引っ越しでは、多くの準備や煩雑な手続きが必要であったりなど、大変なことが多いです。これらのことをしているうちに、「引っ越しの挨拶はどうすればよいの?」と、ふと悩んでしまう人もいます。
引っ越しの挨拶で困ってしまうことのないように、挨拶をする相手やタイミング、マナーなどを把握しておきましょう。
目次
引っ越しで挨拶が必要な相手とは?
引っ越しの挨拶はどこまでするべきか悩む人は多いです。しかし、引っ越しの挨拶をするべき範囲にはある程度の決まりがあります。誰に挨拶すべきか悩まなくてもよいように、挨拶が必要な相手を把握しておきましょう。
旧居の場合
引っ越しの挨拶の基本は生活音が聞こえる可能性がある範囲です。そのため、旧居がマンションであった場合は、住んでいた部屋の両隣と上下の部屋の住民に挨拶をします。また、一戸建てであった場合は両隣の家と向かいの3件、裏側の3件に挨拶をします。
マンションではフロアの世帯数が少ない場合には、フロア全室に挨拶してもよいでしょう。あとで「うちには挨拶に来なかった」と不公平に思われなくなります。一戸建てで挨拶の範囲内にマンションやビルなどがある場合、付き合いがなければ無理に挨拶しなくても問題はありません。
新居の場合
引っ越しの挨拶は新居側でも行っておく必要があります。挨拶の範囲は旧居の場合と変わりなく、マンションであれば住んでいた部屋の両隣と上下の部屋で、一戸建てであれば両隣の家と向かいの3件、裏側の3件です。
挨拶をしない方が良い場合
引っ越し先の物件や挨拶での会話の内容などから、一人暮らしや女性だけで生活していることなどが相手にバレる可能性があります。
これらの情報がバレてしまうことは防犯上良くありません。また、一人暮らしをする女性の家に引っ越しの挨拶に行った場合、相手の女性が挨拶の対応をためらうこともあるでしょう。
そのため、新居側の挨拶をする際には挨拶をしないほうが良い場合もあります。事前に引っ越し先の環境や不動産会社に相談するなどして、挨拶すべきか判断しておきましょう。
引っ越しの挨拶をするタイミング
引っ越しの挨拶はタイミングも重要です。もしタイミングを間違えてしまうとマナー違反となり、相手に迷惑をかけてしまう可能性があります。トラブルなく、スムーズな引っ越しをするためにも、挨拶のタイミングも把握しておきましょう。
旧居側
旧居側の挨拶は引っ越しの1週間前~前日までには済ませておきます。その際には、トラックが通行の妨げや荷物の運び出しによる騒音が出ることなどを事前にご近所へ伝えておきましょう。引っ越し後も連絡を取りたいご近所の方がいれば、合わせて引っ越し先の情報も伝えましょう。
挨拶に行く時間帯は平日の昼間が望ましいです。ただし、食事の時間帯は避けなければなりません。どうしても平日に挨拶に行けない場合は土日や祝日の昼間に行くとよいでしょう。
新居側
新居側の挨拶のタイミングも旧居側と同様に、引っ越しの1週間前~前日までに済ませておき、時間帯も平日の昼間に行くようにしましょう。また、事前にトラックが駐車する時間や荷物の運び込みで音が出ることについて伝えておきことも同様です。
最初の挨拶の失敗が後のご近所トラブルのきっかけとなってしまうことはよくあります。これらか住む場所となるので、良い第一印象を与えるためにも身だしなみを整えて、丁寧な挨拶を心がけましょう。
引っ越し挨拶時の手土産は?
引っ越しの挨拶に行く際には手土産を準備しておく必要があります。しかし、手土産はどのような物を準備すれば良いのか悩んでしまう人もいます。印象を悪くしないためにも、手土産の注意点も知っておきましょう。
相場は1000円以下
引っ越しの挨拶で準備する手土産の相場は500円~1000円です。あまり高額な物を渡すと気を遣われてしまうので注意しましょう。
1000円以下の予算で喜ばれる手土産は日用品で、タオルや洗剤を手土産にする人は多いです。他にはお菓子のように形の残らない物を手土産にする人も多いです。
熨斗について
引っ越しの挨拶で渡す手土産は、これまでお世話になったお礼に送る品です。そのため、贈り物の礼儀として熨斗をつけないと行けないと思う人もいます。しかし、引っ越しの挨拶であれば熨斗なしでも問題はありません。
とてもお世話になった人や目上の人に渡すので熨斗をつけたいという場合には、外熨斗をつけると良いでしょう。熨斗をつける場合には、水引は蝶結びで、表書きには「御挨拶」と書きます。自分の名前は苗字だけで問題ありません。
不在の場合
引っ越しの挨拶に行った際に相手が不在だった場合は、日や時間帯を改めて挨拶しに行きます。もし3回ほど不在が続いた場合には引っ越しの挨拶で伺ったことを手紙に書き、手土産と一緒に郵便受けやポストなどに入れておきましょう。
手土産を玄関に置いたり、ドアノブにかけておくことは避けましょう。家の人が戻ってきたときに不審物と思われてしまう可能性があります。また、手土産が置きっぱなしになっていることで、その家が留守であることがバレてしまうので防犯面でも良くありません。
起こりがちなご近所トラブルとは?
引っ越しの挨拶がきっかけでご近所トラブルが起こることもあるので、新居側の挨拶は丁寧に行う必要があります。また、他にもご近所トラブルの原因となりやすい要素はいくつかあります。安心して生活をするためにも、どのようなことがご近所トラブルに繋がりやすいのか知っておきましょう。
騒音
マンションでは思っているよりも生活音が他の部屋に響いていることがあります。そのため、何気なく観ているテレビや、家族との話し声が隣の部屋まで聞こえてしまっていることもあり、「うるさい」と思われてしまう場合があるので注意しましょう。
また、生活リズムの違いによって、夜中にお風呂に入ったり、早朝に洗濯機を回したりすることも騒音トラブルの原因となってしまうこともあるので注意が必要です。
ゴミ
ゴミの日を守らないと、異臭がしたり、猫や鳥などにゴミを荒らされたりなどすることがあり、他の住民に迷惑をかけてしまうことになります。また、ベランダにゴミを放置した場合も異臭や虫の発生などによって周囲の住民に迷惑をかけてしまいます。
これらのゴミ問題は多くの人に迷惑をかけることになるのでやめましょう。
タバコ
ベランダでタバコを吸う人もいますが、ニオイや煙は隣のベランダまで流れています。また、室内の換気扇の下でタバコを吸うという人もいますが、これも換気扇を通して他の部屋や廊下などにニオイが流れ込む可能性があります。
タバコは配慮しているつもりでも、他人に迷惑がかかることもあるので注意が必要です。タバコ以外にも、アロマや香りの強い料理なども匂いが流れていく可能性があるので注意しましょう。
ご近所トラブル防止のためにもしっかりと引っ越しの挨拶をしよう
引っ越しをする際に挨拶をすることはマナーでもあります。そのマナーが守られていないことでご近所トラブルの原因となることもあります。気持ち良く引っ越しして、安心して生活するためにも、引っ越しの挨拶のマナーを知っておくようにしましょう。