「読書家」と聞くとどのようなイメージを持っていますか?「知的でかっこいい」、「勉強ができそう」といった印象を受ける人も多いと思います。ここでは読書家についての「あるある」や読書の習慣が身につく方法をご紹介します。
「読書が好きだけど自分は読書家と呼べるのか」という疑問をお持ちの方も、読書家あるあるをご紹介しますので自分にどれだけ当てはまるかチェックし、判断してみましょう。
<読書家あるある>読書家とは?
まず、「読書家」とはどのような人のことを言うのでしょうか。読書家の定義と特徴についてご紹介します。
読書家とは
読書家とは、「よく書物を読む人」のこと。つまり、「人並み以上に本をたくさん読む人」という意味です。では、どのくらい本を読めば読書家と呼べるのでしょうか?
2019年に文化庁が行った世論調査で16歳以上の男女3590人を対象に「月に何冊本を読むか」というアンケートでは、約半数の人が0冊で、1~2冊という人が37%程度となっており、8割の人が2冊以下となっています。この結果を踏まえると「月3冊以上の本を読めば読書家」と言えます。
もちろんたくさん読めばいいという訳でもありません。本によって文字数も違いますので1冊にかかる所要時間も変わってきますし、内容の理解度も重要です。ですがひとつの目安として読書家を目指すのであれば「月3冊以上の本を読む」という目標に挑戦してみると良いでしょう。
読書家の特徴
読書家と言われる人の特徴についてもご紹介しておきます。
・好奇心が旺盛
本を読むことが好きな人は「自分の知らない世界を知りたい」という意識が多く、好奇心の旺盛な人となります。未知の世界に興味があり、実際に自分で体験のできないことを疑似体験するために読書という方法をとるのです。
また自分の知らないことを知らないままにしておけない性格の人が多く、納得いくまで調べるため本を読むのです。
・周囲の人や場の空気が読める
本を読むことで「想像力」が身に付きます。これにより周りの人や場の空気を観察し、相手の気持ちを想像することができます。相手の気持ちが想像できるとその場に合った行動や言動が選択できるので、良好な人間関係を築くことができるのです。
・時間の使い方が上手い
読書には時間が必要になります。つまり読書の好きな人は一日の中で読書の時間を創り出すために創意工夫をしていることになります。
一日の中で無駄な時間をなくし、読書の時間を創るということをしていくことで、時間の管理が上手くなり、読書以外の部分でも時間の使い方が上手くなるのです。
・表情から自信が感じられる
読書でたくさんの知識が蓄積されると人は自然と自信になります。自分が「知らない」ことが少なくなり、それは表情にも表れます。知識量や情報量は自信につながるもので、ここからくる自信のある表情とは決して人をバカにするようなものではなく、穏やかさをあわせもった表情といえるでしょう。
・共感能力が高い
本を読むことで得られる「想像力」は人への「共感能力」へもつながります。想像力のない人は相手の気持ちを理解することができず、共感することもできません。読書による想像力の向上は会話などでの共感能力のアップにつながるのです。
・会話が上手い
本を読まない人は会話に深さがなく、面白味のない会話となってしまいます。読書による知識の蓄積は会話の幅を広げ、「会話が面白い人」と言われるようになれます。
<読書家あるある>読書家のあるある10選
ここからは読書家の人が「あるある」と共感する項目を10個紹介します。自分にいくつ当てはまるか数えてみましょう。
人の本棚で性格診断してしまう
他の人が読んでいる本の傾向によって、「この人は〇〇な人かな」と判断しようとしてしまいます。本棚に自己啓発本やビジネス書が並んでいる人は「意識の高い情熱大陸系」や、小説の多い人は「センシティブな太宰治系」といったように分類してしまいがちです。
上司が小説を読んでいると親近感を感じる
