自宅やオフィスの改装に合わせてお祝いを贈ろうと考えている場合、「どうやって贈ればいいかわからない」、「何を贈ればいいの?」と考えてしまう人も多いと思います。ここでは改装の際に贈るギフトについて解説していきます。
せっかくのお祝いですから、贈る相手が喜んでくれるギフト選びの参考にしてみて下さい。
<改装祝い>改装とは?改築との違い
「改装」に似た言葉で「改築」という言葉もありますが、このような言葉の使い方に違いはあるのでしょうか?それぞれの意味についてご紹介します。
・改装(かいそう)
改装は建築物の外装や内装、または設備を新しく変更することを言います。広さや間取りの変更は行わず、壁紙の変更や、ペンキの塗り替えなどがこちらにあたります。
・改築(かいちく)
改築は広さは変えずに間取りの変更を伴う工事の事を言います。二つの部屋を合わせて大きな部屋に変えたり、キッチン、バスルームの位置の変更を伴う工事もこちらにあたります。改装より大きな工事と言えるでしょう。
・改修(かいしゅう)
改修は古くなったり、壊れたりしたものを直す工事のことです。屋根の瓦を交換したり、雨漏りの修理などがこちらに該当します。
・増築(ぞうちく)
増築は建物の大きさ自体を変える工事となります。部屋を増やしたり、二階建てにしたりといった工事です。
どちらの工事においても同じようなお祝いで考えていいと思いますので、今回は改装で統一してご紹介していきます。
<改装祝い>お祝いを贈る際のマナー
では、お祝いを贈る際に注意しておきたいポイントについてご紹介します。
改装祝いを贈るタイミングは?
まず、ギフトを贈るタイミングですが、改装工事完了の1週間以内がベストです。ただし、相手の都合もあるのでしっかりスケジュールは確認しておきましょう。基本的には改装を行った現地にお伺いして渡すのが良いと思います。
もし、改装を行った相手が改装のお披露目パーティーを計画しているようなら、その日に合わせて持参し、手渡しすると良いでしょう。
改装祝いの相場は?
次に気になるのは贈るギフトの相場です。これは自分と相手の関係性で考えると良いでしょう。
こちらはあくまでも目安となりますので、今までの経緯や、自分のお祝いへの気持ちの度合いなどを考慮して決めましょう。
改装祝いの包み方は?
現金を贈る場合は「ご祝儀袋」に入れて贈ります。物品の場合ものしをつけて渡すのがマナーとなります。
表書きには、「御祝」・「祝御改装」・「改装御祝」などと書き、水引には紅白の「蝶結び」を使います。こちらは「何度あっても良い御祝」という意味があり、逆に「繰り返すことがない」方が良い場合の結婚式や快気祝いなどは「真結び」と呼ばれる水引が使われます。
メッセージカードで印象度アップ
必ずつける必要はありませんが、御祝にはメッセージカードを付けるとより相手にお祝いの気持ちが伝わります。せっかくのギフトですから、自分の祝いの気持ちを相手にしっかり伝えるためにもメッセージカードは用意しておきましょう。
・自宅の改装へ贈るメッセージ
ご改装おめでとうございます。心機一転、益々のご繁栄をお祈りいたします。お体を大切にご自愛ください。応援しております。
・お店・オフィスの改装へ贈るメッセージ
この度はご改装、誠におめでとうございます。御社の益々のご繁栄と皆様方のご健勝を祈念いたします。
などとなります。また、忌み言葉と言われる「火・燃える・焼ける」、「流れる・飛ぶ」、「倒れる・壊れる」などは使わないように気をつけましょう。
改装祝いのギフトにNGなもの
・火を連想するもの
建物の改装などの場合、火事を連想するようなものは避けましょう。灰皿やライター、暖房器具などもNGです。また、相手の好みもありますが、赤いものも火を連想するので避けた方が良いでしょう。
・踏むもの
玄関マットや、カーペットなどの敷物、またスリッパやルームソックスなどの履物は踏みつけるという意味で相手に失礼にあたります。特に年配の人に贈るのは気を付けた方が良いでしょう。
・インテリア用品
特に欲しいものが分かっている場合以外では新しいインテリアにこだわりのある人もいますので、相手の好みに合わないインテリア用品は迷惑となりますので避けた方が良いでしょう。
<改装祝い>喜ばれるギフト
ではここからは改装祝いで喜ばれるおすすめのギフトについてご紹介します。
現金・商品券
改装後は何かと出費がかさむもの。使い道に困らない現金や、必要なものを購入できる商品券は間違いありません。贈る相手との関係性で好みがわからない場合はこちらを選択すれば喜ばれること間違いなしです。
アルコール類
贈る相手がお酒の好きな人ならどんなお酒でも喜んでくれるはず。お披露目パーティーがあるならパーティーの席で楽しめるシャンパンやワインはおすすめです。
合わせてお酒のつまみになるものをセットで用意すれば、さらに盛り上がること間違いなしです。
日用品
タオルや洗剤、キッチン用品など普段使うものならいくらあっても困りません。調味料などちょっとこだわった品をプレゼントすれば喜んでもらえるはずです。
ただし、洗剤や、シャンプー、ソープ類などにこだわりのある人は「決まったものしか使わない」という場合もあるので事前に確認しておきましょう。
花束
御祝には定番の花束。ギフトとして外すことのないものでしょう。改装後のインテリアが分かっているなら、雰囲気に合わせた花束を用意しましょう。
お店やオフィスなら長期間飾ってもらえるプリザードフラワーなどもお手入れが必要ないのでおすすめです。
家電製品
まだ必要な家電製品がそろっていないことが前もって分かっているならきっと喜んでもらえるでしょう。すでに持っている場合は困るだけですので、必ず事前に確認しておきましょう。
また改装後のインテリアが分からない場合はお部屋の雰囲気に合わせやすいようにできるだけシンプルなデザインのものを選ぶようにしましょう。
カタログギフト
「贈る相手の好みが分からず、何を贈ったら良いか分からないけど現金や商品券のように金額が伝わるのは嫌」という場合はカタログギフトが最適です。相手の好きなものを購入でき、金額も直接伝わらないメリットがあります。
ですが、年配の方でカタログギフトに抵抗のある方もいるので、相手の年齢なども考慮して判断しましょう。
【まとめ】改装祝いは相手のライフスタイルに合わせて喜ばれるものを選ぼう!
改装祝いはこれからの新しい出発を祝う大事な贈り物になります。せっかくなら喜ばれるものを贈りたいと思います。ここで紹介したマナーやギフトを参考にして何を贈るのかしっかり考えてみましょう。
しかし、相手のライフスタイルによって喜ばれるギフトは様々ですのであくまで贈る相手のことを一番に考え、お祝いの気持ちを伝えることができるギフトを選んで下さい。