少し前まではシーリングライトは蛍光灯が主流でした。しかし、ここ最近はシーリングライトにLED照明を取り入れるご家庭が増えてきています。
LEDは明るい上に省エネという嬉しいメリットがあり、これからますます需要が増えてくると考えられています。
LED照明に興味がありましたら、これを機にシーリングライトのLED化をご検討してみてはいかがでしょうか?
照明をLED化するメリットやデメリット、注意点についてみていきましょう。
シーリングライトをLED化するメリットは?
LEDライトは寿命が長く、節電にもつながるという話をよく耳にしませんか?
そのほかにもLEDライトにはメリットがたくさんあります。
どんなメリットがあるのかみていきましょう。
寿命が長く交換頻度が低い
LEDライトの寿命は約4万時間と言われています。1日10時間つけていたとしても、10年ほど持つ計算になります。
蛍光灯の寿命は6,000〜12,000時間と言われているので、比べてみるとだいぶお得なのがわかります。
10年間も面倒な交換の手間がないなんて、嬉しいメリットですよね。
電気代がとにかくお得
LEDライトは電気代もお得です。
蛍光灯と比べて消費電力が半分以下のため、電気料金も半分ほどです。
リビングのシーリングライトを蛍光灯からLEDライトに変えるだけで、年間4,000円ほど電気料金が安くなると言われています。
調光・調色の段階が多いタイプもある
調光とは照明の明るさを調節する機能で、調色とは光の色味を調節する機能です。
蛍光灯ではできなかった調光機能ですが、LEDシーリングライトはリモコンで何段階にも明るさを調節できるものがあります。
また温かみのあるオレンジがかった電球色や、自然光に近いさわやかな昼白色、最も明るく青みがかった白さの昼光色など調色機能付きのものもあります。
リビングで勉強したい時には昼光色、くつろぎたい時には電球色など、生活シーンに合わせて色味を変えられるのは嬉しいメリットです。
シーリングライトをLED化するデメリットは?
LEDシーリングライトはメリットだけでなく、デメリットもあります。デメリットも理解し納得した上で、LED化しましょう。
思っていた明るさと違うこともある
蛍光灯とLEDでは光の広がり方が違います。
蛍光灯は全方向に向けて均一に光を届けることができますが、LEDの場合は配光範囲(光を届けることができる範囲)が蛍光灯より狭く、場所によっては暗く感じることもあります。
明るさが行き届かないところには、スタンドライトを置いて明るさを補うと良いでしょう。
LED照明の明るさは、ルーメン(lm)という単位を使って表され、日本照明工業会ではシーリングライトを選ぶ際の参考として、部屋の広さに合わせた明るさ(ルーメン)を適用畳数の表示基準として定めています。
〜6畳で2,700〜3,700lm
〜8畳で3,300〜4,300lm
〜10畳で3,900〜4,900lm
〜12畳で4,500〜5,500lm
〜14畳で5,100〜6,100lm
これを目安に、お部屋にあった明るさの照明を選びましょう。
調光できるタイプのLEDシーリングライトを選ぶと、「思ったより暗い」「眩しすぎる」など、明るさで失敗することを防ぐことができます。
購入価格は高め
LEDとこれまで使用されてきた白熱電球や蛍光灯と比べた場合、購入価格は高くなります。1つの電球単位で見てみると、例えば白熱電球は数百円程度で購入できますが、LED電球の場合は安くても2,000円前後です。しかし、最近ではだいぶ価格も下がってきています。
寿命や電気料金の安さを考えれば、少し高い照明器具でもトータル的にはお得ですので、デメリットとは言いがたいかもしれません。
一体型は照明器具ごとの交換が必要
蛍光灯のシーリングライトは、蛍光灯が切れてしまった場合、新しい蛍光灯に交換すればOKです。
しかし、LEDシーリングライトは、照明器具本体とLEDが一体となっているため、LEDが切れてしまうと照明器具ごとの交換になります。そのため交換に手間がかかってしまいます。
でもほとんどの照明器具は10年ほどで劣化してしまいます。
なので、いずれにせよ10年経つと蛍光灯でもLEDでも照明器具の交換が必要になります。
シーリングライトをLED化するにはどうしたらいい?
