睡眠は大切なことだという自覚があってもどの程度必要なのかわからない人もいるのではないでしょうか。ここでは、睡眠の役割や睡眠の質を高める方法を紹介していきます。
睡眠の役割とは？
睡眠の重要性を把握していてもどのような役割をしてくれているのかまで詳しく知らない場合も多いです。睡眠の役割を詳しく知ることでより重要性の高さを認識することができ、睡眠に対する考え方を改めることもできます。次に、睡眠の役割について紹介するので、どのような効果が得られているのかを知りたい人は参考にしてください。
身体の休息
睡眠の役割に身体の休息があります。身体の休息とは日中に傷ついた筋肉などを修復することであり、翌日に再び活動ができるようにすることができます。そのため、睡眠時間を確保することができないと身体の疲れが徐々に蓄積されてしまい、怪我などのリスクが高まってしまいます。
脳の休息
睡眠には上記で紹介した身体の疲れをとるだけではなく、脳を休息することもできます。身体を休ませることは睡眠をとらなくても横になっているだけでもある程度疲れをとることが可能です。しかし、脳は睡眠をとらなければ完全に休ませることができません。また、睡眠の質によっては寝ていても脳を休ませることができていない場合もあるので注意が必要です。
深い睡眠をとることができれていればそれだけ長い時間脳を休ませることもできます。睡眠中でも脳は活動してしまっていることもあるので、脳を休ませることができていないことを自覚できていないことも多いです。
免疫力の向上
睡眠には免疫力を高める役割があることを知っているでしょうか。免疫力とは病原体などから身体を守ることであり、高めることができればそれだけ病気にもなりにくくなります。睡眠することで免疫力を高めることができる理由は、睡眠することで自律神経を整えることができるからです。睡眠をとることができないとストレスが溜まりやすくなります。
ストレスを感じることで自律神経を乱してしまいます。免疫機能は自律神経が整っているときに正常に働いているので、乱れてしまうことは免疫力低下の原因となってしまいます。風邪などさまざまな病気にかかりやすいのであれば一度睡眠の質を確認してみましょう。
記憶の固定化
睡眠の役割に記憶の固定化があります。あまり知られていませんが、睡眠をすることで記憶力を高めることができるということです。そのため、睡眠学習という勉強方法も効果があるという期待が持てます。しかし、睡眠の質を高めておかなければならないことや勉強して30時間以内に睡眠をとらないと記憶の固定化の役割を得ることができません。
勉強する際に徹夜をすることもありますが、逆効果である場合が多く、健康的にもあまりおすすめできません。
睡眠の役割を得る方法
睡眠をとることは寝るだけで良いため、不眠症などで寝つけない場合以外であれば比較的簡単に行うことができます。しかし、睡眠の役割を得るためには正しい睡眠の仕方をしなければならないため、人によっては睡眠しているだけで睡眠の役割まで充分得ることができていない可能性もあります。次に、睡眠の役割を得る方法を紹介するので参考にしてください。
しっかり睡眠時間を取る
睡眠の役割を得るためにはしっかり睡眠時間をとるようにしましょう。短時間の睡眠では身体や脳を休ませることができないので睡眠の役割を充分に果たすことができていません。適切な睡眠時間は7～8時間なので、できるだけこの程度の時間は睡眠時間として確保できるようにしましょう。
環境を整える
睡眠できる環境を整えることも大切です。快適な環境を確保することで睡眠の質を高めることができ、睡眠の役割も得ることができるようになります。睡眠に適した環境とは、静かな環境であることはもちろんですが、照明にこだわったり、アロマでリラックス効果を高めることもおすすめできます。照明がオレンジ色の淡い色であれば脳が休む準備をするので、睡眠しやすくなります。
そのほかにも室温を適温にすることも大切です。夏や冬の季節になるとどうしても睡眠に適した室温にすることが難しいので、エアコンを使用して適温になるように調整しましょう。
時には処方薬を使用する
不眠症などの影響で寝たくてもどうしても寝ることができないのであれば処方薬を使用することで睡眠の役割を得ることができます。しかし、あまり処方薬に頼ることは薬なしでは寝ることができなくなってしまう恐れがあるため、常用することは控えましょう。
睡眠の役割を得ることができていない主な原因
睡眠の役割を得ることができないことには原因があります。原因を解消しなければいつまでも睡眠の役割を得ることができないので、いずれ体調などに不調があらわれてしまう原因となってしまいます。
寝不足
寝不足であれば睡眠の質が悪くなりやすく、単純に良い睡眠とは言えません。睡眠不足は単純に睡眠のための時間を確保できない場合もありますが、不眠症などさまざまな要因から睡眠時間が減ってしまうことも考えられます。睡眠時間が短ければ、どうしても本来得られる効果を得ることができなくなってしまいます。
人によっては平日の睡眠不足は休日にまとめてとればよいと考えてしまうこともありますが、それではほぼ意味がなく、寝不足が解消されることもあまり期待できません。仕事などで忙しい場合はどうしても睡眠不足に陥りやすいですが、できるだけ睡眠にあてることができる時間を確保するようにしましょう。
ゲーム・スマホの使いすぎ
睡眠前にゲームしすぎたり、スマホを使いすぎてしまうと睡眠の質が悪くなってしまいます。寝入りが悪くなるだけではなく、寝ていても脳が覚醒し続けてしまう傾向もあり、脳をしっかり休ませる睡眠がとれません。その原因はブルーライトという特殊な光が原因であり、脳が休む準備ができなくなってしまうからです。そのほかにもゲームやスマホは時間を忘れて熱中してしまうこともあり、睡眠時間を削ってでも遊んでしまう原因にもなります。
理想は就寝する1時間前にはスマホを長時間使用しないことです。
睡眠時無呼吸症候群
睡眠時無呼吸症候群という病気を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。この病気になると一時的に呼吸が止まってしまう病気であり、症状が悪化してしまうと死亡率も高まってしまう恐ろしい病気です。睡眠時無呼吸症候群になると気道を塞いでしまうので、眠りが浅くなってしまい、慢性的な睡眠不足になったり、昼間に強い眠気が襲うようになります。
この病気の恐ろしいところは本人が自覚することが難しいことです。睡眠している時には意識がないため、呼吸が止まっていることや大きないびきをかいていることを知ることもできません。その結果自分が睡眠時無呼吸症候群であることの認識が遅れてしまいます。顎が小さい人や肥満体質の人ほど発症しやすい特徴があります。
過眠症
過眠症とは、充分な時間夜間に睡眠しているにも関わらず、日中に眠気が襲ってくる病気です。正常であれば夜に充分な睡眠をとっていれば日中に強い眠気が襲ってくることはほとんどありません。過眠症の原因はさまざまありますが、その一つに夜間の睡眠時間に脳が覚醒してしまっていることがあります。そのため、睡眠をしているものの脳は休むことができていないので、日中に眠気が襲ってくるようになります。
過眠症は夜間に脳を休ませることができていないので、本来得られる睡眠の役割も得ることができていない場合が多く、ストレスが溜まったり、身体の疲れもとれないことがあります。
睡眠の役割を理解して良い睡眠をとろう
睡眠の役割を理解することで睡眠の重要性の高さにも気付くことができます。睡眠の役割を得るために適切な条件の元睡眠することで良い睡眠をとることが可能になり、さまざまな体調不良が改善されることもあります。睡眠することはライフスタイルの一環でもあるため、睡眠の質が悪いのであれば改善するように努力しましょう。
