クリスマスといえばにぎやかに彩られたクリスマスツリーを連想する方も多いと思いますが、おしゃれなクリスマスリースも忘れてはいませんか?もみの木の緑に赤やゴールド、白のオーナメントで飾られ、電飾できれいに輝くツリーはクリスマスを盛り上げてくれます。玄関のドアやお部屋の壁にクリスマスリースが飾られることでクリスマスを一層おしゃれに演出してくれるはずです。ここではクリスマスリースについて由来から手作り方法までご紹介していきます。クリスマスの飾り付けの参考にしてみて下さい。
目次
<おしゃれなクリスマスリース>クリスマスリースとは?
ではクリスマスに飾られるクリスマスリースにはどのような意味があるのでしょうか。まずはクリスマスリースについて理解しておきましょう。
クリスマスリースの由来
リース自体は元々はキリスト教由来のものではありません。リースの起源は、古代ローマ時代にお祭りやお祝いに冠として身につけられていたもので、当時冠は太陽の象徴で特別なものでした。古代オリンピックでは勝者に月桂樹のリースが贈られたり、葬儀の際に棺に取り付けられたりしていたそうです。
その後、常緑樹で作られたリースが登場し、冬でも青々と茂ったリースは「豊穣」や「繁栄」の象徴として冬至・新年のお祝いに使用されるようになりました。キリスト教ではヒイラギを使ったリースが「キリストが十字架にかけられた祭に被っていたいばらの冠」を象徴しているとし、クリスマスリースとして使用されるようになりました。
クリスマスリースの意味
クリスマスリースには3つの意味があるとされています。
・永遠の愛
リースの円形の「輪」は始まりも終わりもなく「永遠」を表しています。ヨーロッパでは幸運のお守りとしても用いられており、「永遠」とキリスト教の「アガペー(神から人への愛)」が融合し、「神から人への永遠の愛」を願うという意味を持っています。
・豊作祈願
冬でも緑に茂る常緑樹が「豊穣」を、赤く染まるヒイラギの実や姫リンゴが「太陽」、松ぼっくりや月桂樹が「生命力」を表しているとされ、これから訪れる春への祈願の意味が込められています。
・魔除け
使われるヒイラギの葉は生命力の源とされ、常緑樹の葉自体に殺菌・抗菌効果があることからヒイラギを使ったリースは「魔除け」の効果があるとされています。日本や中国でも魔除けにヒイラギが使われていたという言い伝えも残っています。
クリスマスリースに使われる素材
クリスマスリースで使われる色は「クリスマスカラー」といわれる赤・緑・白が一般的ですが、このカラーについても意味があり、赤は「太陽」・「寛大な愛」、緑は「生命力」、白は「純潔」・「純白」となっています。それぞれの色で使われる基本的な素材についてご紹介します。
・赤…ヒイラギの実、ポインセチア、姫リンゴ、バラ
ポインセチアは赤と緑の葉、白い樹液により単体でクリスマスカラーを象徴しており、クリスマスの代表的な花として有名です。また、赤いリボンが使われることが多いのは「固く結ぶ」という意味から魔除け効果があるとされています。
・緑…もみの木、ヒイラギの葉、ハーブ
もみの木の三角形のシルエットはキリスト教の「三位一体」の教えを表しているとされ、クリスマスツリーでも使われることとなっています。ハーブは癒し効果が得られるとされ、最近ではよく使われるようになっています。
・白…綿、白バラ、ライスフラワー
オーナメントに雪を連想させる白色を取り入れるとクリスマスらしさを演出することができます。白いオーナメントボールや、綿を使ったり、松ぼっくりを白くスプレーする方法もあります。
クリスマスリースを飾る場所
クリスマスリースを飾る場所に決まりは特にありません。由来でもある魔除けという意味合いから玄関のドアに飾られることが一般的となっていますが、壁掛けとして場所をとらないので、リビングの壁に飾っても良いですし、ダイニングテーブルに平置きし、クリスマスディナーの演出に利用しても良いでしょう。小さめのリースで色々なスペースにクリスマスらしさを演出してみましょう。
<おしゃれなクリスマスリース>クリスマスリースの種類は?
