学生であっても、社会人であっても、勉強をし続けることは重要です。しかし、やらなくてはいけないと理解はしているものの、「どうしても勉強が続かない」と悩む人は多いでしょう。
勉強を継続していくためにも、勉強が続かない理由や勉強を継続する方法を知っておきましょう。
勉強が続かない4つの理由
勉強を継続するには、まず自分が勉強を続けられない理由を把握する必要があります。その理由を把握できていなければ、勉強を続けていくための対策を立てることは難しいでしょう。
人によって勉強が続かない理由はそれぞれですが、いくつか定番となる理由はあります。それらの理由が自分に当てはまっていないか確認しておきましょう。
理由1:勉強が好きではない
勉強ではわからないことを理解しようとしたり、長時間座り続けて集中することで疲労が溜まったりなど、辛い思いをすることが多いです。
そのため、勉強を苦痛にしか感じることができず、「好きになれない」と言う人が多いです。好きではないことに対して、やる気が起こらないのは人の反応として自然なことでしょう。
理由2:勉強する環境が整っていない
効率良く勉強を進めるには、勉強に適した環境を準備する必要があります。もし、机が散らかっていたり、部屋の温度が暑すぎたり寒すぎたり、周囲が騒がしかったりなどすると、勉強に集中することはできないでしょう。
勉強に集中ができないと、気が散ったり、スムーズに勉強を進めることができず、かけた時間や疲労に見合わない結果となってしまいます。
理由3:ペース配分を間違えている
嫌いな勉強を始めるには、十分に気合いを入れる必要があるでしょう。しかし、気合いを入れすぎたことで、いきなり長時間の勉強をしたり、難しい問題に取り組んだりなどしてしまう人もいます。
最初はやる気があるのでそれほど苦に感じないこともありますが、勉強は積み重ねのため、気合いを入れすぎた勉強のペースは徐々に維持することが難しくなっていきます。
継続するという重要なポイントを無視したペース配分で勉強を始めて、気がついたときには勉強をしなくなっているのはよくあることでしょう。
理由4:結果が出ない
苦手な勉強を頑張る人もいます。しかし、どれだけ真剣に取り組み、時間をかけても、望むような結果が得られない人もいます。
頑張ったにもかかわらず、努力に見合った結果を得られなければ、勉強に対するモチベーションは下がってしまうでしょう。モチベーションが下がってしまうことで、勉強をしなくなってしまいます。
このようなタイプは目標達成にこだわる完璧主義の性格をした人が陥りやすいので注意が必要です。
勉強を継続する4つの方法
勉強が継続できない理由を把握することができれば、その理由への対策を立てることによって、勉強は継続できるようになります。そのため、どのような理由に対して、どのような対策を立てれば良いのか把握しておきましょう。
方法1:とにかく続ける
勉強が好きではない人が急に長時間の勉強に取り組むのはむずかしいでしょう。そのため、まずは勉強に対する耐性や体力を身につける必要があります。これらを身につけるには、とにかく勉強をし続けることが重要です。
まずは簡単なことや、短時間でも良いので、勉強に毎日取り組むということから始めましょう。勉強を継続しているうちに、勉強への耐性や体力が徐々に身につき、長時間の勉強ができるようになったり勉強を習慣化したりすることができるでしょう。
方法2:目的を明確にする
勉強を始める際に気合いを入れすぎてペース配分を間違ってしまう人は、まず明確な目標を設定するようにしましょう。
明確な目標があれば、その目標を達成するために必要なプロセスを判断することができ、適切なペース配分の勉強計画を立てることができます。やみくもに勉強をしても効率は良くないので、まずはしっかりと計画を立てるようにしましょう。
方法3:勉強をする準備を整える
机が散らかっていたり、周囲が騒がしかったりなどすると、勉強への集中力が落ちて効率が悪くなり、かけた時間や労力に見合った結果が得られずにモチベーションを下げてしまう可能性があります。
そのため、勉強を始める前にはしっかりと机を片付け、必要な参考書など準備し、静かな場所を選ぶなど、勉強に適した環境を整えるようにしましょう。環境を整えることができていれば、効率良く勉強を進めることができます。
方法4:目標を下げる
目標を達成できなかったことで勉強へのモチベーションを下げてしまう人もいます。そのため、無理な目標の設定はしないように注意しましょう。
目標性っていをしたあとは冷静になって、もう一度その目標設定が適切であるかを考えて、ハードルが高いと判断できれば目標を下げることを検討しましょう。
もし、大きな目標を立てたい場合には、一気に目標達成を目指すのではなく、目標達成に必要なプロセスを判断し、目標をいくつかに分けるようにしましょう。目標を分けることで、1つ1つの小さな目標を達成していくことで、最終的に大きな目標を達成することができます。
押さえておくべき勉強の基本法
勉強を継続できない理由や継続する方法を理解していても、勉強法自体を間違っていると効率良く勉強を進めることはできません。そのため、勉強の基本も押さえておくようにしましょう。
書く
現在ではネットで講義を受けたり、パソコン上で問題を解いたりなど、勉強でも手書きでメモを取ることが減ってきています。しかし、勉強では手書きを意識するべきでしょう。その理由は手書きの方が学習効率が高いためです。
手書きで勉強をする方が内容をよく理解できることは研究によって明らかとなっています。そのため、勉強をする際にはペンとノートを使うようにしましょう。
反復する
勉強は毎日の積み重ねが重要です。1度学習しただけではすぐに内容は忘れてしまうので、記憶が定着するまで反復する必要があるためです。「同じことをしても意味がない」と思う人もいますが、同じことを繰り返すことが勉強では効果的です。
わずかな時間でも勉強する
勉強をする際には、机に向かったり、まとまった時間を確保したりなどが必要と思い込んでいる人もいるでしょう。しかし、たった5分の隙間時間であっても、単語を覚えたり、参考書を流し読みしたりなどすることはできます。
電車やバスの移動時間や学校や会社の休憩時間など、隙間時間は探せば意外とあります。それらの隙間時間も「少しの時間であれば大した勉強はできない」と思わず、勉強時間として活用するべきでしょう。
勉強のモチベーションが下がった場合の対処法
勉強をしていると、どうしてもモチベーションが下がってしまうタイミングもあります。もし、モチベーションが下がった際に、無理に勉強を続けてしまうと、勉強が嫌になってしまう可能性があります。
そのような事態を避けるためにも、モチベーションが下がった時の対処法についても知っておきましょう。
休む
モチベーションが下がった理由が勉強によるストレスや疲労という場合には、無理をせずに体を休めるようにしましょう。ストレスや疲労が改善されれば、モチベーションが下がった原因を取り除くことができ、再び勉強に取り組めるようになります。
目的を思い出す
なかなか思うような結果が得られなくてモチベーションが下がっている場合は、勉強をする目標や目的を思い出すようにしましょう。目標や目的を意識することで、奮起することができます。
また、大きく目標や目的を紙に書いて見えるところに貼って、普段から目標や目的を意識できるようにしておいても良いでしょう。
失敗した場合を想像する
モチベーションが下がって勉強したくないときには、そのまま勉強せずに試験で悪い結果を得たり、仕事に悪い影響が出るなど、失敗した場面を想像してみましょう。
悪い状況を想像することで、「勉強をしないと大変なことになる」と再認識することができ、奮起することができるでしょう。
勉強を継続させよう
勉強が継続できなくて悩む人は多くいます。しかし、理由を把握して対策することで、勉強は継続できます。勉強を継続して、掲げた目標を達成できるようになりましょう。