普段何気なく行っている睡眠ですが、なぜ睡眠する必要があるのかわからない人もいるのではないでしょうか。ここでは、睡眠の意味について紹介していきます。
睡眠の意味とは
睡眠をとることにはさまざまな意味があります。そのため、睡眠をないがしろにしてしまうとさまざまな悪影響が身体に出てしまいます。睡眠は人が生活するうえで非常に重要な意味がある行動であるため、一度睡眠について学んでおきましょう。睡眠をする意味にはいくつかの理由が関係しています。
眠ること
一般的に睡眠は眠ることであり、そのことは理解している場合が多いです。眠る前には眠気を感じるようになり、ある程度眠気に抗うことはできますが、次第に我慢することができなくなり、知らない間に眠っていることも多いです。
意識を失っているが目覚める
睡眠を厳密に説明すると意識を失っている状態でも時間が経過したり、外的要因で目覚める状態のことを意味しています。そのため、病気などで目が覚める可能性が極めて低い場合は睡眠とはまた違う意味となってしまいます。睡眠している時には意識はなく、次に意識が戻るときは目が覚めている時です。目を閉じているだけでは睡眠とは違い、睡眠で得られる効果も得ることはできていません。
身体のメンテナンスをする
睡眠には身体をメンテナンスする意味があり、睡眠することが大切なことの理由でもあります。人の身体は自然治癒能力があるため、時間が経過すれば損傷した部分をある程度治すことができます。しかし、睡眠には身体を休ませたり、脳を休ませる意味があるため、いくら自然治癒力があっても睡眠を取らなければ健康的な身体にはなりません。
また、自律神経を乱してしまったり、免疫力を低下してしまう原因にもなるため、睡眠はしっかりとるように心がけましょう。睡眠に関する病気を誘発してしまう可能性もあり、より睡眠の質が悪くなってしまいます。そうなってしまうと負の連鎖になり、治療を受けることをおすすめします。
睡眠の意味とメカニズムを知ろう
睡眠の意味を知るとともに睡眠のメカニズムも知るようにしましょう。なぜ睡眠をとるようになっているのかや眠気が襲う理由や原理などを知りたい人は参考にしてください。睡眠のメカニズムは解明されている部分が多いですが、あまり興味をもたれないことでもあるので、知らない人も多いです。次に、睡眠のメカニズムを睡眠欲求と覚醒力のワードで解説していきます。
睡眠欲求
睡眠欲求とは身体や脳が睡眠をとることを求める力のことです。睡眠欲求が強ければそれだけ眠気が強くなることでもあるので、場合によってはすぐに睡眠することができます。睡眠欲求が高まる要因には身体や精神の疲労であったり、活動時間が関係しています。身体の疲れは運動することで蓄積されていき、一定の疲労が蓄積すると眠気が襲ってきます。
精神的な負担を感じていると逆に寝付けない場合が多いですが、極端にショックなことが起きてしまうと意識を失ってしまいます。そのメカニズムは精神を守るためや脳への負担を軽減するためにも意識を失わせているとも考えられています。睡眠欲求は時間によっても強まったり、弱まったりもします。体内時計と光を浴びているかどうかで睡眠欲求は変動し、光が当たる日中では低く、光を浴びにくい夜間になると高くなります。
これが夜になると眠気が強くなるという意味です。しかし、夜中でも光を浴びていると睡眠欲求が減少してしまい、睡眠しにくくなります。
覚醒力
覚醒力とは睡眠から目を覚ますための力であり、覚醒力が高まれば目が覚め、低ければしばらく睡眠し続けることを意味しています。覚醒力は体内時計によって高くなったり、低くなります。体内時計が乱れていないのであれば朝が近づくにつれて覚醒力が高まります。しかし、目が覚めた時にはまだ覚醒力はピークではありません。そのため、睡眠から覚めてもまだ眠かったり、寝ぼけたりしやすいです。
覚醒力がピークを迎えているときが最も集中している時でもあるため、仕事や勉強をするのであれば早い段階で覚醒力を高めておく必要があります。覚醒力と上記で紹介した睡眠欲求のバランスがとれていればより良い睡眠がとれやすいですが、さまざまな要因から体内時計が乱れてしまうと睡眠欲求と覚醒力のバランスが悪くなり、睡眠したいときに寝ることができない状態になります。
睡眠したいと感じるタイミングと意味
睡眠は基本的に夜間に行うものであり、眠気も夕方から夜間にかけて感じやすいです。しかし、身体の状態などによっては夜間だけではなく、さまざまな時間帯に睡眠したいと感じることもあります。次に、時間帯別に感じる眠気の意味を紹介します。
朝
朝に眠気が襲い睡眠欲求が高まっている場合は寝不足の可能性があります。夜から睡眠しているにも関わらず、朝目覚めたときにすっきりせずに長い間眠気が続くようであれば睡眠時間が足りていないか疲れがしっかりとれていないという意味となります。そのため、まずは睡眠時間を確認するようにしましょう。
適した睡眠時間は年齢によって多少変わりますが、6～7時間程度がベストと言われています。子供であれば8時間以上寝てもあまり問題ありませんが、大人が8時間以上寝ると逆に寝起きが悪くなることもあります。多くの場合は寝覚めたすぐは眠気を感じやすいですが、適切な睡眠ができているのであればしばらくすれば睡魔も薄れてきます。
昼
昼間に眠気が襲ってくる場合も質の良い睡眠ができていない場合や睡眠不足である可能性があります。正常であれば昼間は覚醒力が高まっている状態であり、睡眠欲求も低いので眠気を感じにくいです。しかし、昼食を食べた後には眠気が襲い、睡眠したくなる場合も少なくありません。この場合は睡眠の質が悪くなくても起きやすい症状です。
食事をすると食べ物を消化するために胃や腸の活動を活発にさせなければならず、多くの血液が胃や腸に集中する傾向があります。一方で、脳への血液が減ることで睡魔が襲う症状があらわれます。そのため、ある程度食べ物を消化することができれば正常に血液がめぐるため、眠気も収まってきます。
夜
夜に睡眠したくなることは正常であり、特に問題ではありません。逆に夜になっても睡眠欲求が感じられないほうが問題であり、睡眠障害になりやすいです。夜は元々生物にとって休む時間帯であり、人間もあてはめることができます。そのため、暗い環境になると自然と眠気が高まる傾向があります。しかし、現在では電気や照明が普及していることで夜間でも明るい環境が多くなっています。
そのため、夜になっても眠気が襲いにくくなり、寝つけにくい原因にもなっています。
睡眠の意味を知りより良い睡眠をとろう
睡眠の意味やメカニズムを知ることでより良い睡眠をとることができます。意外と適切な睡眠をとっていると思っていても身体には良くない睡眠になっていることもあります。適切な睡眠をとることで今までとは全く違う目覚め方をすることもでき、睡眠の質に悩んでいるのであれば睡眠の意味を理解して、睡眠の質を高めましょう。