上司がビジネス書や自己啓発本ではなく、小説を読んでいることがわかると親近感を感じてしまいます。そして上司がその小説を読んで何を感じたのかが気になってしまい、その返答内容で上司の感性を理解しようとしてしまいます。これはいい関係をつくることにも役立つと思います。
上司が自己啓発本を持っていると恐怖を感じる
すべての自己啓発本というわけではありませんが、本のタイトルが「部下をやる気にさせる方法」や、「リーダー論」のようなものだと、いつかこの本の内容が自分に降りかかってくるという恐怖を感じます。
そのため自分が自己啓発本を読むときは、自宅で人の目につかないように読むことが多くなります。
本のジャンルで格付けしてしまう
本の好きな人で「自己啓発本」より「ビジネス書」、「ビジネス書」より「小説」という評価をしてしまう人も多くいます。もちろんどのジャンルの本が良くてどのジャンルの本は悪いという事ではありませんが、本好きな人との会話ではこの「格付け感」を感じる事もあるようです。
電車で他の人が読んでいる本のタイトルが気になる
新しい本の物色も含めて、他の人がどのような本を読んでいるかとても気になります。カバーをかけている場合はもちろんわかりませんので、「この人はこんな本を読んでいそうだな…」など想像を膨らませている場合もあります。
人に本を薦める時は緊張感を感じる
「本を紹介してイマイチだったらどうしよう」や、「自分がおすすめした本が面白くなくて本が嫌いになったら嫌だな」などと勝手に出版業界を背負って悩んでしまうことがあります。
本の感想に対するハードルを自分で上げてしまう
人から本についての感想を求められると「気の利いた感想を言わなきゃ」と自分でハードルを上げてしまうことがあります。聞いた人が考えている以上に気を使ってしまい、安易に「面白い」と言えなくなってしまうことがあるでしょう。
自分の読んだ本が実写化されるとドヤ顔
世間の人より先に読んでいるという優越感から、原作者でもないのにドヤ顔になります。「あの作品なら実写化で成功するな」とか、「キャストはこんな人がいいな」など上から目線で考察を始めてしまいます。
結局実写化をみるとガッカリ率高め
自分の想像で脳内に映像が出来上がっているので、「なんであのシーンがカットされているんだ」とか、「あの場面のイメージが違う」といったガッカリ率は高めになってしまいます。
出張が決まると本の物色を始める
出張時の移動時間は絶好の読書時間となりますので、仕事の事より「なんの本を読もうか」ということが頭を過ぎります。読書家にとって出張の移動時の一人時間は至福の時間と言えるでしょう。
<読書家あるある>読書の習慣が身につく方法とは?
最後に読書に興味があるけどどうしても習慣化できないという人に読書の習慣が身につく方法についてご紹介します。
読書の時間を1回15分までと決める
人が集中力を保てる時間は15分と言われています。また、一日の中で1時間という時間を新しくつくることは至難の業です。まずは一日15分の時間をつくり、その時間は必ず「本を読む」ということを習慣付けしましょう。
本の置き場所を固定する
「テレビを見てしまう」、「スマホをいじってしまう」というのは、手の届くところにあるからです。本を机の上やベッドの枕元に置いて「すぐに読める環境をつくっておく」ことが大切です。カバンの中や、本棚に並べていては本を開くのがワンテンポ遅れます。少しの隙間時間で本を読めるように「5分あれば本が読める環境」をつくることが重要なのです。
スマホを手放し本を持つ
外出の際も同様で、習慣にしたいものはすぐに行動できる環境をつくる必要があります。電車に乗るときに「スマホを片手に」行動していませんか?これを「本を片手に」変更すれば本を読むまでのアクションが減り、本を読む習慣を身につけることができます。
【まとめ】読書家になるために「あるある」をチェック!
読書家は知識を得るだけでなく、想像力やコミュニケーション力の向上が図れます。今回ご紹介したあるあるで自分の読書家レベルをチェックし、自分の成長につなげていきましょう。