近年人気を集めている「和モダンスタイル」をご存知ですか?和×モダンのミックスは、合わないようで実は相性抜群です。そこで、こだわって選びたいのが照明です。
照明なんて全部普通のシーリングライトでいいでしょ…とこだわりを持たない人も多いのが現状です。しかし、こうしたミックススタイルでは照明の演出効果が重要な役割を果たします。
和モダンなインテリアを目指している方は、ぜひ照明選びにこだわってみましょう。ここでは和モダンスタイルの照明選びのポイントを説明します。
和モダン照明を選ぶポイントとは?
和モダンな空間を演出するには、「和」と「モダン」が喧嘩しないように、バランスよく取り入れる必要があります。和モダンのインテリアテイストを理解した上で、照明も合うものを選びましょう。
和モダンインテリアの特徴とは?
和モダンスタイルとは、昔ながらの日本の伝統を大切にした「和」の要素と、スタイリッシュで都会的な「モダン」な要素を組み合わせたインテリアスタイルです。オシャレなインテリア要素もありながら、どこかホッとできるのが魅力です。
ビビッドな色味のものは避けて、落ち着いた色味で空間をコーディネートしましょう。差し色として取り入れるなら、くすみのある渋い色味のものがオススメです。
和モダンインテリアを作るには?
①和室+モダン要素
和室は畳や障子、襖などの「和」を感じる空間ですが、そこにモダンなデザインのものをプラスすることで、和モダンスタイルが完成します。襖でモダンな柄を取り入れたり、照明でスタイリッシュさをプラスするのがオススメです。
畳は長方形のものではなく、正方形のものを2色交互に並べるとモダンな印象になります。
②洋室+和要素
洋室はフローリングやソファ、家電など「モダン」な要素があふれる空間です。そこに和柄のアクセントクロスや木格子を取り入れると、和モダンな印象になります。和風なフロアライトなどをプラスするのもオススメです。
和モダンな照明の特徴とは?
和モダンな空間には自然素材を生かしたものや、モノトーンの色味がマッチします。和紙を使用したものや、竹を編み込んだものなどをインテリアのアクセントとして取り入れてみましょう。
「和」のスタイルは、目線が低めの位置にくるように空間をコーディネートするのが特徴的です。かつて床に座って生活していた頃の伝統的な生活スタイルを、目線を低くすることで取り入れることができます。柔らかい光を放つ間接照明などを、低めの棚の上や床に直置きするのもオススメです。
和モダンな空間にオススメの照明とは?
では、具体的にはどんな照明が和モダンスタイルになじむのでしょうか?タイプ別に見てみましょう。
シーリングライト
シーリングライトとは、天井に貼り付けて取り付ける照明です。高い位置から空間全体をまんべんなく照らすことができ、1つで十分な明るさを確保できます。天井にくっついているため、圧迫感のない開放的な印象に仕上がります。
和モダンな空間には、飾り気のないシンプルなシーリングライトがオススメです。和室に取り付ける場合は木や和紙で作られたものを、洋室に取り付ける場合はスタイリッシュな印象になる角型のフラットなタイプがマッチします。
ペンダントライト
天井からコードやチェーンで吊り下げるように取り付けられた照明です。照らしたい箇所を部分的に照らすのに向いています。光源と照らしたい対象物が近いため、陰影による空間の立体感を楽しむことができます。
和モダンな空間にペンダントライトを取り付ける場合は、乳白色のガラス製のものや和紙で作られたもの、竹を編み込んだものなど、柔らかい光を楽しめる素材がオススメです。
ダウンライト
ダウンライトは天井に埋め込んで取り付ける小型の照明です。天井面がフラットになるため、デザイン性を重視する方にオススメです。和室の天井にも洋室の天井にもマッチする万能さが魅力です。
1つでは明るさが足りないため、複数組み合わせる必要があります。天井に埋め込むため後から位置を変えることはできないので、取り付ける位置はよく考えて決めましょう。バランスよく天井の四角に配置したり、中央に集めて取り付けたりと、取り付け方は自由です。
ブラケットライト
ブラケットライトは壁に取り付けるタイプの照明です。照らしたい箇所を部分的に照らしたり、間接照明として楽しんだりと、補助的な照明として使われることがほとんどです。壁のインテリアとしても重宝します。
和モダンな空間に取り付ける場合は、光源を隠すように取り付けたり、乳白色の優しい光を放つものがオススメです。
新築・リフォームのタイミングでのみ可能な和モダンな照明の種類
新築やリフォームのタイミングなら、思い切って電気工事を依頼して照明を取り付けるのも1つの方法です。工事を依頼することで、本格的でオシャレな照明を取り付けることが可能になります。
ダクトレールを取り付ける
和モダンなリビングダイニングにはスタイリッシュな印象になるダクトレールを取り付けるのもオススメです。ダクトレールとは、天井に取り付けて使用するレール状の配線器具で、レール上であればどこにでも照明を取り付けることができます。
天井に埋め込んで取り付ける埋込タイプや、天井に直接固定する直付けタイプは、電気工事が必要になるため、新築やリフォームのタイミングでないと取り付けが難しい場合がほとんどです。
壁側にダクトレールを設置して、スポットライトを壁に当てるように複数取り付けると、壁のインテリアを照らす間接照明として使うことができます。モノトーンの筒状のタイプだとスタイリッシュさがアップしてオススメです。
また、ダイニングテーブルの上にダクトレールを取り付けて、和の要素を感じるペンダントライトを吊り下げて雰囲気を出すことができます。
間接照明を取り付ける
和室の収納を床から浮かせるように取り付け、その下に棚下灯を設置すると、間接照明として幻想的な光を楽しむことができます。天井や足元に1直線に間接照明を取り付けると、よりムードのある空間を演出することが可能です。
コード付きのコンセントタイプの棚下灯であれば、コードが届く位置であればDIYで取り付けることができます。
まとめ
和モダンスタイルは、昔ながらの日本の伝統を取り入れた「和」のスタイルと、都会的でスタイリッシュな「モダン」なスタイルが融合した、居心地のいい空間です。全く正反対のインテリアスタイルのようで、取り入れ方次第で両方のよさを引き立てることができます。
照明を選ぶ際は、派手なデザインのものは避け、シンプルなデザインのものを選びましょう。色味のあるものではなく、モノトーンや木目などの無彩色がオススメです。また、乳白色ガラスや和紙などの優しい光を放つ素材のものが和モダンスタイルにはマッチします。
これから新築やリフォームのタイミングなら、思い切ってダクトレールを天井に取り付けたり、収納や棚の下に間接照明として棚下灯を取り付けるのもオススメです。
居心地のいい和モダンな空間を、是非照明から取り入れてみましょう。