキングテープも販売されていますのでこちらでしっかり保護しておきましょう。

<新築に入居する前に>マスキングテープを貼る時の注意点

マスキングテープを貼るならできるだけ効果があるように正しい貼り方で貼りたいものです。ここではマスキングテープを貼る時に気を付けておくポイントについてご紹介します。
周りの色に合わせる
できるだけ目立たないようにマスキングテープを貼る場所に合わせて色を変えて使いましょう。汚れを保護する目的で利用するテープが目立つと、逆に汚く見えてしまいます。黒いサッシには黒いテープ、白い壁の溝には白いテープ、アルミ、ステンレスにはグレーのテープといった風に使い分けて下さい。
また、目立ちにくい半透明のマスキングテープも販売されていますのでこちらも活用しましょう。
幅を揃える
マスキングテープには様々な幅の商品が販売されています。貼る場所に合わせてテープを選びましょう。幅の合っていないテープでは目立ったりホコリが入る恐れがあります。ちょうど合う幅のテープが見つからない場合は余った箇所をカッターで切り落とし揃えて下さい。
定期的に張り替える
マスキングテープは時間が経つと経年劣化し、変色や糊が固着してしまいます。定期的に張り替え、きれいな状態を保ちましょう。特に床はフロアコーティングの剝がれにつながりますので気を付けましょう。
貼る際はまっすぐに
マスキングテープの貼り方が歪んでいると隙間からホコリが侵入し、テープの保護効果が落ちてしまいます。隙間ができないようにできるだけ直線的に貼りましょう。専用のテープカッターを使うと切り口もきれいに仕上がりますのでおすすめです。
マスキングテープの選び方と活用ポイント
新築の入居前にマスキングテープを活用することで、家をきれいに保ち、傷や汚れを防ぐことができます。しかし、マスキングテープにはさまざまな種類があるため、用途に合ったものを選ぶことが重要です。適切なものを選ばないと、剥がすときに粘着剤が残ってしまったり、十分な保護ができなかったりすることがあります。ここでは、マスキングテープの選び方と、より効果的に活用するためのポイントについて紹介します。
まず、マスキングテープの素材には違いがあり、それぞれ特性が異なります。一般的に使われるのは和紙製のものですが、ほかにも布製やビニール製のものがあります。和紙製のものは薄くてしなやかで、貼り直しがしやすいのが特徴です。一方、布製やビニール製のものは粘着力が強いため、しっかり固定したい場合に適しています。ただし、強すぎる粘着力のものは、新築の壁や床に使用すると剥がす際にダメージを与える可能性があるため、注意が必要です。
次に、使用する場所や目的に合った幅のものを選ぶことが大切です。細めのテープは小さな隙間や細かい部分の保護に向いており、広い範囲を覆う場合は幅広のものが便利です。特に、フローリングや壁の保護を目的とする場合は、ある程度の幅があるものを選ぶと、隙間なくカバーできるため安心です。また、テープの厚みも重要な要素です。薄いものは曲面になじみやすく、厚いものは耐久性があり、長期間の使用に適しています。
また、マスキングテープの色やデザインも用途に応じて選びましょう。目立たせたくない場合は、壁や床の色に近いものを選ぶと、インテリアの美観を損なわずに使うことができます。逆に、一時的なマーキングとして使用する場合は、目立つ色のものを選ぶと便利です。最近では、デザイン性の高いものも多く販売されており、インテリアのアクセントとして活用するのもひとつの方法です。
さらに、使用環境に合わせた機能性のあるものを選ぶと、より便利に活用できます。例えば、防水タイプのものはキッチンや浴室などの水回りでの使用に適しており、防カビタイプのものは湿気が多い場所でも安心して使えます。また、長期間貼ったままにする場合は、紫外線や温度変化に強いものを選ぶと、劣化しにくく長持ちします。
マスキングテープを活用する際のポイントとして、まず貼る前にしっかりと貼り付ける面を清掃しておくことが重要です。ほこりや油分が残っていると、粘着力が弱まり、しっかりと固定できなくなることがあります。特に、新築の場合は工事の際に微細な粉塵が残っていることがあるため、柔らかい布などで拭いてから使用するとよいでしょう。
また、貼る際にはシワにならないように慎重に作業することが大切です。特に長い距離を貼る場合は、一気に貼ろうとせず、少しずつ確認しながら貼ることで、仕上がりがきれいになります。さらに、角や曲面に貼るときは、テープを少し引っ張りながら貼ることで、浮きにくくなります。
剥がす際には、急に引っ張るのではなく、ゆっくりと一定の速度で剥がすのがポイントです。角度を浅めにしながら剥がすと、粘着剤が残りにくく、きれいに剥がすことができます。長期間貼ったままにしていた場合は、ドライヤーなどで少し温めることで、剥がしやすくなります。もし粘着剤が残ってしまった場合は、アルコールを含ませた布で軽く拭くときれいに落とせます。
マスキングテープは、適切なものを選び、正しく使用することで、新築の美しさを維持しながら便利に活用することができます。壁や床の保護だけでなく、引っ越し作業時のマーキングや、家具の仮固定など、さまざまな場面で役立つアイテムです。新生活を快適にスタートさせるために、マスキングテープを上手に活用しましょう。
<新築に入居する前に>住宅専用のマスキングテープも!

マスキングテープの中にはこのような住宅の汚れ防止専用の商品も販売されています。
壁紙用マスキングテープ
トースターや電気ポットを壁の近くに置いておくと熱やポットからの飛び散りによって壁に汚れが付着してしまいます。このようなあらかじめ汚れることが予想される壁には壁紙専用のマスキングテープが販売されています。糊残りがしにくく、きれいにはがせるタイプとなっていますのではがすときも安心です。
IH隙間ガード
キッチンのIHコンロと調理台の隙間を埋めてくれる専用アイテムとなります。100円ショップで購入が可能となっていますのでお手軽に使うことができます。シリコン製で水分の付着にも強いのでIHコンロ以外にも湿気の多い場所で使えるアイテムとなります。
透明シート
キッチンのコンロ周りの壁は油汚れが付着し、掃除が大変です。これは透明シートですので貼っても目立たず、汚れたら張り替えることでいつまでもきれいなコンロ周りを保つことができます。
【まとめ】マスキングテープできれいを長持ちさせよう!
住宅は一度汚れてしまうと掃除は非常に大変で時間も労力もかかります。きれいな状態のうちにマスキングテープで保護しておくことは、新築の状態をできるだけ長く保つことができます。新築の入居前にはマスキングテープを使い、しっかり汚れ対策をしておきましょう。