クリスマスリースの種類としては主に3種類に分けられます。これ以外にもアイデア次第で色々なリースを作ることができますが、この3種類について特徴をご紹介します。
フレッシュ素材(生花)のクリスマスリース
生の植物で作るリースは植物の爽やかな香りや、みずみずしい緑色、自然な風合いが楽しめます。ぜひ一度は挑戦してみたいリースとなりますが、生ものですのでより長持ちさせるには注意も必要です。
ポイントは、「強い日差しの当たらない場所に飾る」、「乾燥を避けるため風の当たらない場所(エアコンの風も同様)に飾る」、「1日数回、霧吹きで水分を与える」となります。そのままドライフラワーになってゆくのを楽しむという方法もあります。
アーティフィシャルフラワー(造花)のクリスマスリース
アーティフィシャルフラワーの魅力は軽くて扱いやすく、清潔感があり、お手入れも簡単といった点となります。こちらも直射日光や雨風により劣化しますが、素材の価格も安価に手に入りますので、1シーズンでしたら室外での利用も問題ないでしょう。
プリザーブドフラワーのクリスマスリース
プリザーブドフラワーは特殊な方法で生花を加工したもので、生花のフレッシュな風合いを3年〜5年という長期間楽しめます。生花と同じように日光や風により劣化しやすくなりますので室内での利用をおすすめします。
他のものより高価となりますので長期間飾っておける利点を活かし、クリスマス以外のオールシーズンでの利用を考えても良いでしょう。季節感のないプリザーブドフラワーを選び、自分でオーナメントを追加し、クリスマスリースに演出してみてはいかがでしょうか。
<おしゃれなクリスマスリース>手作りリースに挑戦してみよう!
クリスマスリースは簡単に手作りできるというメリットもあります。ここでは簡単なクリスマスリースの作り方についてご紹介します。
材料と用意する道具
・コニファー
針葉樹の総称で、もみ、杉、ブルーアイス、クジャクヒバなどが人気です。クリスマスシーズンにはお花屋さんで購入することができるでしょう。それぞれ枝の形に特徴がありますので好みで選んでください。
・木の実
松ぼっくりやユーカリの実、姫リンゴなどです。お花屋さんやドライフラワーを扱っているお店で手に入ります。また、雑貨屋などで装飾用の小物として販売されているものでも大丈夫です。
・リース台
ベースとなる「輪」の部分です。ホームセンターや手芸店などで購入できます。自分の作りたい大きさのものを選びましょう。
・作業道具
カット用にカッターやハサミ、くくりつけ用のワイヤー、接着用のグルーガン
ワイヤーでくくりつける
まず、コニファーを丁度いい大きさにカットしリース台にのせ、ワイヤーで巻き裏側でクロスさせて留めていきます。クロスさせて余ったワイヤーを表に戻してその上から葉を重ねていきます。
使うコニファーは1種類でまとめても、数種類を混ぜながら作っても大丈夫です。自分のセンスで巻きつけていきましょう。
木の実を接着する
次に木の実をグルーガンを使い接着していきます。オーナメントの大きさのバランスや色のバランスに注意しながらしっかり接着させましょう。
リボンを巻く
アクセントにリボンを付けるとクリスマスリースらしさがアップします。オーナメントとのバランスをみながらセンス良く取り付けましょう。
これはあくまで基本作業ですので、自分なりのアレンジで自分だけのクリスマスリース作りに挑戦してみて下さい。
【まとめ】クリスマスリースでクリスマスを彩ろう!
クリスマスにはクリスマスツリーを始め様々な飾り付けが行われていますが、クリスマスリースも忘れてはいけないアイテムです。販売されているもののバリエーションも多く、アイデア次第でオリジナルのリースを作ることも比較的簡単ですので、クリスマスのデコレーションとしてぜひ取り入れてみて下さい。