シーリングライトをLED化するのはなんとなく大変そう…というイメージを持たれる方も多いのではないでしょうか?
手順さえしっかりおさえることができれば、思っていたより簡単に取り付けることができます。
では、実際の取り付けの流れをみてみましょう。
まずは天井の配線器具を確認
まず始めに、天井に取り付けられている配線器具のタイプを確認しておく必要があります。
引掛シーリングや引掛ローゼットがついていることを確認します。
ない場合は、電気工事士の資格を持った方に取り付けてもらわなければなりません。
しかし、取り付けたいLED照明によっては、重量制限などによって配線器具のタイプが指定されているものがあります。
購入前に確認しておきましょう。
既存の照明器具を外す
では、今設置されているシーリングライトを取り外す手順について説明します。ここでは一般的な蛍光灯のシーリングライトの場合についてお話します。
必ず電源を切って、照明が熱くない状態で行いましょう。
①既存のシーリングライトのカバーを外す
取り外し方は種類によって違いますが、円形のものであれば、左右どちらかに回すと取り外すことができます。
円形以外のものはカバーを持ち上げて浮かせてから、ずらして取り外すものもあります。
②蛍光灯を外す
丸型の蛍光灯は、蛍光灯を固定してあるソケットを抜くと簡単に取り外しできます。
直管型(棒状のもタイプ)は回して取り外すものと、乾電池のように左右どちらかに押して取り外すものがあります。
③照明器具本体を外す
取り外し方は照明器具によって違います。
器具自体に取り外し方が記載されている場合は、その通りの手順で行いましょう。
記載がない場合は、取扱説明書を確認しましょう。
④配線器具に取り付けてある電源部分を外す
配線器具に取り付けてある電源部分を外します。
回して引っ張ると簡単に外すことができます。
LEDシーリングライトを取り付ける
古い照明器具を外すことができたら、次はいよいよLEDシーリングライトの取り付けです。
①配線器具にLED専用アダプタを取り付ける
天井の配線器具に、LED専用アダプタを取り付けます。
差し込んでから、カチッと音がするまで回すとしっかり固定されます。
②LEDシーリングライトの本体を取り付ける
LED専用アダプタに、LEDシーリングライトの中央の穴の空いた部分をはめ込み、上に押し上げると固定されます。
③コネクタを接続する
LED専用アダプタに付いているコネクタ(垂れ下がっている細い電線)をシーリング本体に接続させます。
④カバーを取り付けて完了!
カバーをはめ込み、照明が点灯することが確認できたら完了です。
※取り付けたいLEDシーリングライトが、既存の配線器具に取り付けることができるか事前に必ず確認しましょう。
※新しい照明器具は説明書をしっかり読んで取り付けましょう。
まとめ
シーリングライトのLED化は、天井に配線器具があればほとんど設置可能です(中には取り付けられないものもありますのでチェックしてください)。
寿命が10年ほどと長く電気代もお得なので、家計も助かりますよね。
LEDシーリングライトを選ぶ時は、お部屋の広さに合った明るさのものを選ぶようにしましょう。
もし心配であれば、少し明るめのものを選んで、調光できるタイプのものにすれば、好みの明るさに調整することができます。
また調色機能があるタイプだと、生活シーンに合わせて光の色味を変えることができます。
お子さんのリビング学習には昼光色や昼白色、夜にリラックスして過ごしたい時には電球色と、お部屋の雰囲気を変えられるのは魅力です。
いかがでしたか?
ご自宅のシーリングライトを交換するタイミングの際には、是非LEDシーリングライトを検討してみてください。