クリスマスの楽しみのひとつにオーナメントで飾られたクリスマスツリーやクリスマスリース、イルミネーションの飾り付けがあります。見ているだけで楽しくなる飾り付けですが、せっかくなら手作りに挑戦してみてはいかがでしょうか。ここではクリスマスの飾り付けに欠かせないオーナメントの作り方についてご紹介します。
世界にひとつの自分だけのオーナメントでクリスマスを盛り上げてみましょう。
目次
<手作りオーナメント>クリスマスのオーナメントって?
クリスマスに飾り付けられるオーナメントにはそれぞれ意味があることを知っていますか?ここではオーナメントに使われる飾りの意味についてご紹介します。
トップスター
クリスマスツリーの一番上に飾る星型の飾りを「トップスター」と言います。これはイエスキリストの誕生を東方の三博士に知らせた「希望の星(ベツヘレムの星)」が由来となっています。東方の三博士とは占星術を使い、未来を予言する当時の専門家3人のことで、彼らはこの星を頼りに数週間から数年かけてキリストのいるベツヘレムまで旅をしたそうです。
クリスマスベル
クリスマスベルはキリストが生まれたことを喜び、それを知らせるために鐘が鳴らされたと言われていることが由来となっています。形が教会の鐘の形をしているのもそのためです。
また、ヤギや羊に付けられた鈴を表しているとも言われており、この鈴はヤギや羊が迷った時に鈴の音を頼りに見つけたり、迷ったヤギや羊が仲間の鈴の音を頼りに戻ってこられるように付けられていることから、「迷える人々を救う」という意味だという説もあります。
オーナメントボール
クリスマスツリーのオーナメントとして欠かせないのがこの玉状の飾りです。英語では「christmas bulb(クリスマス・バルブ)」、「christmas ball(クリスマス・ボール)」とも言われ、ドイツでは球状をいみする「クーゲル」とも呼ばれています。元々は生のリンゴを飾ってアダムとイブの「知恵の実」を表現していたそうです。
また、それぞれの色にも意味が合って、赤は「キリストが流した血」、白は「純潔」、金や銀は「キリストの高貴さ」、緑は「永遠」となっています。
靴下
靴下は聖ニコラウスが貧しい家の子供たちを救うため、窓から金貨を投げ入れた際に暖炉のそばに干されていた靴下の中に偶然入ったというサンタクロースのモデルとなった言い伝えが由来となっています。
ヒイラギ
ヒイラギはキリストが処刑される時に被ったいばらの冠を表しています。中心にあるヒイラギの実はキリストの血を意味していると言われています。
天使
聖母マリアに受胎を知らせ、羊飼いにキリストの誕生を告げたのが天使です。イギリスなどではツリーのトップスターの代わりに「クリスマスエンジェル」という天使を飾る風習がある地域もあるそうです。
キャンディ
クリスマスに飾られるキャンディは杖の形をしていますが、これは羊飼いが羊を導く杖を表しています。これにより、キリストが人々を導いてくれるという祈りが込められています。赤と白の色はキリストの白い「心」と、赤い「血と愛」を表しています。
クリスマスリース
クリスマスリースの丸い形は「永遠」を意味し、「神への永遠の愛と命への願い」を表しています。
また豊作や豊穣を願う意味もあります。冬でも緑の常緑樹が「農作物の豊穣」、赤いヒイラギの実や姫リンゴは「太陽」、松ぼっくりや月桂樹が「生命力」を表していると言われています。
リースについたリボンには「永遠の絆で結ばれますように」という願いが込められています。
<手作りオーナメント>手作りのクリスマスを楽しもう!
ではこのような意味のあるオーナメントの手作り方法についてご紹介します。
色々な素材で作ってみよう!
