“家具と同じように照明にもこだわりたい”そんな方は照明のデザイナーズブランドを選んでみませんか?5つのブランドを一覧で紹介します。
私たちの目に届く光の質までも計算されたデザインの照明たちは、どれも素晴らしいものです。お気に入りのブランドを見つけて、お部屋に取り入れてみましょう。
目次
【デザイナーズブランド一覧①】Louis Poulsen(ルイス・ポールセン)
ルイス・ポールセンとは1874年にデンマークで創業した照明ブランドです。
ルイス・ポールセンの特徴
ルイス・ポールセンは北欧でトップクラスの照明器具ブランドです。日本でも知名度があり人気のあるブランドの一つです。
ルイス・ポールセンを象徴するデザイナーのポール・ヘニングセンは、光と影、グレア、光の特性に配慮して照明をデザインしており、人間が生物としての快適さを感じられるように設計されています。一見デザイン性を重視して作られているようで、実は光が人に与える影響を考慮して作られています。(グレアとは不快感や物の見えづらさを生じさせるような眩しさのこと。)
ルイス・ポールセンは、屋内、屋外を問わずに、人々が心地よいと感じる光を生み出す照明をかたちづくっています。照明はただ明るく照らすだけでなく、光に演出性や快適性を追求し続けている姿が魅力です。
60年以上愛され続ける「PH5」
ポール・ヘニングセンによって1958年にデザインされた「PH5」。大小異なるサイズのシェードが美しく重なったデザインが特徴的です。シェードに光を反射させる作りになっていて、眩しさを感じさせずに、空間全体に光を届けることができます。
メインシェードの長さが50cmであることから「PH5」と名付けられました。どんな電球でも使用できるようにというコンセプトのもとデザインされていて、どんな照明を取り付けてもグレアフリーで快適な光を届けることができます。
【デザイナーズブランド一覧②】FLOS(フロス)
モダン照明の最先端を走り続けているフロス。1962年にイタリアで創設された照明ブランドです。
フロスの特徴
イタリアを代表するデザイナーのカスティリオーニ兄弟を中心に創設されました。毎年、最新技術を使った世界のトップデザイナーとコラボしている勢いのあるブランドです。クオリティの高さから、世界中の高級ホテルでも重宝されているほどです。
フロスの照明器具は、モダンでスタイリッシュなデザイン性と確かな品質をあわせ持ち、人気を集めています。ただ照明としての役割だけではなく、インテリアを演出する上でも重要な存在です。
モダンデザインの象徴「Arco」
1962年にアキッレ・カスティリオーニとピエル・ジャコモ・カスティリオーニ兄弟によって発表された照明です。街の街灯をヒントに生まれたデザインは、フロアライトなのにペンダントライトのように上から照らす画期的なデザインが特徴的です。
大理石のベース部分からアーム部分がアーチ状に伸びており、アーチの長さは2mほどあります。部屋の隅にベースを置いてもテーブルの上を照らすことができ、まるで天井から吊るさないペンダントライトのような使い方ができます。
【デザイナーズブランド一覧③】LE KLINT(レ・クリント)
1943年にデンマークで創業されたレ・クリント。美しいプリーツのシェードが特徴的な照明ブランドです。
レ・クリントの特徴
1901年という創業以前に、デンマークの建築家であるP.V. イェンセン・クリントが、日本の折り紙をヒントにオイルランプの明るさを調節するためのプリーツシェードを作りました。プリーツ部分が生み出す美しい陰影やデザイン性、機能性が注目され、1943年創業に至りました。
シェードはプラスチックシートを1枚1枚手で折り上げて作られています。この技術は習得まで3年、一人前になるまで10年かかると言われています。
プラスチックのプリーツシェードから出る光は、優しく心地よく空間を照らすことができます。
彫刻的で美しい「172C」
1971年にポール・クリスチャンセンによってデザインされた照明の「172C」。それまでは直線的に折られたデザインのプリーツが印象的でしたが、「172C」はシェードに対してカーブを多用したデザインになっています。球体の優しいフォルムとなめらかなカーブのプリーツが特徴的なペンダントライトです。
まるで彫刻のような美しいデザインが、レ・クリントの新たな方向性を確立した照明です。
【デザイナーズブランド一覧④】artek(アルテック)
1953年にフィンランドでアルヴァ・アアルトと妻のアイノ・アアルトを含む4人で創業したブランドです。家具と照明を取り扱っています。
アルテックの特徴
artek(アルテック)の名前の由来は、芸術(art)と技術。この2つの融合をコンセプトに家具と照明を作っているブランドです。
アルテックの照明は、灯りがついているかついていないかに関わらず、彫刻のような美しいデザインでインテリアとして楽しむことができます。また、光を拡散させる構造によって眩しさが抑えられ、柔らかい灯りとなって放たれます。アルテックの照明は、優しく心地よい光で空間を照らすことができます。
2019年に日本初の直営店が東京の表参道にオープンしました。
多灯使いしたい「A330S」
1936年にヘルシンキの高級レストラン「サヴォイ」のためにデザインされたゴールデンベル「A330S」。黄金色に輝く真鍮は加工されておらず、真鍮そのものの美しさを感じることができます。経年による変化を楽しむことができるのも魅力の一つです。
下に向かった開口部分から光を放つことで眩しさを抑えることができ、開口部分とシェードに刻まれた穴から、光が輪のように分散されることで、柔らかい光を放っています。
【デザイナーズブランド一覧⑤】Fritz Hansen(フリッツ・ハンセン)
1872年にデンマークで創業されたフリッツ・ハンセン。家具も扱う老舗メーカーです。
フリッツ・ハンセンの特徴
インテリア史に残る有名な家具を世に送り出しているフリッツ・ハンセン。
照明は眩しさを感じず、心地よく過ごせるようにとデザインされています。
2015年にはユトランド半島のオーフスを拠点に活動するライティングブランド「Lightyears(ライトイヤーズ)」を傘下に収めていて、著名なデザイナーや建築家とのコラボによって、モダンな照明を次々と生み出しています。
温かみを感じるデザインの「FRITZ HANSEN NIGHT OWL」
北欧らしい温かくて心地よい光を生み出したいという思いから作られた「NIGHT OWL」。ベース部分と楕円形のシェードが絶妙なバランスで、白と黒の2色あります。北欧の大自然からインスピレーションを受け、どんなテイストのお部屋にも自然になじむ万能な照明です。
まとめ
いかがでしたか?
照明はただ明るければいいというものではなく、私たちの目に届く光の質まで考え抜かれデザインされています。一見デザイン性を重視しているかのようで、実は機能的なデザイナーズブランドの照明たち。何年も前からずっと愛され続けているわけが理解できますね。
照明1つでお部屋の雰囲気はガラッと変わります。デザイナーズブランドの照明を取り入れて、ワンランク上の空間を目指してみませんか?