インテリアをおしゃれに演出するためには照明の選び方も大切です。北欧風のライトならお部屋の雰囲気に合わせ様々な組み合わせに対応できます。ここでは北欧風のライトを選ぶポイントと人気のブランドについてご紹介します。これからお部屋の模様替えを考えていたり、「お部屋のオシャレ感が何か物足りない…」と悩んでいる方は参考にしてみて下さい。
北欧テイスト 円盤ペンダントライト アイボリー
テラリウムを楽しめる 円盤ペンダントライト
円盤ペンダントライトは、植物ポットをぶらせげてエアプランツなどお好きな植物や砂をガラスの植物ポットにいれて、灯部真ん中に吊るしてテラリウムを楽しめます。植物ポット3個付きと植物ポット無しのどちらかを選べます。
目次
<北欧風ライト>北欧のインテリアとは?
北欧とはフィンランド、ノルウェー、デンマーク、スウェーデンの4か国を指します。ヨーロッパの北に位置し、日本より緯度が高く、冬は寒く、夏は暑い、日本より四季のはっきりした気候となります。冬の期間が長く、マイナス30℃にもなることから、北欧の住宅は「気密性」と「断熱性」が必要とされます。
室内で過ごすことが多くなる長い冬のため、インテリアは「いかに快適に過ごすことができるか」という点が求められ、北欧の家具はシンプルで長く使用できるデザインと機能性が重要視されます。住宅もリノベーションを繰り返し、永く住み続けられるためにメンテナンス性も優れ、家具についても同じように考えられているのです。
<北欧風ライト>北欧風照明選びのポイントとは?
北欧では街全体がうっすらと青い空気に包まれる「ブルーアワー」という昼と夜の間の時間が日本より長く続きます。そんな刻々と変わる周囲の明るさに合わせて徐々に灯りをつけていきます。必要な場所に必要なだけの灯りが灯されることで、窓からこぼれる柔らかな灯りにほっとする暖かさを感じることができるのです。そんな北欧風な照明選びのポイントについてまとめていきます。
光と影のグラデーションをつくる
日本の部屋にはほとんどと言って良いほど天井にお部屋全体を照らすシーリングライトが設置されています。ひとつの灯りでまんべんなく照らしてくれる便利な照明ですが、陰影が乏しくフラットな空間となってしまいます。北欧風のインテリアを目指すなら思い切ってシーリングライトの灯りを消してみましょう。そして部屋の隅やテーブルの上、ソファの横などに灯りを配置するのです。適材適所に複数の灯りを使うことで明暗のリズムがつくられ、奥行きのある落ち着いた空間をつくってくれます。
灯りの置き場を考える
まず、暮らしの導線を考えて灯りが必要となる場所を決めましょう。灯りは必要なところを照らすだけで十分なのです。
家族の集まる場所、読書をする場所など、いつもの生活で灯りが必要となる位置にライトを設置するのです。リビングやダイニングなど広い空間でも同じことで、灯りの必要のない空間は暗くても問題ないのです。
配光を考える
置く場所が決まったらその場所に合わせた照明器具を選びます。見た目のデザインも大切ですが、もう一つ重要なのが配光です。配光は照明器具の出す灯りの種類です。
照明の配光の種類として、読書をする時に必要となるように部分的に照らす「タスクライト」と、天井や壁など周囲を照らす「アンビエントライト」の2種類があります。これはそれぞれ特化した製品と使い方でどちらでも使える製品とに分かれますが、自分の欲しい灯りがどちらの灯りなのか考えてみましょう。
実際に店頭で灯りの下に手をかざして動かしてみると、灯りの強弱が現れるポイントが分かります。その照明器具がどこを照らして、どこに影ができるのか確認し、自分の必要な灯りが得られるかを確かめてみましょう。
北欧テイストのお部屋にぴったりな三角セードのペンダントライトMPN049
真っ白なセードと木の飾りがポイントのペンダントライト。木の飾りがあることで、ナチュラルな素材感とどこかほっこりとした雰囲気が感じられます。
<北欧風ライト>今人気の北欧照明ブランド10選
北欧の照明ブランドは老舗といわれるブランドが多く、長い間その品質やデザインが愛されています。ここでは現在も人気となっている北欧の照明ブランドをご紹介します。
FRITZ HANSEN(フリッツ・ハンセン)
1872年創業のデンマークの家具デザインブランドです。北欧デザインの特徴となる「機能性」、「ミニマル」が強調されたデザインが特徴となり、アルネ・ヤコブセン、ポール・ケアホルム、ハンス・J・ウェグナー、パイエット・ハインなどの一流デザイナーとのコラボにより様々な名作をリリースしています。
2005年にはユトランド半島の「オーフス」を拠点とした照明ブランドの「LIGHTYEARS(ライトイヤーズ)」を設立し、「高い機能性」、「シンプルデザイン」、「良質な光」をコンセプトに展開を進め、世界中で高い人気を得ています。
louis poulsen(ルイス・ポールセン)
1874年にデンマークで設立、「形態は機能に従う」をコンセプトに伝統的な北欧デザインを実践する照明ブランドです。1925年にポール・ヘニングセンがデザインした「PHランプ」がきっかけとなり、世界的なブランドとして有名になりました。現在でもPHランプの代表となるPH5は名作として人気となっており、ポール・ヘニングセンが残した「グレアフリー思想」という直接光源を見せない手法はルイス・ポールセンの照明デザインに引き継がれています。