・画用紙・折り紙で作る
画用紙・折り紙等平面のペーパーでつくる場合、「立体感」が大切になります。オーナメントボールや、クリスマスベル、靴下等、好きな形に切り出してデコレーションしてみましょう。また、折り紙には星形や、雪の結晶、ひし形ボールに折る方法などもありますので試してみても良いでしょう。
・フエルトや布で作る
こちらも紙と同じように中に綿を詰めて立体感を意識してみましょう。風船に毛糸を巻きつけてつくるコットンボールは作り方も簡単でカラフルに仕上げることができます。
フエルトをツリーやサンタの形に切ってパーツを作り貼り付けると立体感のあるかわいいガーランドになります。
・木で作る
100円ショップなどでも手に入る木製のウッドビーズなどを使うと、木のぬくもりのあるおしゃれなオーナメントができます。自分の好きな色で着色してもかわいいと思います。
また同じく100円ショップで木のディスプレイボックスを使いクリスマスモチーフのミニチュアハウスを作り壁にかけたり玄関などのちょっとしたスペースに飾ってもおしゃれです。
・モールで作る
手芸屋さんで購入できる手芸用モールを使ってサンタやトナカイを作ってみてはいかがでしょうか。芯が針金なので好みの形に折り曲げることができるので使い方次第で色々なものを作ることができます。ラメ入りタイプならキラキラしているのでさらに雰囲気が出ると思います。
ちょっとおしゃれなオーナメント作り!
・コンパクトサイズのクリスマスツリーを作る
ブリザードフラワーやコニファーという小さい針葉樹の鉢を使いクリスマスツリーのようなデコレーションをしてみましょう。玄関や寝室などちょっとしたスペースの飾り付けにピッタリで、家の中全体をクリスマスの雰囲気で彩ってくれます。
・壁掛けタイプのクリスマスツリーを作る
クリスマスツリーを飾るスペースがない場合、壁掛けのツリーを作ってみてはいかがでしょう。クリスマスツリーを額に入れて壁にかけるだけでおしゃれなクリスマスツリーが出来上がります。ブリザードフラワーを使うと長い期間楽しむことができますし、額縁をデコレーションするとさらにゴージャス感がでます。
・フラワーアレンジメントをクリスマスっぽく
生け花はお部屋に彩りを与えてくれます。配色をクリスマスカラーの赤、緑、白を基調にまとめるとクリスマスの雰囲気にまとまります。ポインセチアやバラ、サンキライなどクリスマスシーズンでも活躍する花を使っておしゃれに飾ってみてはいかがでしょう。
<手作りオーナメント>クリスマスにピッタリな植物は?
手作りオーナメントの材料としても使えるクリスマスにピッタリな植物もご紹介しておきます。色々な材料と組み合わせてクリスマスの装飾に使ってみてはいかがでしょうか。
ポインセチア
クリスマスの植物の代表といえるでしょう。原産地はメキシコなどの中南米で11月頃からお店に並び、クリスマスの時期に葉が赤く色づき始めます。最近では、赤の他にもピンクや白のものも見られるようになっています。
ポインセチアの花言葉は、「祝福する」・「聖夜」・「幸運を祈る」などとなり、クリスマスにはピッタリの花といえるでしょう。
クリスマスローズ
ローズという名がついていますがバラ科の植物ではなく、キンポウゲ科の一種です。花の形がバラに似ているのでクリスマスに咲くバラという意味を込めて名付けられたと言われています。
クリスマスローズの花言葉は、「追憶」・「いたわり」・「私を忘れないで」となり、中世ヨーロッパでは戦地に赴く兵士が恋人に贈ったという言い伝えもあります。
コニファー
クリスマスツリーにはもみの木が一般的ですが、最近ではこのコニファーが使われることも多くなっています。針葉樹のひとつですが、もみの木ほど大きくなく、手作りのツリーには最適です。
花言葉は「不変」、「永遠」となり、クリスマスの幸せな時間が永遠に続くようにという願いを込めて飾ってみてはいかがでしょうか。
【まとめ】手作りオーナメントでクリスマスを楽しもう!
クリスマスの飾り付けは見た目のかわいらしさやオシャレ感も大切ですが、クリスマスという特別な時間をどれだけ楽しむことができるかということがとても重要だと思います。
自分なりのアイデアでオーナメントを手作りし、クリスマスの飾り付けを楽しんでみてはいかがでしょうか。