ランプのデザイン、フォルム以外の「良質な光で人、物、空間を自然に美しく照らす」ことを重要視し、どこからみても電球のまぶしさを感じることのない巧みなデザインで、光が目に直接入るストレスを無くし、ダイニングテーブルの照明として人気があります。
MUUTO(ムート)
2006年にデンマークで設立されたムートは、家具、雑貨、照明器具などをデザインするブランドとして注目されています。ムートとはフィンランド語で「新たな視点」という意味で、伝統的な美しさや機能性に「素材」、「技術」といった部分で新しい要素を加えて北欧デザインに新風を吹き込むというコンセプトが掲げられています。
デンマークのセシリエ・マンツ、トーマス・ベンゼン、ノルウェー出身のアンデルセン&ヴォル、スウェーデンのTAFスタジオなど国内外の外部デザイナーを起用し、これまでにない北欧デザインを志向しています。
&tradition(アンド・トラディション)
2010年にデンマークで設立されたブランドで「伝統と革新の融合」を創業理念とし、1930年〜現在までの知名度のあるデザイナーによる商品をラインナップしています。
アルネ・ヤコブセンが1929年に発表した「ベルビューランプ・コレクション」が有名で、ヤコブセンが手がけたデンマーク・コペンハーゲンの北にあるベルビュー地区に建てられたリゾート型複合住宅などに使われたことから「ベルビューランプ」の名称で呼ばれています。
LE KLINT(レ・クリント)
1943年にデンマークで設立されたブランドで、建築家P.Vのイェンセン・クリントが日本の折り紙をヒントに作ったランプシェードがきっかけとなっており、美しい陰影を生み出す規則的な折り目の照明が人気となりました。イェンセン・クリントの息子のターエ・クリントが美しい灯りをコンセプトに立ち上げたブランドです。
ターエ・クリントの弟、コーア・クリントにより世界的ブランドに成長し、設立60周年を迎えた2003年にデンマーク王室御用達に選定されています。現在も創業から変わらぬデンマークの工房で、職人の手仕事で制作され続けています。
normann COPENHAGEN(ノーマン・コペンハーゲン)
1999年にポール・マドセンとヤン・アンデルセンがオープンした小さなショップからスタートしたブランドで、2002年にオリジナル製品の販売を始め、人気になりました。これまでに50以上のデザイン賞を受賞し、世界80か国以上で販売されるインテリアブランドとなっています。
タイム誌に全米で最も有名な工業デザイナーと評されたカリム・ラシッドやトップブランドのデザインを手がけるマルセル・ワンダースなどの著名なデザイナーから提供を受け商品の開発を進め、2009年からは家具部門もスタートしています。
artek(アルテック)
1935年に建築家アルヴァ・アールト、妻のアイノ・アールト、視覚芸術プロモーターメア・グリッヒセン、美術史家ニルス・グスタフ・ハールによってフィンランド・ヘルシンキで設立されました。「アートとテクノロジーの融合」をコンセプトに芸術と技術を融合させたモダンで機能的な製品を展開しています。
secto design(セクトデザイン)
1995年にフィンランドで設立された木製照明器具ブランドです。フィンランド中央部で生産される上質なフィンランドバーチ(シラカバ)材のみを使用し、職人の手仕事によって生産されています。建築家セッポ・コホがデザインし、古き良きものと新しいデザインの融合でシンプルさと透明感のある雰囲気が人気となっています。
Northern(ノーザン)
2005年にノルウェー・オスロで設立、ミッドセンチュリー期の名作と言われる照明を復刻し、現代的なカラーバリエーションで販売しています。カンジナビア照明デザイナーのビルゲル・ダールによるデザインのテーブルランプ「Birdy(バーディ)」、ペンダントライト「Dokka(ドッカ)」はノーザンを代表する製品です。
IKEA(イケア)
1943年にスウェーデンで当時17歳のイングヴァル・カンプラードが学業で良い成績のご褒美として父親から貰ったお金でペン、財布、時計、宝飾品などの販売をする会社を設立したのが始まりとなっています。1951年にイケアカタログが誕生し、1956年には自分で組み立てる家具とフラットパックのアイデアで人気となりました。
日本でも2006年に1号店をオープンし、世界でもヨーロッパ、北米、アジア、オセアニアなどに出店し、世界最大の家具量販店となっています。
【まとめ】北欧風ライトでインテリアをおしゃれに演出しよう!
日本と北欧の照明に対する考え方は似ています。それは、北欧の「必要な場所に必要な灯りを」という考え方と日本の「陰翳礼讃(いんえいらいさん)」という陰影の中に美を見出す考え方です。日本の和室も庇(ひさし)や縁側(えんがわ)により直接光を入れず反射した柔らかな光を部屋に取り込んでいたのです。
そんなところも北欧風の照明に親しみを感じられるポイントかもしれません。ぜひインテリアの演出に北欧のライトで挑戦してみて下さい。